平成26年度 明星大学 教員免許状更新講習 講座概要 講 座 名 「考える力」を培うための技能を養おう ― 質的統合法(KJ法)の活用 ― 担当講師 青木 秀雄 <アオキ ヒデオ> 開 講 日 主な受講対象者 講座概要 コード 505 平成26年8月1日(金) 時間数 6 時間 小学校教諭・中学校教諭(社会・国語) 開設場所 日野校 社会科や国語、総合的な学習の時間等で問題解決学習による「考える力」等の育成が目指されてき たが、調べ学習の域から抜け出すのが難しい状況にある。学習内容の増加等により、言語操作だけの 受動的な暗記学習となり、問題意識が希薄になって学習意欲がそこなわれてしまうおそれがある。つま り、生きて働く知識を獲得するためには、言語概念と経験(体験)をイメージによって媒介した思考・判 断・表現などの言語活動によって緊密に結びつけ、また現実(経験)との接点を明確にして、問題意識 と学習意欲を喚起する必要がある。 そこで、「考える力」を培う授業を展開するために本講座では、KJ法を用いた演習を主に行い上記の 実現を図ることをねらいとする。 進行時間 時 間 割 (明星大学 教育学部 教授) 講習内容・ねらい・評価(修了認定試験) ( 講習形態 ) 9時00分 ~ 9時20分 ― 受付 9時20分 ~ 9時30分 ― 事務連絡 9時30分 ~ 10時30分 (講義・演習) 問題解決や「考える力」を培うために有効な方法とは? 子どもの気持ちになった質的統合法としてのKJ法概要 と社会科等への活用 質的データ(元ラベル)づくり 10時40分 ~ 11時40分 (講義・演習) 元ラベルの結合方法(ラベル集め) 11時50分 ~ 12時50分 (講義・演習) 元ラベルの統合方法(表札づくり) ≪昼休み≫ 13時50分 ~ 14時50分 (演習) 15時00分 ~ 16時00分 (発表・討議) 16時10分 ~ 17時10分 (試験) 17時10分 ~ 17時20分 ― 表札の結合とKJ法図解の作成 KJ法図解に基づいた全体発表 発表内容と授業への活用方法についての 討議、まとめ 修了認定試験 事務連絡 到達目標 ・ 質的統合法としてのKJ法の基本的事項について説明できる。 ・ ラベルの結合と統合方法の基本及びKJ法図解について適切に説明できる。 ・ 言語概念と経験(体験)を思考・判断・表現などの言語活動によって緊密に結びつける 方法としてのKJ法について具体的に説明できる。 ・ 社会科学習等におけるKJ法の活用について説明できる。 評価方法 講座時間内に実施する筆記試験により評価する。 評 価 ポ イ ン ト ・ KJ法により、言語概念と経験(体験)を思考・判断・表現などの言語活動によって 緊密に結びつけるとは具体的にどのようなことか考えられたか。 ・ KJ法による探究的な学習活動が、問題意識と学習意欲を喚起することが理解できたか。 ・ 「考える力」を養う学習方法として、KJ法が社会科等に活用できることを具体的に想像できたか。 ・ ボトムアップの質的探究方法としてのKJ法について理解できたか。 注意事項 本講座ではKJ法の基礎的な指導をすることになるが、積極的に挑戦して欲しい。 参考文献 『発想法』 『続・発想法』 川喜田二郎著 中公新書 使 用 す る 教 材 事前配付の『学習ノート』
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