LAユリの販売力強化のための仕組み作り ~トップ産地の経営戦略を考える~ ふかや農業協同組合 深谷市 野菜:深谷ねぎ・きゅうり・ブロッコリー・ほうれんそう 花き:ユリ・チューリップ ユリ切り花生産の歴史 年代 主な出来事 1950 チューリップの後作としてスカシユリの切り花生産開始 1960 生産技術の向上、球根冷蔵が整備される オランダからの球根輸入しての生産開始 1970 北海道産のスカシユリを導入し、生産品種の幅を広げる 1980 ユリ切り花の抑制栽培技術が確立し、周年生産の技術基盤が整う 1990 オリエンタルハイブリットユリの本格導入・生産販売 ユリ切り花生産の大規模化により生産増 2000 LAハイブリットユリの本格導入・生産販売 現在 LAハイブリットユリの国内トップ産地 LAハイブリットユリ (LAユリ) ・スカシユリとテッポウユリの交雑種 ・ユリ独特の香りがしない ・多彩な花色の品種がある オリエンタルハイブリットユリ (オリエンタル) ・大輪性で香り高い ・カサブランカに代表される ユリ切り花生産の現状について(平成24年度) 栽培面積:332,500㎡ 生産者数:33名 ユリ部会 (21名) Fブラザーズ (7名) スリーエフクラブ (5名) 生産量:665万本 LAユリの生産量と価格の推移(ユリ部会) 本数 単価 100 95 90 単価 85 80 75 H20 H21 H22 H23 H24 4000000 3500000 3000000 2500000 2000000 1500000 1000000 500000 0 本数 H20 H21 H22 H23 H24 産地の現状分析1 産地の強み • ユリ切花の産地として知名度が高くLAハイブリット ユリの生産では全国でも有数のシェア • 3,9月の彼岸、7,8月のお盆、12月年末などの物 日を中心に周年→関東・東北・関西 • 新たなニーズ開拓のため、新たな品種の栽培に 取り組む • 若い後継者が確保されている 産地の現状分析2 産地の弱み • 地域内に複数の出荷組織がある • 産地全体としての統一した生産や販売計画がない→ 市場での優位性が発揮されない • 一部、冬~春はチューリップを生産→LAユリ出荷減、 市場の要望に十分対応できない • 出荷規格、出荷箱の統一が無い 統一されていない 産地の現状分析3 外部環境 • LAユリ→深谷、オリエンタルユリ→新潟・高知 すでに産地により評価がきまっている • 各産地が地域ブランドを活用した販売戦略 • 総合的な販売連携 • 切り花消費回復がみられない • ユリ切り花の消費は低迷 産地課題 LAユリの販売力を強化するための産地戦略の 策定 • 組織再編など連携強化のための組織のあり方に • ついて検討 • 生産や出荷計画の精度向上へ向けた意識改善 • 出荷規格や箱など荷姿の統一など商品イメージの 改善 • 市場や小売などへの生産、販売情報の共有化の • 推進 解決方策について • 組織再編など連携強化のための組織の あり方について検討 ⇒LAユリについて、販売力を強化することにつ いて各出荷組織がどのように対応していくべき なのか組織再編も視野に入れた検討の場を設 ける 解決方策について • 生産や出荷計画の精度向上へ向けた意識改善 ⇒LAユリの品質と出荷制度向上を目的に、組織 全体を対象にほ場巡回や目揃え会の開催など 生産者間で定期的な意見交換の場を設けて意識 統一を図る 解決方策について • 出荷規格や箱など荷姿の統一など商品イ メージの改善 ⇒「LAユリは深谷産」を強く印象付けるため、 統一した出荷規格や共通の出荷箱、ロゴの 作成などブランド化への取組を行う。 解決方策について • 市場や小売などへの生産、販売情報の共有 化の推進 ⇒市場や小売に対して、出荷組織が中心とな り、定期的に産地の情報を提供、消費者向け にホームページの活用など情報発信のための 仕組み作りを行う。 ユリ部会ホームページ 生産・販売計画1 全般 • 「LAユリは深谷産」を印象づけるため、愛称 などのロゴを設定しPR活動 • 関係機関と連携して、LAユリや深谷の産地 を紹介するチラシやパンフレットの作成、 メ ディアへの情報提供を行い知名度の向上を 図る 生産・販売計画2 市場・小売対策 • 定期的に生産者のほ場巡回検討会や目揃え会 を開催して、品質の高位平準化を図る • 市場や小売に対し定期的に産地の取組に つ いて情報提供を行い店頭販売時の深谷産の表 示など小売店での深谷産LAユリの位置付けを 明確化する。 生産・販売計画3 消費者対策 • 店頭で深谷産のLAユリを指名買いしてもらえる よう、深谷産LAユリの品質や特徴をPRする店 頭用資材を作成、配布するなどのプロモーショ ン活動を行う • ホームページの活用など定期的に産地情報を 提供するほか、メディアへの情報提供を 行い、 LAユリは深谷産を印象付けて購買行動に結び つける 今年度の取組 (LAユリの販売力強化のための仕組み作り) • 産地の現状分析 • 研修会の開催 • 埼玉県農商工連携フェア出店 • 販促用PR資材の作成 研修会の開催 • 深谷市花き経営講演会(H25.10.03) 「切り花・鉢花生産のトップリーダーの ブランド戦略に学ぶ」 ~新たなるビジネスモデルの創発~ 講師 桐生 進 氏 (株)大田花き 花の生活研究所 代表取締役 研修会の開催 埼玉県農商工連携フェア出店 平成26年2月6日 販促資材の作成 一般消費者向けパンフレットの作成 日常にユリのある生活を提案 今後の推進計画 • 組織の見直し • 専門家を入れたブランド化検討会 • PRの強化 →市場でのトップセールス →小売店での販売促進活動 ・ 生産者向け研修会の開催 ご静聴ありがとうございました
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