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第 53 回 全 日 本 中 学 校 技 術 ・ 家 庭 科 研 究 大 会
第 52 回 中国・四国地区中学校技術・家庭科研究大会
研究主題
研究主題
様々な問題と向き合い,解決する力を育む技術・家庭科教育
様々な問題と向き合い,解決する力を育む技術・家庭科教育
-「深く考える授業」の創造 -
-
-「深く考える授業」の創造
1 主催
全日本中学校技術・家庭科研究会
中国・四国地区中学校技術・家庭科研究会
徳島県中学校技術・家庭科研究会
徳島県中学校教育研究会技術・家庭部会
2 後援
文部科学省
中国・四国地区各県教育委員会
徳島市教育委員会
阿南市教育委員会
全日本中学校長会
徳島県中学校長会
公益社団法人 徳島県教育会
公益財団法人 日本教育公務員弘済会徳島支部
公益社団法人 全国中学校産業教育教材振興協会
3 日程
○11 月 12 日(水) 【理事会】 会場:ホテルクレメント徳島
12:30
13:00
受付
15:00
17:00
中国・四国地区
理事会
全日中理事会
○11 月 13 日(木) 【全体会・講演会】 会場:あわぎんホール
9:10
9:40
受付
10:40
開会式
12:20
全体発表
研究協議
13:40
昼食・休憩
14:50
指導講評
16:00
記念講演
16:30
閉会式
※ 全体発表:全日中,三重県,鳥取県,徳島県
○11 月 14 日(金) 【授業公開・分科会】 会場:徳島市内4会場8分科会
8:40
9:10
受付
10:00
開会式
10:50
公開授業
12:00
授業研究
指導講評
13:00
昼食・休
憩
14:45
提案発表
指導講評
15:10
閉会式
4 全体会指導助言
文部科学省 初等中等教育局 教育課程課 教科調査官
文部科学省 生涯学習政策局 情報教育課 教科調査官
国立教育政策研究所 教育課程研究センター研究開発部 教育課程調査官 上野 耕史 様
文部科学省 初等中等教育局 教育課程課 教科調査官
国立教育政策研究所 教育課程研究センター研究開発部 教育課程調査官 筒井 恭子 様
5 分科会授業者等一覧
分科会
提案内容
分科会会場
授業者
(所属校)
県内提案発表者
(所属校)
他県
提案発表
第1分科会
A材料と加工に関する技術
徳島市
城東中学校
松本 貴之
(徳島市城東中学校)
沖 宗優
(鳴門市大麻中学校)
岡山
第2分科会
Bエネルギー変換に
関する技術
徳島市
津田中学校
志内 彰宏
(阿南市立那賀川中学
校)
岡本 裕志
(阿南市立阿南中学校)
山口
第3分科会
C生物育成に関する技術
徳島市
徳島中学校
阿部 知司
(徳島市徳島中学校)
森 伸樹
(鳴門市第一中学校)
愛媛
第4分科会
D情報に関する技術
徳島市
城東中学校
田中 宏治
(徳島市城東中学校)
手塚 晶子
(吉野川市立山川中学
校)
鳥取
第5分科会
A家族・家庭と子どもの成長
柴田 明子
(徳島市徳島中学校)
三木 浩章
(徳島市城西中学校)
島根
第6分科会
B食生活と自立
貴田 悦子
(徳島市八万中学校)
伊丹 尚子
(三好市立池田中学校)
愛媛
第7分科会
C衣生活・住生活と自立
徳島市
徳島中学校
徳島市
八万中学校
徳島市
津田中学校
鶴本 素子
(徳島市津田中学校)
三島 令子
(阿南市立阿南中学校)
香川
第8分科会
D身近な消費生活と環境
徳島市
八万中学校
石丸 千代
(徳島市川内中学校)
第9分科会
教科経営
誌上発表
6 記念講演
演
題:自分の 舞台の活かし方
講 師:横石 知二 氏(株式会社いろどり 代表取締役社長)
講師経歴
1958 年徳島市生まれ,1979 年徳島県農業大学校を卒業。同年4
月,上勝町農業協同組合へ営農指導員として入社。1986 年,彩を開
発し,1991 年特産品開発室長に就任。山の資源を生かした商品開発
で全国的な注目を浴びる。1996 年,上勝町に産業課課長補佐として
転籍。高齢者が使える情報ネットワークシステムを開発。
2002 年,役場を退職し,派遣で株式会社いろどりの取締役。2005
年,代表取締役副社長に就任。この年に放送された「奇跡体験アン
ビリーバボー」において過疎と高齢化に悩む町を再生させた再現ド
ラマが放送された。
2007 年「News Week(日本版)
」世界を変える社会起業家 100 人に
選出される。2009 年,代表取締役社長に就任。
7 大会事務局
鳴門教育大学附属中学校
谷 陽子
〒770-0804
徳島市中吉野町 1 丁目 31 番地
電話 088-622-3852
F A X 088-652-0122
E-mail [email protected]
吉兼 悠子
(吉野川市立山川中学
校)
吉浦 正純
(石井町高浦中学校)
高知
広島
8 研究の概要
1 主題設定の理由
現在の電力問題に見られるように,これからの社会は複雑で困難な問題への対応が求められており,将来生
徒が直面するであろう問題の解決策には正解があるとは限らない。こうした社会を生きる生徒には,どのよう
な新たな問題と直面しても,おかれた状況(家庭における生活,学校における生活,地域社会における生活な
ど様々な場面,社会や環境とのかかわりを踏まえた生徒を取り巻く環境)を踏まえ,学んだ知識と技術を活用
して問題解決する能力を身に付けさせる必要がある。まさに技術・家庭科は,こうした問題解決能力を習得さ
せることをねらいとしており,その実践研究を深めることは非常に重要である。
徳島県内の3年生1,500人を対象に実施した平成24年度技術・家庭科アンケートでは,「授業はよくわかる
」「生活に役立つ知識・技術を身に付けられる」「学習は大切だと思う」と回答している生徒が約9割である
。一方で,「わからないことや興味・関心をもったことについて自分から調べようとする」「日常生活から課
題を見付け,解決策を考えることができる」「自分の考えを相手にわかりやすく説明することができる」と回
答している生徒は半数以下である。このことから,学習意欲は高いものの知識や技術の習得にとどまり,それ
らを活用して生活を工夫したり,創造したりする能力の育成が十分に図られていないことがわかった。
こうした実態を踏まえ,本県では,技術・家庭科にとって最終的な目標である「生活を工夫し創造する能力
」を,「様々な問題と向き合い,(習得した知識と技術を活用して)解決する力」ととらえ,これを育むこと
を主題とした。また,育成するための一方策として,課題解決過程においておかれた状況を踏まえた最適な解
決策を導き出す授業場面を設定することとし,これを「深く考える授業」と定義して実践することにより主題
に迫りたいと考えた。
なお,本研究が「生活を工夫し創造する能力の育成」を目指していることから,全日本中学校技術・家庭科
研究会研究主題「明日の生活を工夫・創造し,実践する力を育てる『技術・家庭科』教育の推進」とも合致す
ると考えている。
2 目指す生徒の姿と研究仮説
目指す生徒の姿
生活における様々な問題と向き合い,おかれた状況を踏まえて,よりよく解決する力を身に付けた生徒
○生活における課題を見出し,主体的に解決しようとする実践的な態度が身に付いている。
○生活における課題を解決するために必要な基礎的・基本的な知識及び技術を習得している。
○習得した知識及び技術を活用し,おかれた状況を踏まえて課題に対する最適な解決策を考え出すことが
できる。
研究仮説
問題解決的な学習である「深く考える授業」の質を高め実践すれば,生活における様々な問題と向き合
い,おかれた状況を踏まえて,よりよく解決する力を身に付けた生徒が育つであろう。
3 研究内容
(1) 「深く考える授業」の一連の流れ
[図1]のように「深く考える授業」は,「課題把握・目標設定」「発想」「具体化」「最適化」「評価」
を一連の流れとし,それぞれの段階で以下のような配慮などを行うことで,生徒が順を追って考えを深められ
るようにしている。
① 「課題把握・目標設定」
生徒が「課題」を確実に把握し,一人一人が解
決に向けた目標を設定する段階
② 「発想」
生徒が,これまでの経験や基礎的・基本的な知
識及び技術を活用して,目標達成の「イメージ」
をもつ段階
③ 「具体化」
生徒が,おかれた状況(例えば,使用条件,使
用場所,使用材料,使用道具,予算など)を踏ま
えて,「イメージ」を具体的に検討し,言葉や図
表で「解決策」を見出す段階
[図1]「深く考える授業」の一連の流れ
④ 「最適化」
生徒が,「具体化」において考えた「解決策」を,「設定条件」を満たすために深く考え,「最適な解決策」
へと高めていく段階
「設定条件」とは,生徒がすでに見いだした「解決策」をもう一度深く考えるために,教師がさらに解決が
困難な条件として意図的に加えるものである。
⑤ 「評価」
生徒が,「最適な解決策」に至った思考の過程や理由を共有したり,それをもとに評価したりすることによ
り,次の学習へとつながるように改善点を明らかにし,新たな課題を見付ける段階
おかれた状況は,変化し続けるものであり,おかれた状況を認識して解決策を考えることは,本研究テーマ
である「様々な問題と向き合い,解決する」ことにつながる。
(2) 「深く考える授業」の質を高めるための工夫
① 題材指導計画
小題材名「環境や省エネルギーに配慮した自動車を選ぼう」 第2学年B(1)ウ
時数
題材の指導計画は,[図2]のように「深く考え
る授業」の流れに基づき作成する。
② 生徒の実態把握
生徒が解決したいと意欲のもてる「課題」を設定
するとともに,「深く考える授業」によって生徒に
一連の流れ
課題把握
1
目
発
標
4
具 体 化
【解決策】イメージをもとに性能,安全性,価格,環境への影響などを具
体的に検討し,解決策を見付ける。
設定条件
10年乗り続けるエコカーを選ぼう
最 適 化
【最適な解決策】設定条件を満たすために,おかれた状況(性能,安全性
,価格,環境への影響,10年後の生活や環境,エネルギー問題など)を
より深く認識し,基礎的・基本的な知識及び技術を活用して「最適な解決
策」を考え出す。
評
「解決策」と「最適な解決策」を見比べて,条件にあったエコカーを選ぶ
ことができたか見直し,振り返る。また,10年乗り続けることを考えた
エコカーが決定されるまでの過程を発表し合う。
・題材の事前アンケート
・「最適化」前のアンケート
・題材の事後アンケート
5
③ 設定条件の工夫
「深く考える授業」では,生徒がイメージを具体化し
「環境や省エネルギーに配慮した自動車を選ぼう」
エコカーの利点や課題を比較検討することにより,環境や省エネルギーに
配慮したエコカーをイメージする。
(性能,安全性,価格,環境への影響など)
どの程度工夫し,創造する力が身に付いたかを検証
するために,次のようなアンケートを実施する。
それぞれのエコカーの長所と短所の検討を通して,社会や環境に与える影
響について考える。
想
2
3
課題・目標・設定条件及び生徒の活動
価
[図2]「深く考える授業」に基づいた題材指導計画の例
て一度「解決策」を考えているが,より深く考えるよう,教師が意図的にさらに解決が困難な「設定条件」を
示すことが必要である。この「設定条件」は,解決が困難すぎても容易すぎても生徒は「深く考える」ことが
できない。そのため,生徒の思考の状況などを踏まえ,最も適した「設定条件」を検討した。
④ 言語活動の工夫
ア 考えを伝え合う活動の設定
考えを深めるために,ペアやグループで,自分の意見を発表したり,友達の意見を聞いたり,まとめたりす
ることで,考えを伝え合い共有した。
第2分科会「Bエネルギー変換」,第3分科会「C生物育
成」においては,コミニュケーションソフトを活用して,生
徒が自分の意見をワークシートにまとめるとともに,その考
えをパソコンの画面上で共有することができた。[図3]
第6分科会「B食生活と自立」では,「短時間で作ること
ができる弁当にしよう」を設定条件として,教師の示した弁
当を短時間で作る方法を話し合わせた。話し合った内容は,
班ごとにホワイトボードに記入し,発表した。ホワイトボー
ドには,弁当を短時間で作るための食品の調理上の性質や調
理操作などの既習の基礎的・基本的な知識及び技術が書かれ
ており,互いに「いいねマーク」を貼ることで,既習の内容が
活用できているかを,友達の評価から知るとともに,本時で
活用すべき基礎的・基本的な知識及び技術を共有することが
できた。[図4]
イ 作品の工夫を読み取る活動の設定
先輩が製作した作品を示し,接合方法や構造にどのような
4
工夫がなされているかを読み取らせた。
第1分科会「A材料と加工」では,「50 年使えるイスを作
ろう」を題材として,座面と4本の脚を共通部品とし,接合
方法や丈夫な構造を考えさせた。その際,昨年度の生徒の作
品や教師が製作した見本を観察することにより,作品の工夫
を読み取り,具体的な機能と構造の工夫について実感を伴っ
て理解することができた。[図5]
ウ 生徒の思考の可視化
「思考の可視化」とは,生徒の思考の過程が分かるように
教材教具を工夫し,目に見える形にすることを指す。可視化
することで,検討や修正を行うことが容易になった。
第4分科会「D情報」では,「お掃除ロボットに
近づくプログラムを考えよう」を題材として,ロボ
ットカーを動作させるプログラムを考えさせた。
プログラムを考えさせる際には,直接ロボットカ
ーを動作させて試行錯誤させるのではなく,
「ロボ
ットカーを動作させる前に,生徒が考えている動
きを整理(可視化)してからプログラム化する」と
考えているロボ
いう手順で行わせた。具体的には,ワークシート
ットカーの動線
に,ロボットカーの動線を図示したり,言葉で説明
を記入する。
ロボットカーの
動きを言葉で説
明する。
したりする欄を設け[図6],思考の過程を可視化
した。
第7分科会「C衣生活・住生活と自立」では,
「め
ざせ!お手入れ名人!!」を題材として,制服と複数の衣類を仕分けして,洗濯機で一緒に洗う方法を検討させ
た。その際,ワークシートに自分の考える仕分け(解決策)
が表示できる欄を設け,衣服の写真を印刷したシールを貼ら
せた。このシールは,張り替え可能となっており,生徒はシ
ールを張り替えることによって思考の過程を可視化しなが
また,このワークシートは,生徒が学習の見通しをもった
り,振り返りを行ったりできるように,「具体化」,「最適
ている。この可視化により,生徒は思考の過程を確認でき,
自分の考えを深めることができた。[図7]
⑤ 学習評価の工夫
生徒がどのように基礎的・基本的な知識及び技術を活用し
たのか,また,おかれた状況を踏まえてどのように考え,最
適な解決策に至ったのかが分かるような記入欄をワークシ
活用しようとする基礎的・
基 本
的な知識及び技術についての記
入欄
化」の段階における思考の過程を1枚にまとめる構成になっ
基礎的・
基本的な知識及び技術を活用し,おか
れた状況を踏まえて最適な解決策を記入する欄
衣服のシールを貼り付け,貼り替える
ことにより,解決策を検討し修正する欄
ら,解決策の検討や修正を加えていった。
ートに設け,この記述から生徒の思考過程を見取ることで
「生活を工夫し創造する能力」を評価できるよう工夫した。
第8分科会「D身近な消費生活と環境」では,6種類のカメ
ラのカタログの中から必要な情報を読み取り,自分が購入した
いカメラを選択させた。その後,「修学旅行に持っていくカメ
ラを選ぼう」を設定条件として提示し,カメラの購入について再度検討させた。
[図8]では,Cのレンズ付きフィルムカメラを選択した理由として,「持ち運びに便利」「電池切れがな
い」「重たくない」「なくしても大丈夫」「カメラマンが同行する」など,修学旅行の具体的な場面等を考慮
してカメラの購入を決定できているので,「十分満足できる」状況(A)と判断した。
[図9]では,Aのデジタルカメラを選択した理由として,「簡単に電池交換ができる」「修学旅行にはち
ょうどいい」など,修学旅行の場面などを考慮してカメラの購入を決定しているので,
「おおむね満足できる」
状況(B)と判断した。
設定条件から,様々なことを考
慮し,おかれた状況を踏まえて
カメラを選ぶことができてお
り,その理由も明確であるので
「十分満足できる(A)
」と判断
した。
設定条件からおかれた状況を
踏まえて選択することができ
ているので,
「おおむね満足
できる(B)
」
と判断した。
4 成果と課題
(1) 研究の成果
本研究の実践後に行った生徒アンケート(調査対象:学年3年生,人数:698 人,時期:平成 26 年3月)に
よると, 「分からないことや,興味・関心をもったことについて自ら調べようとした」と答えた生徒は平成 21
~23 年度の結果と比べ 4.5%増加しており,課題を見出し,主体的に解決しようとする実践的な態度が育った
ことが分かった。
また,「授業がよく分かった」は 93%(2.5%増加)に達し,「生活に役立つ知識を身に付けた」も 92%い
ることから,生活における課題を解決するために必要な基礎的・基本的な知識及び技術を習得できたことが分
かった。
さらに,「日常生活から課題を見付け解決策を考えることができた」(5.2%増加),「自分の考えを相手
に分かりやすく説明することができた」(3%増加),「友だちの意見をもとに自分のアイディアをよりよい
ものに改善できた」(6.5%増加)という結果から,習得した知識及び技術を活用し,おかれた状況を踏まえ
て課題に対する最適な解決策を考え出すことができたと言える。
このことにより,本研究を実践したことにより目指す生徒の姿に迫ることができたと考える。
また,「最適化」後の生徒アンケートによると,技術分野内容Bにおける発電方法を選ぶ学習では,「設定
条件」を加えたことにより,「『解決策』に比べて『最適な解決策』は,社会全体を考えて選ぶことができた」
は 83%であった。同様に,家庭分野内容Dのカメラの選択の学習では,「設定条件」を加えたことにより,
「『解決策』に比べて『最適な解決策』は,使用する状況を考えて選ぶことができた」は 87%であった。
これらのことから,今回の本研究の仮説「問題解決的な学習である『深く考える授業』の質を高め実践すれ
ば,生活における様々な問題と向き合い,おかれた状況を踏まえて,よりよく解決する力を身に付けた生徒が
育つ」に迫ることができたと考えられる。
(2) 課題
「設定条件」を加えることは,よりよく解決する力を育成する上で効果が認められた。しかし,適切でない
「設定条件」は効果が低い。生徒の思考の状況などを踏まえ,最も適した「設定条件」を十分検討する必要が
ある。また,「設定条件」を満たすために深く考えさせる際には,基礎的・基本的な知識及び技術の活用が不
可欠であり,その習得を確実にさせておくことが重要である。