Page 1 Page 2 サル胆管炎および肝切除モデル薩おけ る組織因子の

KURENAI : Kyoto University Research Information Repository
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自由22 発癌に差異が観察される日・米ワタボウシタマリ
ンの分子細胞生物学的研究(III 共同利用研究 2.研究成果)
保富, 康宏; 宮澤, 正顕; 栗林, 景容
霊長類研究所年報 (1997), 27: 104-104
1997-11-01
http://hdl.handle.net/2433/164902
Right
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Departmental Bulletin Paper
publisher
Kyoto University
自由 21
自由 22
サル胆管炎お よび肝切除モデルにおけ
発癌 に差異が観察され る 日・
米 りタポ
る如拙因子の発現機序の解析
ウシタマ リンの分子細胞生物学的研究
日暮愛一郎、斉木秀一,岡本好司、伊藤英明
保富康宏 (
三重大 ・医 ・生体 防御)、宵滞 正践
(
近散大 ・医 ・免疫)、栗林崇容 (
三重大 ・医 ・
生体防御)
(
産業医大 ・第-外科)
「日的」我々は好中球の新 しい機能として、炎症
ワタボ ウシタマ リンは米国にお いては非常
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t
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r(
TF)発現と凝
局所における好中球のT
に高頻度 に潰癌 性大腸 炎を引 き起 こ し死 に至
血病暦 との関連に注目している。今回、LPS投与に
り、
それ を免れた もの もその後 に大腸癌 を発症
よる実験的炎症反応を惹起 し、サル好中球でのTF
す ることがよ く知 られている。これ らの ことか
発現 とその凝固活性化への関与について検討 した。
ら大腸炎.
大腸癌 の研 究 に最 も良 いモデルでは
な いか と考え られ様 々な手法 によ り研究が さ
「
方法」ニホンザル6頭を用い、LPS静注投与群、
れている。今回我々 は京都大学霊長類研究所 に
LPS
捻胆管投与群およびコントロールとした (
肝切
て過去死 亡 した ツタボ ウシタ マ リンのホル マ
リン固定標本 を大腸 を中心た検索 した。
検索 し
除モデルについては今回検討 していない)。LPS投
与後経時的に末梢血 を採血 し、井田 ・線溶マーカ
た いずれ の材料 か らも大腸癌 を思わせ る所 見
は 兄いだせなかった。また観察記録か らも出血
ーおよびT
F
抗原畳 を測定した。特に一
、総胆管投与
性 の下痢 な どは過去 に観察されてお らず明 ら
群については肝静虎血も同時に採血し、末梢血の
か に米国 におけ るワタ ボウシ タ7 リンとは異
マーカーと比較 した。更に、LPS投与 3時間後に肝、
肺、腎 を採取し、好中球の集積度やT
F
発現性 を光
な った経過 をた どって いた。米国のりタポウシ
クマ リンの:
i
.
要組織適 合抗原 複合体
(
MHC)
クラス Ⅰは非常 に特徴 的であ り原始的な.
g 4:
顕あるいは電顕 レベルで免疫染色 により解申 した。
持 つ ことが知 られてお り.これが病態 に関与 し
「
結果 ・考察」1
)
一LPS静注群 においては肝ならび
て いるのではな いか と考えられて いる ことか
に肺 の微小血管に多数の好中球が集積 し、これら
の好中球は免疫染色でTF
陰性を示 した。籍胆管投
ら現在我 がl
L
jの ツタボ ウニ
rタマ リンの MHC
クラス Ⅰを検討中である。
F陰性好中球の集積は肝のみに見 られ、
与群ではT
肺や腎では認め られなかった。免疫電顕では好中
球の細胞内小胞 にT
Fのシグナルが戟察され、好中
生成が確認された。空に、これらのT
F陰
球内でTF
I
性好 中球の周辺にはフィブ リン生成が認められ、
ATは著明に上昇 した。 従 って、サルモデ
血中T
F
発現が
ルにおいても炎症局所で好中球の集積 とT
Fが炎症反応における溝田反
見られ、この好中球T
応活性化の主要因で有ることが示 された。
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