国 語

説明的文章⑴
いままにして、それによって知性を活性化するという
今 の 若 い 人 た ち は、 わ か ら な い こ と こ と を わ か ら な
■筆者の主張
リスクの認知に関しては、できるだけたくさんの母
■筆者の主張
集団のなかから、多くの人が何をリスクと考えるかを
■筆者の主張
ど、意味も語感も最適な一つのことばを早く的確に選
話すときも書くときも、言語表現のプロに近づくほ
・「無純」という文字(=誤字)
■展開
を受ける。
人間的な機能が低下しているのではないかという印象
取り上げる社会調査が重要である。
・人が
「安心」と感じるのかということ
「安全」と思い、
■展開
び出すようになる。
■展開
意味内容の選択
表現者
→最適なことば
表現の選択
相対的
「無」と「純」を組み合わせた造語←高い知力
・読めば分かるけれど、厳密には再生できない
読めるし、意味がわかるけど書けない
・リスクの生起確率を減らすこと
「矛盾」という文字を読まずに済ませてきたから
それは
「無純」はレベルが違う
・何がリスクであるかを認知するとき、 主観的な要素
をどうしても排除できない側面
逆比例の法則…空間 的 距 離・ 時 間 的 距 離・ 心 理 的 距
離がそれぞれ多くなればなるほどリ
廃棄物処理場
スク認知は減っていく
空間的距離…
時間的距離…時間 が 離 れ ば 離 れ る ほ ど リ ス ク 認 知
は鋭さを失っていく
環境問題における世代間倫理
十六、七年前のNGO会議での経験
とが難しい
対しては平等にリスクを認知するこ
特定 の も の に つ い て の リ ス ク 感 覚 は
非 常 に 鋭 く て も、 そ う で な い も の に
心理的距離…生活様式・価値観など
=
(その被害を最小限にすること)
・リスクの認知
=
「安全」を成立させるものは何か?
微妙な意味の差
日本人
使い分け
微妙な感覚の違い
意味…そ
の語が何 を 指 し 示 す か と い う 論 理 的 な 情 報
を伝えるハードな面
ソフトな面
「語感」+「意味」=「ニュアンス」
■筆者の主張
(まとめ)
伝えたい内容を意図どおりの感じで相手に送り届け
る た め、 無 意 識 の う ち に ハ ー ド(意 味)と ソ フ ト(語
感)
の両面から表現をしぼっている
日本語のセンス…意味 も 語 感 も 最 適 な 一 つ の 言 葉 を
早く的確に選び出す
語感…そ
の 語 が 相 手 に ど う い う 感 触・ 印 象・ 雰 囲 気
を与えるかといった心理的な情報にかかわる
※「意味」と「語感」の明確な区別は難しい
確認問題の板書例
演習問題 A の板書例
ふつ う は わ か ら な い 言 葉 に 遭 遇 す
るとなんとなく気になる
しかし
きに、軽々しくスキップする
・今の若い人たち=「読
み飛ばし能力」が発達していて、
意味がわからない単語があったと
わからないことがあっても気にならない
なぜ?
演習問題 B の板書例
※リスクの認知…でき る だ け た く さ ん の 母 集 団 の な か
か ら、 多 く の 人 が 何 を リ ス ク と 考 え
るかを取り上げる社会調査が必要
→人間の知性が低下していることを意味する
筆者 は「わ か ら な い こ と が あ っ て も 気 に な ら な い」
ことの方が危険と考えている。
■筆者の主張(まとめ)
「わからないもの」があっても、気にならないらしい
しかし
人 間知性の際立った特徴
→「先送り」の能力
発展新演習春期 中 2 国語 指導のポイント
【指導のポイント】
説明しようとしている話題や文章全体の構成が明確なのが特徴で具体例が多い。特に指示語は内容を捉えるうえで重要で、指し示している
内容が何であるかを考え、あてはまる箇所を探す。また、段落の要点と各段落の相互関係を理解し、著者が最も伝えたい文章の要旨を読み
取ることが大切である。
◆指導ページ P.2 ~ 7 ◆ 発展新演習春期 中 2 国語 指導のポイント
説明的文章⑵
【指導のポイント】
説明的文章では、何か事実や事例を提示し、そこから推論し一般論を展開する。このような文章を読む際には、事実・事例とそこから導く
推論を区別して論理の展開を理解する必要がある。ここでは、例示と筆者の主張を的確に捉えることに重点を置く。またその例示がどのよ
うにして、筆者の主張を支えているかをつかみ、その主張を正確に理解することを目標にする。
◆指導ページ P.8 ~ 13 ◆ ■筆者の主張
んでしまうことにより、自分の可能性を小さくしてし
人間は「思い込ん で し ま う」 生 き 物 で あ り、 思 い 込
まうということに気づく必要がある。
■展開
・科学を避けないようにする
→科学的になれる
→わからないからといって聞かない姿勢をやめる
・人間=「思い込んでしまう」生き物
それが
自分の可能性をいかに小さくしているか、というこ
とに気づく必要がある
■筆者の主張
用によって個性が生まれるのである。
忘却によって整理され、記憶がはたらき、忘却の作
■展開
・記憶と忘却の関係 呼吸
試験答案
・コンピューターは記憶の巨人だが、個性がない
個性の源泉=忘却
忘却=ひとりひとり独自の忘れ方をするので個性的
知識・記憶=没個性的・超個性的(同じ)
忘れ方は人によってみな違う
→忘れ る と こ ろ と、 記 憶 の ま ま 残 す 部 分 と を 区
別する
・忘却=やみくもにすべてを忘れることではない
る→記憶がはたらく
頭 で 新 し い 知 識、 情 報 な ど を 取 り 入 れ
→忘却 に よ っ て、 乱 雑 に な っ て い る 頭 の
中 を き れ い に 掃 除 し、 き れ い に な っ た
記憶と忘却…忘却してから記憶する
→残っ て い る よ く な い 空 気 を 全 部 出 し て し ま っ
てから、きれいな空気を吸う
・呼吸…息を吐いてから吸う
忘却という反対の作用によって記憶が深まり、活発
になる
≒
→忘却を知らないから=忘却は重要である
■筆者の主張
ルギーを介して時間を操作することで、速いだけの世
社会生活のテンポが速いと感じる人が多いが、エネ
界よりも、豊かな世界が経験できる。
■展開
・時間=私たちがその中で生きている環境
環境…いつも変わらず安定している
時間環境=どんどん速くなっている
→破壊されている
・今までは環境問題において、時間環境という問題の
立て方はあり得ない
しかし
環境問題…時間を速めているのが原因
→時間をもう少しゆっくり
ゾウとネズミ・ナマコ
省エネを手段として、楽しむ世界を広げることがで
きる
時間の速度を変えただけで、同じものが違った様相
を呈してくる
新幹線の事故・東海道
=生きている質そのものも違う
速い時間とゆっくりの時間では時間の質が違う
・エネルギー問題は解決しなければならないが、一度
手にした便利さ・幸福を手放す人はめったにいない
※現代の時間観が非常に問題
→時間環境問題が解決→環境問題が解決
演習問題 B の板書例
筆者の主張
ほとんどの人間が「複雑」なものより、「単純」なも
のを望んでいる
難しいこと=苦しいこと→できるだけ避けたくなる
現実…非常に複雑
だからこそ
「割り切って」単純に捉えようとする
ある程度「決めつける」ことが必要
→広がりを一点で代表させ、そのシンボルによって
認識=単純化・デジタル化
・自分を「文系」と決めつけて単純にする
目先の面倒を切り捨てる
その単純化の過程で失われたもの
科学…新たな広がり(可能性)を象徴
=
演習問題 A の板書例
・「思い込み」=「割り切り」
=
より豊かな世界が経験できる
質の違う時間を意図的にデザインすることが可能
・現代人は機械を使って時間を操作することができる
■筆者の主張(まとめ)
=
確認問題の板書例
発展新演習春期 中 2 国語 指導のポイント
詩歌
【指導のポイント】
詩、短歌、俳句の形式や特色を理解し、表現技法の特徴を捉える。また、表現技法や季語などの基本事項を理解し、それらが表現技法にも
たらす効果を読み取ることができるようにする。
◆指導ページ P.14 ~ 19 ◆ 字余り…五・七・五・七・七の音より多いもの
■表現
字足らず…五・七・五・七・七の音より少ないもの
■表現技法
擬人法…人間ではないものを、人間のようにたとえる
■表現技法
掛詞…同じ
音、あるいは類似した音を有するものに二
つ以上の意味を込める
■内容
切れ字…「かな」
「けり」「や」
■内容
B
句切れ…句切れなし
■内容
自然なものである歯を抜いてしまった
掛詞…木の芽がはる(張る)・はる(春)の雪
1A
句切れ…四句切れ
今は漕ぎ出でな…字余り
1
前半…棒高跳びをする人の上昇
1
後半…棒高跳びをする人の落下
青菜を食べても枯葉になった
花さそふ比良の山風吹きにけり
漕ぎゆく舟の跡見ゆるまで
味覚の変化
金冠も王冠もいらない
D
句切れ…三句切れ
汀女の心の中
金魚は身を反らし、網を逃れていく
すると
→金魚掬いでそっと掬いあげようとする
・やはらかに金魚は網にさからひぬ
夏の日の汀女のもの憂い心の世界
「あるときの」
しかし
→金魚鉢に金魚が汀女の目の前をよぎるのかと思わせる
3・あるときの我をよぎれる金魚かな
文末…雪五尺⇦体言止め
F
季語…雪
季節…冬
E
季語…蛙
季節…春
切れ字
若ばかな
D
季語…若ば
季節…春
旅病んで…字余り
C
季語…枯野
季節…冬
切れ字
さみだれや
B
季語…さみだれ
季節…冬
文末…最上川⇦体言止め
2A
季語…さみだれ
季節…冬
倒置法
C
「ふる」降る(雨が降る)・経る(経過する)
掛詞
「ながめ」眺め・長雨
2
A
たちそめ=立ち初め→赤んぼうが初めて立った
やまざくらばな
B
萌え…
(草木が)
芽ぐむ
山 桜 花…山桜の花
句切れ…三句切れ
階級がなくなって人々が平等に暮らせる世界
2
反復法
※自由律俳句は、季語を必要としない
参考
季語…霰
季語…冬
D
自由律俳句
C
自由律俳句
孤独・寂しさ
作者(島木赤彦)は死期が近づいている
B
句切れ…句切れなし
→作者(正岡子規)は重い病にかかっている
今年ばかりの春…今年が最後の春
A
句切れ…句切れなし
3
ざつくり
倒置法
ざつくりくづるる時の至りて風もなきにざつくりと牡
丹くづれたり
演習問題 A の板書例
句切れ…四句切れ
切れ字
演習問題Bの板書例
文末…山桜花⇦体言止め
C
句切れ…句切れなし
D
をりをり…時折・時々
句切れ…句切れなし
E
暁がた…明け方
句切れ…四句切れ
あは
れに思ひて暁がた眠りふけるこれの子の頭を
見守る⇦倒置法
なりにけり
D
季語…乙鳥
季節…春
切れ字
大樹かな
C
季語…囀り
季節…春
B
季語…いなびかり
季節…秋
白妙…白・白い色
3
A
季語…羽子
季節…冬
文末…帽子のへこみ⇦体言止め
F
句切れ…句切れなし
確認問題の板書例
発展新演習春期 中 2 国語 指導のポイント
文学的文章⑴-小説
【指導のポイント】
小説では人物の感じたこと考えたことを読み込んでいくことが必要である。それは直接的な情動の描写もあれば、何らかの情景の描写でそ
れを示唆していることもあり、多くの場合後者を読み取っていくことが重要である。ここでは情景の描写として間接的な表現と登場人物の
心情との関わりを捉え、登場人物の心情とその理由を読み取ることを目標にする。描写の特徴に注意しながら読んでいく。
◆指導ページ P.20 ~ 25 ◆ ■場面
される
■場面
走る計画を立てた。父昇平は自動車で伴走した。二日
北斗は、東京から大阪まで自転車で一日百キロずつ
■場面
を感じられないでいたが、ある日自分にぴったりの靴
古道具屋を営む父のもとで育った私は、仕事に情熱
と出会う
目になり、完走できそうもなく、父と話し合っている
→革命的
けれど
家に帰って大事なことに気づく
たよろこび=体験済み
→気に入ったものを見つけ出し、手に入れたときの
胸の高鳴り、大切に愛撫するときのしみじみとし
しかし
閉じ込めたはずの記憶…父の店
ほんとうによいものに触れるよろこびと、それを最
も深く受けとめることができるのは自分ではないこ
とを知ってしまった絶望→自分には無理
しかし
自分の中で何かが流れ出す
私の足にぴったりの靴が、封印を解く
たった一足の靴が、私の世界を変える
靴屋という仕事に対する情熱
→靴をもっともっと知りたい
昇平=北斗を頼もしく思う
整理がついた
→行けるところまで行ってみたいという願望(=
冒険)を昇平が尊重してくれたことで気持ちの
北斗=何かが吹っ切れた
北斗・昇平=ともにうなずく…納得
→北斗 の 行 け ると こ ろ ま で 行 っ て み た い と い う
願望(=冒険)を理解し、尊重
昇平=黙る→北斗の言葉で自分の経験を思い出す
日暮れまで「行けるところまで行ってみたい」
北斗=しばらく考える→「まだ走れる」…意地
→北斗への配慮→再チャレンジ
昇平=冒険中止を提案…優しく語りかける
不穏→悪いこと
→冒険中止を恐れている
北斗=自分から口を開こうとしない
一日目の疲れが残り寝坊、完走できそうもない
二日目…きつめコース
■情景・心情
☆昇平…北斗 の 父。 自 動 車 で 伴 走 し、 北 斗 の サ ポ ー
トをしている。
☆北斗…小学 生。 一 日 百 キ ロ を 自 転 車 で 走 る 冒 険 を
父としている。
■人物
いい靴と出会う→よろこび・うれしさ
私(津川)=中村 さ ん に 勧 め ら れ、 店 長 と 私 は 私 の 靴
を選ぶ
■情景・心情
☆中村さん…売り 場 主 任。 私(津 川)に 店 長 と 靴 を 選
ぶよう勧めてくれる。
情熱を感じられない。
☆私(津川)…古道 具 屋 を 営 む 父 の も と で 育 つ。 自 分
を 平 凡 な 人 間 だ と 思 い、 仕 事(靴 屋)に
■人物
演習問題 B の板書例
英語の授業中にぼんやりしていた健太が教師に指名
■人物
☆健太…柔道 を や っ て い て 筋 肉 が あ り、 英 語 の 教 師
を厭味なやつだと思っている
☆英語教師…痩せ 型 で さ ら さ ら の 肩 ま で 伸 び た 髪 で、
健太を嫌っている
■情景・心情
英語教師=健太 が あ く び を か み 殺 し た 時、 健 太 を 指
名した
健太=質問に答えられない
「ぼ ん や り し て い た か ら だ」 と 注 意
される
演習問題 A の板書例
にやにや・目が陰険…陰湿
健太をクラスの笑い者にするつもり
→自分を笑い 者 に し よ う と し た 英 語 教 師 を 撃 退
できた
健太=「勝ったな」…満足
英語教師=健太 の ペ ー ス に は ま り、 ク ラ ス か ら 失 笑
健太=おどけた仕草を見せる
肩に 力 が 入 る・ 教 科 書 を つ か む 手 が 小 刻
みに震える…すべて激しい怒りを表現
→完全
に怒り
クールなポーズが消え去る・頬が赤らむ
英語教師=健太の態度にだんだん怒る
英語教師の 弱 点 は す ぐ に 感 情 的 に な る こ と な
ので、英語教師を挑発してやろうとする
健太=「ぼ
んやりしていたわけではなく、別のことを
考えていた」と反論
確認問題の板書例
発展新演習春期 中 2 国語 指導のポイント
文学的文章⑵-随筆
【指導のポイント】
随筆は筆者の実体験をもとに書かれている。出来事の描写は、筆者の目に映るものをもとに描かれるため、「~のようだ」、「~みたいだ」
といった比喩の表現が多くなる。ここでは全体のテーマの背景を捉え、そのような特徴的な表現に注目し文章の構成を読み込むことを目標
とする。最終段落に注目して、随筆の主題を捉える。
◆指導ページ P.26 ~ 31 ◆ ■テーマ
何気ない言葉で傷つくこと、傷つけること
■展開
・タクシーの運転手さんや店員さんに理不尽に冷たく
あしらわれると、必要以上に傷つく
何気ない一言や、ほんのちょっとした仕草から、多
くの感情を受け取ってしまう
・総合病院の救急外来の
外来へ連れて行ったときのこと
息子がいつもとは違う様子だったので、慌てて救急
小児科の医師=不機 嫌 そ う に「お た ふ く 風 邪 で す ね。
治す薬はありません」と言った
■テーマ
人間を含むさまざまな動物の世界認知について
■展開
■テーマ
路線バスでの出来事
■展開
はじめて路線バスで自宅まで帰ろうとした
列は乗車口をはさんでたがいちがいにステップをあ
がっていく=暗黙の了解
・小さいときは昆虫に興味がなかった
小学校三年から四年にかけて、近くの原っぱで虫を
見ているうちに昆虫に目覚めた
ジガバチ・マルハナバチ
→生きて何かしている虫に惹かれる
私=想像 し て い た よ り 乗 客 は 多 く、 一 番 後 ろ の 右 の
窓側に座った
小学校二年生くらいの男の子(=未来の王様・画伯)
・虫たちは自分の周りの世界をどのように認知してい
るのだろうかと考えるようになる=疑問
発展
私
の隣に座り、クレヨンでお絵かき帖になにやら
描きはじめた
私=カー ヴ で 揺 れ る た び に、 お 絵 か き 帖 が 目 に 入 り、
我慢できずに声をかけた
虫ばかりではなく、動物たちはそれぞれどのような
世界を認知し、その世界の中で何をたよりにして生
きているのだろうか=疑問
アレクサンダー大王・大航海時代
→イリ ュ ー ジ ョ ン は 単 に イ リ ュ ー ジ ョ ン(仮 想 の も
の)といってすまされるような問題ではない
グローバリゼーションにより、人間のイリュージョ
ンは一つに統合→結果として軋轢を生む
・人間のイリュージョン…自分 た ち が 作 り 上 げ た 仮 想
の世界
人間も同じでは?
世界の中で生きている
立って周りの事物を認知し、それによって構築した
それぞれの動物たちは、それぞれの遺伝的なプログ
ラム(本能)によって作られるイリュージョンの上に
→さまざま
演習問題 A の板書例
→大きな問題
重要語句
○イリュージョン=幻影。幻覚。幻想。錯覚。
○軋轢=人の仲が悪くなること。不和。
最後の空きスペースに自分が描かれはしないか
とびくびくしながら窓の外を見た
疲れにかたちはない=真理
私=言葉に詰まる…答えられない…困惑
画伯=疲れはどういうかたちか聞く
私=男の子の横で疲れて寝ているお母さんの疲れを
消してあげたら?と提案
男の子=おま じ な い を し な が ら ば つ 印 を 打 つ と、 世
の中からなくなると話してくれた
私 =言葉に詰まる…驚き
→疑問…なぜ楽しそう?
男の子=嫌い
なものを描いていると答える
男の子が描いているもの=好きなもの
演習問題 B の板書例
私=無口に診察室を後にした…傷つく
は相手の気持ちを思いやることが大切である
→言葉は便利で無防備で危険な道具なので、使うとき
つけられた誰かに向かい、心の中で謝ることにする
言葉がぐさっと胸に刺さったとき、自分の言葉に傷
■筆者の思い
で謝ることにする
言葉がぐさっと胸に刺さったとき、私の口から吐き
出された言葉に傷つけられた誰かに向かい、心の中
だから
自分も無意識のうちに誰かを傷つけているはず
→言葉=便利・無防備・危険
・ささいな一言でこちらがどんな感情に陥っているか、
相手はたいして気にしていない
しかし
あんな医者に命を預けている患者さんがかわい
そうだ、と思うこと…抵抗
確認問題の板書例
発展新演習春期 中 2 国語 指導のポイント
古典
【指導のポイント】
古典とくに、古文について学習する。古文は現代語とは異なる点(文法や仮名遣いなど)を理解して読む必要がある。古語には、現代も使わ
れている言葉でも古文が書かれた時代とは意味が異なる語もあるので、そういう言葉には特に注意する。また、会話文を正しく読み取り、
内容を理解できるようにする。
◆指導ページ P.32 ~ 37 ◆ ■テーマ
みさごも魚も殺さずに、みさごを射止めること
■テーマ
2
■テーマ
1
■本文
親の情愛について
■本文
未熟な者と自慢について
鳥羽上皇が離宮にいたとき
・未熟な者…どんなことでもやたら自慢をしたがる
■本文
みさごが毎日やってきて、池の魚を取っていた
名人という者…少しも自慢をしたりはしない
最近、身分の高い者も低い者…自慢
自慢する者どもの癖=自分 の 欠 点 を 隠 そ う と し て、
立派な人をけなして笑うこと
がある
ねた
荒武者=「そ
れではもののあわれは分からないだろ
う」
かたわらの人=「一人もおりません」と答えた
・荒武者で恐ろしそうな男=「お
子さんはおいでです
か」 と か た わ ら の 人 に 尋
・非情のように見える者でも、何かよいことを一言は
言うものである
ある日
鳥羽上皇=むつ る を 呼 び、 み さ ご を 射 殺 さ ず、 魚
も 殺 さ ず、 み さ ご を 射 止 め る よ う お っ
しゃった=難題
・ある人=座敷を作って襖に絵を描かせた
(主人 ) 白鷺だけを描くことを望んだ
むつる=断る こ と も 出 来 ず、 す ぐ に 退 出 し て、 池 の
水際でみさごを待っていた
絵描きの下絵を見て
きまい」と言った
「羽
の使い方がこのようでは、飛ぶことはで
○得~=~できる
○誹る=けなす。悪く言う。
○ゆへ=理由。原因。
○疵=欠点。短所。
重要語句
絵描き=「あ
の羽づかいでは私が描いたようには飛ぶ
ことができないだろう」と言った…批判
主人=それを見て「あんなふうに描いてもらいたい」
と言った
本当の白鷺が四、五羽群がって飛んで行った
すると
絵描き=「こ
の飛び方がこの絵のもっともすばらしい
ところなのだ」と言った…自慢
演習問題 A の板書例
得~まい=~できない
○あはれ=情愛。愛情。
○志=情愛。愛情。
○心なし=非情な。
○かたへ=かたわら。
重要語句
孝行をつくす心のない者も、子供をもってはじめて、
親の情愛が分かる
親子の情愛の未知以外、このような者に慈悲の心が
あるはずがない
■筆者の主張
「子
供を持つことによって、すべての情愛を
自覚するものだ」と言った=よき一言
演習問題 B の板書例
むさごの魚をつかんだ足を射切った
○禄=褒美。祝儀。
○叡覧=天皇
(上皇)がご覧になること。上覧。
○あんのごとく=考えていたとおり。案の定。
○いな=否。いやだ。いいえ。
重要語句
鳥羽上皇=ふつ う の 人 に は で き な い と お っ し ゃ っ て、
感動し、たくさんのほうびを与えた
→鳥羽上皇の難題に応えた
鳥は 足 は 切 れ た が す ぐ に 死 な ず、 魚 も み さ
ごの爪はたてられたが死ななかった
み さ ご の 足 と 鯉 を 取 り 上 げ て、(鳥 羽 上 皇
に)
ご覧に入れた
確認問題の板書例