ABO式血液型の遺伝 ヒトのABO式血液型 の発見者は誰か? 1901年、ラントシュタイナー (オーストリア)が発見した。 のちに、ノーベル医学生理学賞 を受賞 ※ちなみに、彼はヒトの Rh式血液型の発見者でもある。 ヒトのABO式血液型 の4つの表現型は? A型、B型、O型、AB型 ※ちなみに、 一定の組み合わせの異なる血液型の血液を 混合するとどうなるか? 凝集反応が起こる。これは、血液中に存在する 赤血球表面の凝集原(抗原)と血清中の凝集素(抗体) による赤血球凝集反応(抗原抗体反応)によるものである。 この4つの血液型に 関係する遺伝子は 遺伝子A・B・O の3つである 3つの遺伝子A・B・Oは 複対立遺伝子という。 その関係は ①遺伝子AはOに対して優性。 A>O ②遺伝子BはOに対して優性。 B>O ③遺伝子AとBは優劣関係がない。 A=B (不完全優性) 以上のことから、 A型、B型、O型、AB型の それぞれの遺伝子型は? AAまたはAO A型 B型 BBまたはBO O型 OOのみ AB型 ABのみ (例)母親がA型、父親がB型で、母親と父親の それぞれの親にはO型が一人ずついる場合、 この両親から生まれてくる可能性のある子ども の血液型は? A型 AO 親の表現型 親の遺伝子型 B型 BO ←減数分裂→ 形成される配偶子 (A)(O) A型 子の遺伝子型 AO 子の表現型 B型 BO (B)(O) AB型 AB O型 OO よって、すべての血液型で可能性がある。 演習問題(1) AB × AO 演習問題(2) AB × BO 演習問題(3) 父親 不明 A型 B型 母親 O型 父親の血液型と遺伝子型を判別しなさい。
© Copyright 2024 ExpyDoc