妊娠中に発症した肺血栓塞栓症(PE)の一例

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妊娠 中 に発症 した肺 血 栓塞栓症 (PE)の 一 例
34歳 女性 。経産 婦、習慣 性 流産 の 既往 はな し。
栓 が少量であった ことか らAPTTを 指標 に
ン
(コ
2-3日 前 よ り右〃卜
腹筋後面の痛みを自党 していた。
トロール よ り1520倍 の延 長)ヘ パ リンNaの 静
●月 7日 起床 直後 よ り突然 の呼吸困難 と軽度 の胸
注療法 を行 った。 ヮー ファ リンは胎盤 を2111過 す る
痛 を 自党 し近医を受診、低酸 素 血 Ftを 認めたため、
ため妊 婦 では禁忌で あ り注意点 と考 えられ る。 ま
当院救急搬送 とな った。
た妊娠 そ の ものが PEの 危険 因 子で ある ことか ら、
Vital signは 意識 清明、血圧 104/70mmHg、
妊娠 中は常 にPE再 発 の リス クを内包 す る。 その
脈拍 :100回 /分 、 Sp02:93%で あ り、頻脈 と低酸
た めヘ パ リンCaの 皮 ド注 を投 与 し退 院 して いた
素血症 を認 めた。心電 図で はⅢ誘導 にて 異常 Q波 、
だいた。 出産 に際 しては抗凝固療法 を一 時的に中
陰性 T波 を認めた。心 エ コー で は左室 収縮能 は良
止せ ざるを得ない ことか ら、 一時的な ド大静脈 フ
好であったが 、拡大 した有室 による中隔 の1雌 度 │+
ィル ター を留置 した上での 出産を検討 中である。
排 像 と肺 高 血l圧
(II定
46mmHg)を
認 めた 。
妊婦 は lll液 凝固能九進、線溶能低 ド、血小板 活
biomarkerで はD dimerが 158u8/mlと 著明な高
性化、増大 した妊 娠 子宮 に よる腸 骨静脈
値 を示 した。
脈 の器械的な圧迫 な どによ り生理的 に深部静脈血
突然の呼吸 困難、低酸素血症 、急性の右心 負荷
栓症
(D′
下大静
T)を 生 じゃす ぃ。発症率はDVTで 003%、
お よびD dimer高 値 に よ りPEが 最 も考 え られた
PEで 002%と 報告 されて い る (H産 婦新生児血
ため、胸部造影CTを 施行 した。 図 1は 両側肺動
液会言
志2005:14:1_24)。
脈近位部 の大 きな血栓像 を示 している。本例では
PEは 我 が 国 の 妊 I婦 死 亡原 因の第 2位 で あ り
イi心 負荷 を認める ものの血 圧が安定 していた こと
ひ とたび 発症すれ ば致命的 とな りやす い。 このた
か ら中等症 のPEが 考 えられ る。 中等症 のPEで は
め リスク層 別化 と予防が重 要 で あ る。
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抗凝固療法 を基本 に ヽ大 静脈 フ ィル ター な どの併
(循 環器内科
占殿
真之介
)
用 を考慮 す ることになる。本例では下肢 の静脈 lL
:46mmHg→ 第5病 日 :36mmHg→
第 15病 日 :21mmHg
入院時
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080¨ 1794‐ 1010昭 口団訓
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市民病院循環器内科