2015 年度 早稲田大学 国際教養学部 (現代文) 全体概況 試験時間 大問数・解答数 難易度の変化(対昨年) 大問数: ○ 難化 2題 ○ やや難化 解答数: ● 変化なし 問題の分量(対昨年) ● 多い ○ 変化なし 出題分野の変化 ● あり ○ なし 出題形式の変化 ○ あり ● なし 新傾向の問題 ○ あり ● なし 60分 19問 ○ やや易化 ○ 易化 ○ 少ない 総評 昨年度は(一)が随筆、 (二)が小説からの出題であったが、今年度は(一)が評論、(二)が随筆 からの出題となり、一昨年の形に戻った。文章量も(一)(二)合わせて、昨年より約 900 字増加して おり、これも一昨年の文章量並みに戻っている。設問数は昨年より2問増えて16問なっている(昨年 は14問)が、解答数(マーク数)自体は、昨年の26から19に減っているので、1問あたりの配点 は高くなっていると予想される。 (一)は入試頻出の著者である今村仁司の評論からの出題。文章内容は比較的読みやすいものであり、 設問内容もオーソドックスなものであった。(二)は吉野せいの随筆からの出題で、読みにくさはない ものの、心情把握を必要とする設問はやや迷うものもあった。設問形式については、 (一) (二)ともに 例年と同様で変化は見られず、空欄補充を中心とした設問が多いのがこの学部の特徴である。新傾向の 問題はなく、難易度も昨年とほぼ同程度であった。 Copyright (C) 2015 Johnan Prep School 2015 年度 早稲田大学 国際教養学部 (古文) 全体概況 試験時間 国語全体で 60 分 大問数・解答数 難易度の変化(対昨年) 大問数: ○ 難化 1題 解答数: ○ やや難化 ● 変化なし 7問 ○ やや易化 問題の分量(対昨年) ○ 多い ● 変化なし 出題分野の変化 ● あり ○ なし 出題形式の変化 ○ あり ● なし 新傾向の問題 ○ あり ● なし ○ 易化 ○ 少ない 総評 出典は、昨年度は鎌倉時代の評論『無名草子』であったが、本年度は『飛鳥井雅有日記』の「春の深山 路」である。飛鳥井雅有(1241~1301年)は、鎌倉時代の歌人である。この当時、 「仮名日記」 文学を「男性」が書くのは非常にまれなことである。この作品は2011年にスポーツ科学部でも出典 となったが、入試頻出出典ではないので、ほとんどの受験生が初めて読んだだろうが、見慣れない文章 だからといって何ら問題はなかろう。今回問題文となった箇所は、なかなか面白い記事である。中古文 学の傑作『枕草子』を「 〈をかし〉の文学」というのであれば、今回出題されたこの文章も「をかし」 「お もしろし」といってもよかろう。今年度出題された出典ジャンルこそ昨年度とは異なるが、問題数、難 易度、出題形式ともに目立った変化は見られない。そもそも当学部の古文の傾向は、ここ数年間、大き な変化はないので、当学部を目指す受験生は、ぜひ我が城南予備校の入試分析を参考に、過去問題を解 いて、出題傾向に慣れてほしい。問二十三は、昨年度はなかった「本文内容合致問題」であるが、これ は一昨年度にもあったので、当学部の傾向としては別に珍しいものではない。設問も特に難しいものも なく、落ち着いてやれば満点をとることが十分可能である。 Copyright (C) 2015 Johnan Prep School
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