発展新演習冬期 中 3 国語 指導のポイント 説明的文章⑴ 【指導のポイント】 説明的文章では、筆者が読み手に伝えたいことが要旨である。要旨をとらえるには、はじめに形式段落ごとの要点を理解することである。 次に、形式段落ごとの要点をまとめて意味の上で形式段落ごとのまとまりをとらえて、文章の構成を把握することである。文章の構成を把 握することで、筆者の意見や考えが述べられている箇所を理解し、その内容を読み取ることができる。 ◆指導ページ P.2 ~ 7 ◆ ■筆者の主張 わけではない 日 記 と は、 心 の こ と、 魂 の こ と を か か ね ば な ら な い ■展開 ◦日記をすぐにやめてしまう 技術の開発がおくれているから ◦日記 ■筆者の主張 り、 そ の た め に は 森 林 は 美 し く、 親 し み が あ る も の で 森林レクリエーションはストレス解消に効果的であ ■筆者の主張 古来の名文家はみなそうしてきた→例外はない ■筆者の主張 文章上達の秘訣は名文を読むことである ■展開 なければならない ■展開 名文を読むこと ◦文章上達の秘訣 ◦ストレス解消→レクリエーションを求める 無形式、自発的なとき純粋で効果的 (文章を書くことの)個人の才能 常に文章を伝統によって学ぶ ① 組織化されたグループ活動 ◦レクリエーション →秩序と統制の上に成り立っている 伝統を学ぶ学び方の才能 ○功徳=ある物事によって得られる恩恵。 めったに他人に知らせない方法。 ○秘訣=事を 行 う の に 最 も 効 果 が 多 く て、 し か も 重要語句 筆 者 の 信 じ 方 に 感 銘 を 受 け、 自 分 で 文 章 を 書 くことの意義と有用性を信じる ③ そのときの筆者の精神の充実 自分で感じ、味わい、その感覚を体で覚える ② 正しい文章の呼吸 文章を書く行為の宿命 言葉づかいを歴史から継承すること ① 言葉づかい ◦名文が教えてくれるもの = ① 技術や形式の研究なしには書けない ② 時間を異にした「自分」という「他人」との文通 = ② 森林レクリエーション →◦潤い・風格 →◦美しさ→五感すべてに関与 精神的な美 →◦森林→豊かな情感を育てる 重要語句 ○悠然=落ち着いて急がないさま。ゆったりとした さま。 演習問題Bの板書例 →無形式、自発的、無強制的 ■筆者の主張 ◦森林 →◦緑と人々が触れ合う場←美しいこと 緊張を解く 空気が清くさわやか + 森→美しく、親しみのあるもの ストレスの解消 演習問題Aの板書例 ◦日記…「内面の記録」 ひめられたる魂の記録 すべての日記が文学ではない ■筆者の主張 (まとめ) ◦日記…日づけ順の経験の記録 判断で物事を行えないこと。 ○意志薄弱=意思の力が弱く、忍耐にかけ、自分の 重要語句 魂のことを書かねばならない理由はない まちがい ○迷信=道理に合わないことを頑固に信じること。 = = 文学の問題…日記文学 確認問題の板書例 発展新演習冬期 中 3 国語 指導のポイント 説明的文章⑵ 【指導のポイント】 説明的文章では、何か事実や事例を提示し、そこから推論し一般論を展開する。このような文章を読む際には、事実・事例とそこから導く 推論を区別して論理の展開を理解する必要がある。ここでは、例示と筆者の主張を的確に捉えることに重点を置く。またその例示がどのよ うにして、筆者の主張を支えているかをつかみ、その主張を正確に理解することを目標にする。 ◆指導ページ P.8 ~ 13 ◆ ■筆者の主張 ■展開 先入観を捨てて、白紙で立ち向かうことが大事 「立春の日になると卵は立つ」 ■筆者の主張 新しい魅力を発見する。 よ り 根 源 的 な も の を 求 め よ う と す る 意 識 が、 言 語 に ■展開 言語論のさかんな時代→哲学が衰退 ■筆者の主張 よ り、 近 代 西 洋 文 明 の 影 の 部 分 を 知 覚 し、 近 代 日 本 の 鴎 外・ 鑑 三・ 漱 石 は 留 学 時 に 体 験 し た 精 神 的 苦 悩 に 新しいアイデンティティの形成に寄与した。 ■展開 思想と言語は表裏一体 立春の日以外、卵は立たない=思い込み しかし 思想…こと ば や ス タ イ ル を 問 題 と す る こ と が す く な かった 身 を 立 て る た め に 渡 米 し た が、 一 層 己 の 弱 さ を 感 じ途方に暮れた 留学時の体験 教育の普及拡大 「卵は立つ」 卵が立つかどうか→立春に関係があるか ただちに実験を開始=迅速な行動力←学びたいこ 鑑三 漱石 日本人にとっての新しい統合の可能性を開くもの 苦悩が長引いたが故 すぐれた文化的先達 三人…西洋 崇 拝・ 日 本 礼 賛 せ ず、 一 生 精 神 の 独 立 を 維持 近代西洋文明の影の部分を知覚←精神的苦悩 面を感じ取る 日本人には容易に理解できなかった西洋文明のある 味わった苦悩 異なる点 近代日本の新しいアイデンティティの形成に寄与 多くの人達が似たりよったりの悩みを経験している 演習問題Bの板書例 と・立派 (筆者の主張) 鴎外 野口三千三→卵は立つべくして立つ 言語過信、言語過敏症 目 上 の 期 待 に 何 の こ だ わ り も な く 副 う 能 力 を 永 久 に喪失、葛藤を解決するため一生努力 独 り だ け の 壮 挙 に 熱 中 し て い る 間、 見 え な い 人 々 の眼に晒されていると感じた 外来と在来が同化し、ある新しい文化が始まっている ■筆者の主張(まとめ) 終わりにことばありき 重要な問題→文書、証文 大事なこと→本 はなし言葉の貧困 乱れては困る 言語に欲求不満 ことばの乱れ→乱れかたが足りない 社会が変化→対応することができない 言語…保守性 演習問題Aの板書例 中谷宇吉郎「立春の卵」 立春の日ではなくても卵は立った 社会問題化 世界中の人間が、 間 違 っ て 卵 は 立 た な い と 思 っ て い た 世 界 中 で 卵 が 立 た な か っ た の は、 皆 が 立 た な い と 思っていたから←重要(筆者の主張) 卵は立たないと信じていた 例 天動説 ■筆者の主張 (まとめ) 先 入 観 を 捨 て、 白 紙 で 立 ち 向 か え ば、 ほ ん も の の 姿 が現れる 重要語句 ○無心=何の 考えもないこと。 ○天動説=地球が宇宙の中心であり静止していて、 すべての天体は地球の周りを公転してい るという説 = 確認問題の板書例 発展新演習冬期 中 3 国語 指導のポイント 文学的文章⑴-小説 【指導のポイント】 小説文では人物の感じたこと考えたことを読み込んでいくことが必要である。それは直接的な情動の描写もあれば、何らかの情景の描写で それを示唆していることもあり、多くの場合後者を読み取っていくことが重要である。ここでは情景の描写として間接的な表現と登場人物 の心情との関わりを捉え、登場人物の心情とその理由を読み取ることを目標にする。描写の特徴に注意しながら読んでいく。 ◆指導ページ P.14 ~ 19 ◆ ■場面 下校途中のウズ高の生徒たちで、ホームはあふれて いる ■情景描写 ■場面 鹿野と小宮は白馬の雪渓の登頂を目指している。 ■物語の展開 日が登る→一晩中凍っていた雪渓の緊張が解ける ■場面 志望大学に合格できなかった克彦が、市民プールで 出会った佐山に、水泳を教えてほしいと言われた。 ■情景描写 佐山が つのとき 鹿野…一旦止める 知らせ石…大きな岩崩れのある前兆 カズ兄…溺れ死んだ 小宮…もう一登り 岩崩れが起きた 最寄駅のホーム→ウズ高の生徒でいっぱい 帰宅するだけだから見送った=自分の選択 八十を過ぎた現在 カズ兄…川で溺れた 鹿野…安全地帯 佐山=しょっちゅう夢に見るようになった 佐山…手を差し伸べることができなかった ほかの生徒から指をさされた…「カワイソー」 小宮…立ち尽くしていた 落石に正面衝突することを選んだ 夢の中でもカズ兄を助けることができない = ○苛まれる=苦しめられる 重要語句 後に悔いが残らない人生を送るために 克彦…再び受験勉強を始めた カズ兄が溺れた川の往復 佐山の目標=二十メートル泳ぐこと 練習=健康状態にそれまで以上に神経を配った 克彦…共感←佐山…気恥ずかしい→安心 満足のいく人生→カズ兄の夢=心残り 今まで悔いを残さないように心がけていた 佐山が水泳を習おうと思った理由 演習問題Bの板書例 自分ひとりだまされて馬鹿をみたようで哀しい 「 マヌケ」 わたししか残っていない=取り残された 5 死んでいなかった→脛に傷 ○飛礫=飛んでくる小石。 ○山峡=山と山の間。やまあい。 重要語句 鹿野…とても一人で逃げて帰る勇気が出ない 異常な決心…死を覚悟したような 独りで登る気持ちがありあり 噴水のような血 小宮…確実な歩調で登り出す 雪崩れがやむ 演習問題Aの板書例 + 自信がなくなり、恥ずかしい 電車が去ると、桜の花びらが落ちてきた ○岩舟山=栃木県にある標高172メートルの山 重要語句 高校生活に違和感 桜の花びら=わたしの仲間 タイミングが悪かった(→わたしと同じ) 今年の桜=卒業 式 に 間 に 合 わ ず、 入 学 式 ま で 待 て な かった そよ風がホームを通って行った 確認問題の板書例 発展新演習冬期 中 3 国語 指導のポイント 文学的文章⑵-随筆 【指導のポイント】 随筆文は筆者の実体験をもとに書かれている。出来事の描写は、筆者の目に映るものをもとに描かれるため、「~のようだ」、「~みたいだ」 といった比喩の表現が多くなる。ここでは全体のテーマの背景を捉え、そのような特徴的な表現に注目し文章の構成を読み込むことを目標 とする。最終段落に注目して、随筆文の主題を捉える。 ◆指導ページ P.20 ~ 25 ◆ ■テーマ 私達が使う言葉は、昔のままの意味のものや、昔と 今の意味が違ったもの、さらに幅広く活用されたもの ■テーマ 小道の収集について ■テーマ 歌枕の勝地について 筆者の楽しみ ただ収集するということの楽しみだけの収集 須磨、逢坂、塩釜、松浦潟 ■展開 ■展開 かつてはあこがえの地だったが、今は違う ■展開 私達の日常語 街のなかの小道の収集 がある。 ◦生まれてから年月の経てないもの 小道 勝地歌枕→あとかたもない 小道の 詩心を誇った歌の心そのものへの郷愁 旅行扌旅の味わい 竹藪が舗道にかさぶっている小道 非在の地 ・静け さ…日常の必要がつくった通り道 ・季節…天候や季節によって一変する道 文明の発達 ◦何世紀も前から使用されてきたもの 語意=次第に変わってきている 言葉の浮沈 (生死)=人間の感受性の歴史 〉 ドウダンツツジの植え込みがある小道 古い石門のある小道 小道に欠かせないもの…猫 いい小道ではふだん見えないようなものが見える どこかゆっくりした時間がある 慕わしい時間の感触 重要語句 ○寂とした=ひっそりとした。 ○惨憺=いたましく悲しいさま。見るも無惨なさま。 ○郷愁=過去をなつかしむ気持ち。 ○塵芥=ちりごみ。 重要語句 多く の 先 人 の 詩 歌 の 重 な り の 中 に 育 ま れ た 心 の旅路 + 歌枕…旅の 困 難 に み ち て い た 時 代 の、 詩 的 あ こ が れ の中にあった地 本質を失おうとしている 他人まかせになり、移動の過程がもっていた旅の心 演習問題Bの板書例 〈 「恥ずかしい」の = 街のすきまのような小道 演習問題Aの板書例 現在…きまりが悪い、劣っていて気後れがする 〉 ○情趣=しみじみとした味わい。おもむき。 重要語句 一言で、厚みも幅もある情趣をあらわす 幅広く活用された 情趣 ◦悲哀の意味…悲哀、 愛 ら し い、 い じ ら し い、 わ び し い、 美 し い、 し み じ み と し た 深 い 〈 「あわれ」の 古くて新しい言葉 相手に対するほめ言葉 昔…自分が恥ずかしくなるほど相手がすぐれている 自分のほどに即して用いる 確認問題の板書例 発展新演習冬期 中 3 国語 指導のポイント 古典⑴ 【指導のポイント】 古典とくに、古文について学習する。古文は現代語とは異なる点(文法や仮名遣いなど)を理解して詠む必要がある。古語には、現代も使わ れている言葉でも古文が書かれた時代とは意味が異なる語もあるので、そういう言葉には特に注意する。また、会話文を正しく読み取り、 内容を理解できるようにする。 ◆指導ページ P.26 ~ 31 ◆ ■本文 現代仮名遣い ■本文 1 現代仮名遣い ■内容 1 あきなひ→あきない あはれみ→愛情 現代語訳 あひぬれば→あいぬれば 現代仮名遣い とらへさす→とらえさす たひら→たいら いふ→いう つれそふ→つれそう はべりし→語っていた おのづから→たまたま 目をかけて→注目して ■本文 のけざまになりて→あおむけの姿で しばしばかりありて→少ししてから 現代語訳 しあはせ→しあわせ 身ぶるひ→身ぶるい 現代語訳 愛情の深さ かばかり→これほど 母親の思いにまさるものはない いみじき→すばらしい 万の道具→すべての道具 ■内容 雉が子を育ててあたためている それを見て 出家した れて死んだ 走って逃げる犬が戻って、子をくわえて行く途中で倒 みごもった犬の腹を切ったら、子どもがこぼれ落ちた 鷹に餌をあたえようと犬を殺した 子が冷えないように、一日中あたためる 胸の毛を自分で抜いて、ぴったりと肌につける 鶏が子をあたためる しかし 煙の中に戻って、焼け死ぬことが多い 夜火にあうと、驚いて飛び立つ 演習問題Bの板書例 ■内容 商売のため、新羅に渡った人 そして 舟をこぐ方角も分からなくなた になった ものすごいしわざを見た人たちは、半分死んだ気持ち 虎は鮫を陸の方へ投げ、肩に乗せて、岩を登っていった 虎の左前足がひざから鮫にかみ切られた 虎は海に落ちた すばやく舟を出発した すると 虎が獲物をねらっている影が水にうつった 舟をとめて水を汲んだ 演習問題Aの板書例 ものは訓練しだいで、どんあこともできるようになる 友呼び雁を作った 林内…毎日多くの鳥を殺した 代表作は「日本永代蔵」「世間胸算用」など。 望を浮世草子とよばれる小説で生き生きと描いた。 江戸時代前期の浮世草子の作者。町人野生活や欲 井原西鶴 今はそれが鳥塚として残っている すべての狩猟の道具を埋めて供養した 林内はその晩、三十七羽殺した 二人の子どもが三十七回、体を震わせた 確認問題の板書例 発展新演習冬期 中 3 国語 指導のポイント 古典⑵ 【指導のポイント】 古文はいくつかの古典作品に触れ、あらすじ、登場人物をおさえて本文を理解することを目標とする。古文は主語が省略されていることが 多いので,主題を補いながら考え、導入部や結論部に注目して、要旨をつかむようにする。また、漢文は返り点などの基本事項が理解でき るようにする。 ◆指導ページ P.32 ~ 37 ◆ 1 ■内容 1 ■内容 1 岩のうへに→岩のうえに ■内容 さうらひ→そうろう かたはら→かたわら 現代仮名遣い 問ふ→問う さやうの事→さようの事 かなはず→かなわず 現代仮名遣い さうけん→そうけん 張りかへ→張りかえ つかひける→つかいける 現代仮名遣い うかがひて→うかがいて 用ゐる→用いる によしやう→にょしょう 現代語訳 めづらしき→めずらしい 現代語訳 あふのきふ→あおむけ あやしみ→不思議に 現代語訳 本とす→基本とする 相見→面会 草臥れたり→疲れて なほはたらかず→少しも動かず 猿は山へ帰った 烏は役に立たず死んだ 人間が鵜を使って、魚を取るのをみて真似した 烏をつるにまきつけ、河に投げつけた 烏が猿の頭の上にのぼって、目をえぐりとろうとし たとき、猿が烏の足をつかまえて起き上がった 烏が寝ている猿の足をつついた 一匹は岩の上で寝ていた 文覚上人→清滝川のほとりに大きな猿がいた ■本文 はかなけれども→愚かではあるが ただ人→凡人 演習問題 A の板書例 さらばとて→それならばと言って ■本文 相模守時頼の母=松下禅尼 時頼を自分の住まいへ招いた 障子の破れたところだけを自分で張り替えていた 義景=それを見て、人を紹介しようとした 禅尼は断った 義景 =全部張り替えた方がいいのではないかと言った 頼 に 注 意 さ せ る た め、 今 日 だ け は わ ざ と そ う 壊れ た と こ ろ だ け を 修 理 し て 使 う の だ と、 時 していた 禅尼=天下 を 治 め る ほ ど の 子 を 持 っ た と い う、 本 当 に凡人ではなかった 演習問題 B の板書例 ■本文 しかし 千代女=幼少から俳句作りに精を出していた だから 千代女=俳句の世界で有名になった 明け方、元坊が起き上がって詠んだ歌に、元坊は感 銘を受けて師弟関係を結んだ 元坊は寝たが、千代女は立ち去らなかった 気品があったが、肯定しなかった 元坊に一句詠むよう言われた 盧元坊に学ぼうと出掛けた 師匠がいなかった 確認問題の板書例 発展新演習冬期 中 3 国語 指導のポイント 詩歌 【指導のポイント】 詩、短歌、俳句の形式や特色を理解し、表現技法の特徴を捉える。また、表現技法や季語などの基本事項を理解し、それらが表現技法にも たらす効果を読み取ることができるようにする。 ◆指導ページ P.38 ~ 43 ◆ 確認問題の板書例 ■表現 短歌 (五・七・五・七・七) 直喩法…「~ のような」などを使ってある事物を他の 事物にたとえる表現法。 隠喩法…「~のような」などを使わずに喩える表現法。 擬人法…人間 でないものを、人間がしたことのように 表し、生き生きとした印象を残す。 反復法…同じ 言葉や、ほぼ同じ表現を二度以上繰り返 し、調子を整えたり、感動を強調したりする。 ■内容 2 ■表現 季語…季節を表す言葉 ■表現 口語自由詩…現代の言葉で、自由に書かれている。 自分をシグナルにたとえている ■内容 菜の花…春 七夕…秋 花曇り…春 美しいイメージ…比喩が新鮮で適確 夜ふけの線路わきに立つシグナル 二行ずつ五連の構成は視覚的にも美しく整えた 蝉…夏 ※今と季節が異なるものがあるので、注意する。 ■内容 月は 人に物思わせる景物の一つで、悟りに導く光のよ うにすら思われていた ひと声さけぶ→列車の汽笛 重い鳥のように→終列車 Ⅰ 夜の空 鳥の比喩に合わせている 月や星の渡る別天地 詩歌の人…あえ て天空の月星をこの世の風景にたと えて楽しんでいる Ⅱ 月は舟で、天の川という川を空想する 池に うつる月を見て、逢引きのかなった恋人と顔を 見交して、去年もこうして会った、と感慨にふける 月は秋の情緒にならなくてはならない 月はその場面が持っている感情をよく代弁した 毎日の行動は、進むか、止まるか、しばらくまつか 運命 未知の時間から運ばれてくるさまざまな事がら 列車をむかえ、見送りながら過ごす こま かな配慮、高度な感覚、すぐれた構成技術で作ら れている …赤黄緑の色 わた しはただ素朴な言葉を二言、三言しかしらない 安堵のように形容 わたしの腕がコトリと垂れる…シグナルの腕 演習問題Bの板書例 はつ子の入院から死、死から百日忌まで歌を詠んだ (一 ) 赤茶けた畳を蚤がはねる病室で、はつ子の生命 が絶えだえになっていくさびしさ (二 ) 末の子が母の足顎をにぎって昼寝をしている (三 ) 疼痛にさいなまれるはつ子っをじっと見つめて いる (四 ) 二階の病室で、奇妙な静けさの漂うことがあっ たのを詠んだ (五 ) 次 女 の 服 の ほ こ ろ び を は つ 子 が 寝 な が ら つ く ろっているのを見て、死の直前でも母性愛を失わ ないのだ、と感嘆していた 演習問題Aの板書例 発展新演習冬期 中 3 国語 指導のポイント 文法・表現 【指導のポイント】 国語表現全般的な事項として、文章表現について整理する。文の単位で理解し、正しい文、伝えたい意図が明確に表現できるようにする。 文章の構成について理解し、明瞭な文章を書けるようにする。また、文法事項については、品詞の種類や意味などを正確に理解できるよう にする。 ◆指導ページ P.44 ~ 49 ◆ 1 ⑴ おかしな …連体詞 ⑵ ね …助詞 ⑶ もっともな…形容動詞 ⑷ だ …助動詞 1 1 ⑴ 筋肉は収縮することはできます 筋肉、収縮する、こと、でき ⑵ つり合い→つり合う 上がるのがいや…体言の代用をする格助詞 まう 父は今、出かけております。 お父さんは今、お出かけになっています。 4 エ 来ようと私は平気…接続助詞 イ 彼女ならわかってくれると…引用 を示す格助詞 ウ パンと牛乳…並立を示す格助詞 ア 雨が降ろうと練習は…接続助詞 ⑵ 来ると信じている…引用を示す格助詞 エ もう歩けない…助動詞 ウ 勉強しない…助動詞 イ とてもきたない…形容詞の一部 ア きれいではない…形容詞 ⑴ おもしろくない…形容詞 3 クジラは、死んでしまう ⑷ クジラは、自らの重みに耐えきれずに死んでし 2 猫のどんな …連体修飾語を示す格助詞 猫が飼い主に似るとすれば、それは価値観だといえ る。 終止形 助 詞 はたらき→はたらく 演習問題 B の板書例 しつけの仕方 …連体修飾語を示す格助詞 ⑴ 来ると …カ変、終止形 子猫のとき …連体修飾語を示す格助詞 2 ⑵ 話すのは…五段、連体形 ⑶ 見られる…上一段、未然形 2 ① 職学生のときに読んだ …過去の助動詞 ⑴ ⑴ 優しい歌声…連体形 ② ほんとうに静かだ…形容動詞の活用語尾 3 ⑵ 楽しかろう…未然形 ③ 私のやり方だ …断定の助動詞 ① 彼のように …例示の助動詞 ② 誰かいるようだ…推定の助動詞 ③ 風のように …たとえの助動詞 落ち着いた気持ちをもたせようと 落ち着いた気持ちを持とうと ⑶ 母に勧められたのが習字 ② 母が勧めたのが習字 下手の横好きと人から呼ばれるかもしれない ① 下手の横好きと人は呼ぶかもしれない ⑴ 3 ⑵ ⑶ 元気なら …仮定形 4 ⑴ 私の読んだ本 …主語、 ⑵ 行くの行かない…並立 ⑶ 哀しみに …原因・理由 ⑷ 学者になる …結果 5 ⑴ 本だ…断定 ⑵ 降るそうだ…伝聞 ⑶ 降りそうだ…様態 ⑷ 生えた雑草…存続 6 例1 テストに 合 格 す る た め に、 ひ た す ら 勉 強 を し た。 例2 マラソンで 完 走 す る た め に、 ひ た す ら 走 り 続 けた。 演習問題 A の板書例 確認問題の板書例
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