COP20における市場メカニズムに関する 交渉結果とJCMの取組み 平成

COP20における市場メカニズムに関する
交渉結果とJCMの取組み
平成27年1月8日
環境省 地球環境局
市場メカニズム室 水野勇史
平成27年1月8日(木)14:10-14:35
大阪カーボンカンファレンス
COP20における市場メカニズム交渉の結果
ADP(強化された行動のためのダーバン・プラットフォーム特別作業部会)
• 各国の約束草案(目標案)について
約束草案とともに提出する事前情報として、市場メカニズムの活用を
記載することは可能となった
• 2015年合意における市場メカニズムやアカウンティングについて
各国の多様な意見がオプションとして記載された途中経過文書
SBSTA(科学および技術の助言に関する補助機関)
• (2020年以前を含む)国際的な市場メカニズム等の様々なアプローチの
ための枠組み、特に二重カウントの防止の必要性等について各国が意
見を表明したが、結論が得られず2015年6月の次回会合において、引き
続き議論することとなった。
SBI(実施に関する補助機関会合)
• 京都メカニズム(特にCDM、JI)の改革について各国が意見を表明したが、
実質的な結論が得られず、2015年6月の次回会合において、引き続き議
論することとなった。
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COP20におけるJCM関連活動
• UNFCCC公式サイドイベント、日本パビリオン、インドネシアパビリ
オンにおいてJCM関連のサイドイベントを複数実施。
• JCMの12の署名国から、閣僚を含むハイレベルの代表者が出席
し(我が国より望月環境大臣が出席)して、JCM署名国会合(ハイ
レベル・ラウンドテーブル)を開催
• JCM署名国会合では、我が国とJCM署名国12か国による共同声
明を発出。
12月10日 JCM署名国会合(ハイレベル・ラウンドテーブル)
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JCM署名国会合共同声明(仮訳)の内容
• JCMの進捗を歓迎し、引き続きJCMを通じた優れた低炭素技術
の促進による地球規模での温室効果ガスの排出削減・吸収への
継続した貢献に対する期待を共有。
• すべての署名国における関係者と協力し、JCMの実施を進展さ
せる意思を共有。
• 地球規模での温室効果ガスの排出削減・吸収の達成において、
JCMの実施を通じて得られた経験を共有することにより、気候変
動に関する国際連合枠組条約に引き続き貢献していく意図を確
認。
(共同声明賛同国)日本、モンゴル、バングラデシュ人民共和国、エチオピア連邦
民主共和国、ケニア共和国、モルディブ共和国、ベトナム社会主義共和国、ラオス
人民民主共和国、インドネシア共和国、コスタリカ共和国、パラオ共和国、カンボジ
ア王国、及びメキシコ合衆国
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二国間文書に署名済みの国
日本は、2011年から開発途上国とJCMに関する協議を行ってきており、モンゴル、バ
ングラデシュ、エチオピア、ケニア、モルディブ、ベトナム、ラオス、インドネシア、コスタ
リカ、パラオ、カンボジア、メキシコとJCMに係る二国間文書に署名。
【モンゴル】
2013年1月8日
(ウランバートル)
【ラオス】
2013年8月7日
(ビエンチャン)
【バングラデシュ】
2013年3月19日
(ダッカ)
【エチオピア】
2013年5月27日
(アジスアベバ)
【ケニア】
2013年6月12日
(ナイロビ)
【モルディブ】
2013年6月29日
(沖縄)
【ベトナム】
2013年7月2日
(ハノイ)
【インドネシア】
2013年8月26日
(ジャカルタ)
【コスタリカ】
2013年12月9日
(東京)
【パラオ】
2014年1月13日
(ゲルルムド)
【カンボジア】
2014年4月11日
(プノンペン)
【メキシコ】
2014年7月25日
(メキシコシティ)
モンゴル、バングラデシュ、エチオピア、ケニア、モルディブ、ベトナム、ラオス、インドネシ
ア、パラオとの間で、それぞれ合同委員会を開催。
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JCMの基本概念
優れた低炭素技術・製品・システム・サービス・インフラの普及や緩和活動の実
施を加速し、途上国の持続可能な開発に貢献。
日本からの温室効果ガス排出削減・吸収への貢献を、測定・報告・検証(MRV)
方法論を適用し、定量的に適切に評価し、日本の排出削減目標の達成に活用。
CDMを補完し、地球規模での温室効果ガス排出削減・吸収行動を促進すること
により、国連気候変動枠組条約の究極的な目的の達成に貢献。
ホスト国
日本
優れた低炭素技術等の普及や
緩和活動の実施
合同委員会で
MRV方法論を開発
日本の削減目標
達成に活用
クレジット
JCMプロ
ジェクト
MRV
温室効果ガスの排
出削減・吸収量
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JCMのスキーム図
ホスト国
日本
合同委員会
(事務局)
•プロジェクト
登録の通知
政府
• クレジットの発行
•クレジット
発行の報告
•プロジェクト
登録の通知
• ルール、ガイドライン、方
法論の策定及び改定
• プロジェクトの登録
• JCMの実施に関する協議
政府
• クレジットの発行
•クレジット
発行の報告
政策対話の実施
•プロジェクト登録の
申請
•クレジット発
行の申請
• プロジェクト計
•プロジェクト登録の
•クレジット発 申請
行の申請
• プロジェクト計
プロジェクト参加者
• プロジェクトの実施及
びモニタリング
画書(PDD) /モ
ニタリングレ
ポートの提出
• 妥当性確認
(有効化)及
び検証の結
果の通知
第三者機関
• プロジェクトの妥当
性確認(有効化)
• 温室効果ガス排出
削減量及び吸収量
の検証
画書(PDD) /モ
ニタリングレ
ポートの提出
プロジェクト参加者
• プロジェクトの実施及
• 妥当性確認 びモニタリング
(有効化)及び
検証の結果
の通知
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JCMの進捗状況
• モンゴル、バングラデシュ、エチオピア、ケニア、モルディブ、
ベトナム、ラオス、インドネシア、パラオとの間で合同委員会
を実施し基本的なルール及びガイドライン類を採択。
• JCMウェブサイトを開設し運用中
• JCM登録簿を構築予定(2015年度中の見込み)
• 登録済みプロジェクト:1件
• 承認方法論:5件(モンゴル:1件、インドネシア:4件)
• 提案方法論:8件(モンゴル:1件、ベトナム:4件、インドネシア:
3件)
• 第三者検証機関を指定(各国ごと、複数の機関を指定済み)
• JCMの実施状況についてはCOP18決定(19/CP18)に基づき
各年報告書でUNFCCCに報告・専門家によるレビューを完了。
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国連気候サミット 安倍総理スピーチ(抜粋)
(平成26年9月23日)
次は技術の革新と普及です。イノベーションは2050年世界半減への鍵です。
日本は,そのエネルギー効率を世界最高水準に導いた技術革新を今後も推
進するとともに,世界の産官学の英知を結集する国際フォーラムとして「ICEF」
の第一回を来月,東京で開催します。また,省エネルギーの国際的なハブを
東京に設置するとともに,署名国が12か国に至った二国間クレジット制度を着
実に実施し,優れた技術を国際社会に広め,世界の削減に貢献します。さら
に,温室効果ガスの排出量を監視・検証する衛星を打ち上げ,データを世界規
模で相互活用します。
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環境省JCM設備補助事業
2014年度予算額:
年間12億円かつ3か年
(合計36億円)
日本国政府
MRVの実施によりGHG排出削減
量を測定。クレジットの発行後は
1/2以上を日本政府に納入
初期投資費用の最大
1/2を補助
国際コンソーシアム
(日本の民間団体を含む)
補助対象者
(日本の民間団体を含む)国際コンソーシアム
補助対象
エネルギー起源CO2排出削減のための設備・
機器を導入する事業(工事費、設備費、事務
費等を含む)
事業実施期間
最大3年間
補助対象要件
補助交付決定を受けた後に設備の設置工事に着手し、
平成28年度内に完工すること。また、JCMプロジェクト
としての登録及びクレジットの発行を目指すこと
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2013・2014年度 JCMプロジェクト設備補助事業(2015年1月時点)
モンゴル:
●高効率型熱供給ボイラの集約化に係る更新・新設(数理計画)
冬季の暖房用温水の供給に利用する旧式の低効率石炭焚き
ボイラ(HOB)を、高効率ボイラに更新又は新規に導入する。そ
の際、既存のHOBが建物個別供給型であるものを、高効率
HOBを集約的に導入し、集約的に温水(熱)供給することも想
定する。HOBによる暖房用熱供給を効率化し、石炭消費量を
削減する。
ベトナム:
◆卸売市場における有機廃棄物メタン
発酵およびガス利用事業(日立造
船)
卸売市場で発生する有機廃棄物に
ついてメタン発酵システムにより嫌気
性処理を行い、生じるメタンガスを回
収して水産加工工場へ供給する。
◆デジタルタコグラフを用いたエコドラ
イブ(日本通運)
エコドライブ啓発システムをトラック
輸送に導入し、CO2排出削減と安全
運転を促進する。
モルディブ:
◆校舎屋根を利用した太陽光発電システム導入
プロジェクト(パシフィックコンサルタンツ)
高効率のインバータ付太陽光発電を校舎屋根
に導入しグリッドからの電力消費を代替する。
●2013年度採択案件 (3ヶ国7案件)
◆2014年度採択案件 (3ヶ国7案件)
パラオ:
●島嶼国の商用施設への小規模太陽光発電システム(パシフィックコンサルタンツ)
商用施設屋上に高品質で耐風速性の高い小規模太陽光発電システムを設
置し、グリッド電力を代替することにより、CO2排出量を削減する
インドネシア:
●工場空調及びプロセス冷却用のエネルギー削減(Batang市)(荏原冷熱シ
ステム)
製品品質管理のための空調(冷房)のための冷凍機として、高効率の圧縮
機とエコノマイザーサイクルを採用した省エネ型冷凍機を導入する。
●コンビニエンスストア省エネ(ローソン)
コンビニエンスストアにおいて、冷蔵冷凍・空調・照明に、それぞれ自然冷
媒(CO2冷媒)を採用した高効率冷凍機、インバータ式空調機器、及びLED
照明を導入する。
●コールドチェーンへの高効率冷却装置導入(前川製作所)
食品冷凍・冷蔵倉庫業に、自然冷媒(NH3・CO2の二元冷媒)を採用した
高効率冷却装置を導入する。
●冷温同時取出し型ヒートポンプ導入による省エネルギー(豊田通商)
冷温同時取出しヒートポンプからの温熱及び冷熱を同時に供給することで、
全体としての効率化を図り、CO2排出量を削減する。
●工場空調及びプロセス冷却用のエネルギー削減(荏原冷熱システム)
製品品質管理のための空調(冷房)のための冷凍機として、高効率の圧縮
機とエコノマイザーサイクルを採用した省エネ型冷凍機を導入する。
◆セメント工場における廃熱利用発電(JFEエンジニアリング)
廃熱回収発電を導入し、セメント生産プロセスから生じる廃熱を電気エネル
ギーに転換することで、工場の消費電力を削減する。
◆無電化地域の携帯基地局への太陽光発電ハイブリッドシステムの導入(伊
藤忠商事)
電源にディーゼル発電を使用する携帯基地局に、太陽光発電と蓄電池を
導入することで、CO2排出量を削減する。
◆自動車部品工場のアルミ保持炉へのリジェネバーナー導入による省エネル
ギー化(豊通マシナリー)
工場の鋳造工程に高効率なリジェネバーナーを導入することで、CO2排出
量を削減する。
◆省エネ型ターボ冷凍機を利用した工場設備冷却(荏原冷熱システム)
紡績工場における品質管理(温度・湿度の適正化)のため、高効率の圧縮
機とエコノマイザーサイクルを採用した省エネ型冷凍機を導入する。
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JCMの手続について
JCMの手続
各プロセスの実施者
H26年度の環境省に
よる支援等
事業者における御対応
提案方法論の
提出
プロジェクト参加者
(事業者)
提案された
方法論の承認
合同委員会
PDDの作成
プロジェクト参加者
妥当性確認
第三者機関(TPEs)
TPEsを委託して妥当
性確認を実施
登録
合同委員会
メンバーとして対応
(合同委員会への出席は不要)
モニタリング
プロジェクト参加者
コンサルを委託して
初回のモニタリング
報告書作成及びTPEs
対応
モニタリングの実施(事業活動の
中でいずれにせよ収集するデータ
の範囲からモニタリング項目を設
定する方針)
検証
第三者機関
TPEsを委託して初回
の検証を実施
モニタリングデータの提供と現地
視察への対応
クレジット発行
合同委員会が発行量を決定
各国政府がクレジットを発行
メンバーとして対応
(合同委員会への出席は不要)
コンサルを委託して
方法論を作成
関連データの提供
合同委員会のメン
バーとして対応
(合同委員会への出席は不要)
コンサルを委託して
PDD作成及びTPEs対
応
関連データの提供と現地視察へ
の対応
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二国間クレジット制度(JCM)基盤整備事業のうち
制度構築・案件形成支援
背景・目的
我が国は、途上国における優れた温室効果ガス削減技術等の普及や対
策実施による温室効果ガスの排出削減への貢献を定量的に評価し、我
が国の削減目標の達成に活用するため、JCMを構築・実施している。
事業スキーム
委託対象:民間企業等
実施期間:平成16年度~
補助対象:民間企業等
補助率:定額
実施期間:平成27年度~
平成27年度要求額
平成25年度予算
(一般分) 112百万円( 64百万円)
○○百万円
(特会分) 4,078百万円(3,600百万円)
事業概要
JCMの本格的な運用のための制度構築、JCMに関する国際的な理解の醸
成やJCMの実施対象国の拡大に向けた取組、途上国における排出削減プ
ロジェクトの組成支援、及びアジア等の途上国における都市・地域等
の単位での実現可能性調査を行う。
期待され
る効果
JCMを多くの国で構築・実施し、優れた技術等の移転
や普及、及び世界的な低炭素社会の実現に貢献する。
二国間クレジット制度のイメージ
イメージ
制度設計・運用に係る取組
ルール・ガイドラインの整備やMRV方法論の開発、
合同委員会の運営等
日本の削減目標
達成に活用
【登録簿の構築・運用】(委託)
排出削減量の記録・管理のためのシステムの運用
【情報普及】(委託)
制度に関する最新情報等の提供や事業者等からの相
談の受付
合同委員会で
MRV方法論を策定
MRV
クレジット
温室効果ガスの排
出削減・吸収量
実現可能性調査、組成支援
【途上国等人材育成支援】(委託)
制度実施のための現地の人材育成、案件発掘・組成の
ためのワークショップ開催等
【案件発掘・組成・審査・MRV体制の構築支援】(委託)
専門家派遣及び現地人材の招聘を通じた、個別事業の
案件発掘・組成や審査に係る研修プログラムの実施
途上国等においてMRVを実施する検証機関の育成支援
JCMに対する需要発掘のための低炭素社会づくり計
画・制度等支援
【実現可能性調査】(委託)
有望な低炭素技術等の途上国における削減ポテンシャル等を調査
都市間連携を通じ、アジアでの都市まるごと低炭素化に向けた実現可能性調
査を実施
島嶼国における適応型低炭素モデルを構築するための調査を実施
【案件組成に向けた補助事業】(補助)
3年程度を目途にJCMプロジェクトとして登録するため、資金計画の策定、
詳細設計、方法論の構築等の費用を支援
リープフロッグ
“一足飛び”型発展の実現に向けた資金支援事業(プロジェクト補助)
背景・目的
事業スキーム
(補助率)定額
補助金
非営利法人
(補助率)
JCMプロジェクトの
½以下
補助金
民間企業等
<事業実施期間>
(1)設備補助:平成25~32年度
(2)JICA等連携プロジェクト補助:平成26~32年度
補助金
国際コンソーシアム
(日本法人と外国法人により構成)
境
省
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平成27年度要求額
平成25年度予算
平成27年度要求額
9,200百万円(5,400百万円)
○○百万円 億円
(うち要望額1,580百万円)
事業目的・概要等
事業概要
優れた低炭素技術等を活かして、途上国が一足飛びに最
先端の低炭素社会へ移行できるように支援し、アジア太
平洋地域発の21世紀に相応しい新たなパラダイムとなる、
物質文明からの脱却を目指す「環境・生命文明社会」を
発信する。
世界的な排出削減に貢献し、JCMクレジットの獲得を行う。
環
JCM
プロジェクト
※MRV:Measurement (測定)、 Reporting(報告)、 Verification(検証)
途上国政府・事業者の支援
国
ホスト国
温室効果ガス削減技術、
製品、システム、サー
ビス、インフラ等
日本
【制度設計・運用】(委託)
以下の事業により、JCMクレジットを獲得する。
(1)設備補助
JCM導入が見込まれる途上国において、優れた低炭素技術等を活用
したエネルギー起源CO2の排出を削減するための設備・機器の導入
に対して補助を行う。
(2)JICA等連携プロジェクト補助
JICA等が支援するプロジェクトと連携するJCMプロジェクトのうち、
CO2排出削減効果の高い事業を支援するための補助を行い、優れた
低炭素技術の普及を図るとともに、従来よりも幅広い分野での低
炭素化を推進する。
期待される効果
途上国において温室効果ガスが大幅に削減されるとともに、JCM
を通じて我が国の排出削減に貢献する。
優れた低炭素技術等が海外へ普及する。
設備・機器の導入
イメージ
JCMプロジェクト
非
補助金
営
利
連携
JICA等
GHG削減
JICA等支援プロジェクト
法
人
海外投融資等の資金協力/事業開発等金融等
補助金
連携
JCMプロジェクト
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参考資料:
• 承認方法論: 高効率チラー導入によるエネルギー消費削減
• 承認方法論: セメント産業における廃熱回収発電
承認方法論: 高効率チラー導入によるエネルギー消費削減 (1/2)
工場等に下記を条件とする高効率のチラーを導入する
COP値 6.0以上
一般的に、新たな設備投資を避けるため、JCMプロジェクトの実施でなけれ
ば、既存のチラー(COP値およそ5.0程度)が継続的に使用されることが想
定される
本方法論を適用して導入されるチラーのCOPはインドネシアにおいて一般
的に入手可能ないずれのチラーよりも高効率であり、JCMプロジェクトとして
適格
高効率チラー
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承認方法論: 高効率チラー導入によるエネルギー消費削減 (2/2)
排出削減量はプロジェクト機とリファレンス機の電力使用量の差
プロジェクト機のCOPとリファレンス機のCOPの比率により計算
リファレンス機のCOPはデフォルト値として保守的に設定:
一定の冷凍能力において一般的に入手可能な機種の最大COP値
各冷凍能力における最大COP値
BaUにおける
排出量
BaUにおける
COP値
リファレンス
排出量
クレジット化され
ない排出削減量
により“ネット排
出削減”を確保
クレジット化され
る計算された排
出削減量
プロジェクト
排出量
冷凍能力(USRt)
モニタリングの簡素化(下記1パラメータのみ対象)
プロジェクト機の電力使用量
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承認方法論: セメント産業における廃熱回収発電 (1/2)
セメント製造工場において廃熱回収(WHR)システムにより発電
インドネシアにおける25のセメント工場のうち、WHRシステムが導入
されているのは1カ所のみ.
インドネシアにおいてセメント産業におけるWHRシステムの導入は
一般的ではないことから、JCMプロジェクトとして適格
技術イメージ
蒸気
サスペンション
プレヒーター
グリッドへの電
力供給
SPボイラ
発電
キルン
クリンカ冷却装置
AQCボイラ
廃熱
蒸気
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承認方法論: セメント産業における廃熱回収発電 (2/2)
排出削減量はWHRシステムによるセメント工場への電力供給量とWHRシ
ステム自体の最大電力消費量(計算値)の差
WHRシステムの最大電力消費量は、各付属機器が一日24時間稼働する
と仮定した場合のカタログにおける電力使用量の合計
電力供給量
計算上の正味発電量
最大電力消費量
実際の電力消費量
クレジット化されない発電量に
より “ネット排出削減”を確保
モニタリングの簡素化(下記2パラメータのみ対象):
WHRシステムからセメント製造工業への電力供給量
モニタリング対象期間の日数
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