Copyright © 2015 未来のCMO育成室 All Rights Reserved. マーケターになるためには マーケターとそうでない人の思考プロセスの違い、それを埋めるためには どのようにすればよいかを書いています。 Copyright © 2015 未来のCMO育成室 All Rights Reserved. 1 1.マーケターになるためには マーケターが一般的にとるプロセス、そのプロセスに至らない場合の問題点 思考プロセス 思考詳細 マーケターの思考プロセス に至らない場合の問題点 自分ならできると 常に考えている ●組織が抱える問題につい て「なんでだろ」と疑問を強く 持つ ●自分にはできない 関係ないと思ってないか? 課題① ヒントに出会い ひらめく ●どうすれば活用できるか? を試行錯誤する ●ピン!とくる頭になって いるか? 課題② ●正確な現状把握のもと 様々な事例、戦略を独自 に使いこなす ●皆を説得できる理屈を 持っているか? ●他の人の意見もしっかり 取り入れる(反対意見も) ●1人よがりになっていな いか?(頭でっかち) PLAN 仮説を作ってみる (組織内部での承認) 課題③ 課題④ DO SEE (実行) よりよくしていく ●実行する前に、意義を しっかり理解してもらう ●実行目的を「熱を持って」 伝えられるか? 課題⑤ ●状況を確認し、随時 追加アクションをとる ●実行したら、しっぱなしに なっていないか? ・市場の反応は? ・自社の動きは? ・競合の動きは? ・更なる打ち手は? ●組織内で結果報告と 今後どうすべきか?を 再考する マーケターになるための5つの課題 課題① 「自分なら解決できる」という問題意識、危機意識を持つ 「何でこの業界はこうなんだろう?」「どうすればもっとよくできるのか?」 など、自社の状況について常に頭の中に「WHY?」を持っておく必要があり ます。問題意識、危機意識がなければ、重要な情報に出くわした時もそうだと は気づかず情報をスルーしてしまい、有効に活用することはできません。 根拠がない自信でも全く構いません。「自分ならば困難な状況も変えられる」 意識を持っておくことが重要です。「自分にはまだまだそんな力はないや」 と思うと、問題意識、危機意識も薄れてしまいます。 Copyright © 2015 未来のCMO育成室 All Rights Reserved. 1.マーケターになるためには 課題② 2 考える力=「情報着眼力」×「発想力」の構築 1)「情報着眼力」 なんでもないような情報を「自分に役立つ情報」としてとらえるためには、 自分に情報のアンテナが立っていなければなりません。マーケターは必ず その人独自の情報アンテナ、言い換えれば情報着眼力を持っています。 情報着眼力を身に着けるためには、日々情報に接し、その中から「これは ちょっと使えそうだな」と思ったものをピックアップし、自分の言葉に置き 換えます。作業の積み重ねで情報着眼力はどんどんレベルアップします。 2)「発想力」 発想力を身に着けるためには、情報着眼力で身に着けた「自分の情報」を 活用し、情報を組み合わせてアイデアをひねり出す、1+1=3ないしは 4にする訓練です。 課題③ 世界の優れた考え方を「道具」として使いこなす力の構築 「マーケティングって本を読んでその通りにすればいいんでしょ」と言われ そうですが、そうではありません。理論に関する本は「教科書」ではなく 「道具」として使いこなすことで、真価が発揮されます。 職人の世界と同じです。師匠から道具の使い方を教わり、自分なりに道具を 何度も使うことで、初めてその人独自の道具の使い方ができてきます。理論 も同じ理屈で捉えます。 課題④ 戦略立案の段階で「現場をまきこめているか?」 「内容は非常に良いが、社内から共感を買わない戦略」と「平凡だが、ある 程度社内から共感を買う戦略」、どちらの方が価値があると思いますか? 社内で実行されるか否か?そして、いかにうまく実行されるか?で戦略の真価 は問われます。故に実行時のキーパーソンを巻き込みながら戦略を作っていく 必要があります。マーケティングにも営業力は欠かせません。 課題⑤ その戦略は最前線を感動させられるか? マーケティングは戦略の立案、実行は最前線の現場です。課題④でも書きま したが、戦略がうまくいくかどうか?は最前線の熱の入り方で全く異なります。 最前線の熱が入るかどうかは、最前線が「この戦略は自分達の事を本当に考え てくれている」と感じるかどうかです。そのためにはマーケターの心がまえと して自分のお金や地位のためではなく、「みんなのために働く」意識が根底に なければなりません。 Copyright © 2015 未来のCMO育成室 All Rights Reserved. 1.マーケターになるためには 3 もう一度整理しますと、マーケターになるための5つの課題は、以下です。 ① ② ③ ④ ⑤ 「自分なら解決できる」という問題意識、危機意識 考える力=「情報着眼力」×「発想力」の構築 世界の優れた考え方を「道具」として使いこなす力の構築 戦略立案の段階で「現場をまきこめているか?」 その戦略は最前線を感動させられるか? 特に重要度、難易度ともに高いのは、②と③です。 ② 考える力=「情報着眼力」×「発想力」の構築 ③ 世界の優れた考え方を「道具」として使いこなす力の構築 色々なビジネススクール等でマーケティング講座がありますが、この2ついずれもほぼ 対応できていないのが現状です。 なぜ既存の方法では対応できないか? ◆②「考える力」③「戦略を道具として使う力」、いずれについても明確な技術というのは 特に確立されていません。 ◆②「考える力」については日々情報に接する、定期的にアウトプットする行動を習慣にで きるか?という点で、個人の地道な努力が必要です。習慣化できるような仕組みが必要 不可欠です。 ◆③「戦略を道具として使う」については、②「考える力」が身に付くことで初めて可能 となります。その理由は考えながら戦略を身に着けていくためです。ただ本を読むだけ では意味がありません。 どのように対応するか? ◆最初の2か月無料体験で相当量の他業界事例にあたっていただきます。 この期間に②「考える力」を身に着けていただきます。手法は既に一般的に活用され ているKJ法をベースとします。 ◆次のステップとして(任意)、世界で活用されている戦略を学んでいただきます。 戦略をベースに「自社の場合何ができるか?」を徹底的に追求していきます。 ◆終了後は、毎月他業界事例集を宅配させていただきます(任意)。上記で記載しまし た「習慣化できる仕組み」です。 月に1回、事例集をもとにマーケティング会議を実施してください。事業会社の社員は どうしても自社の業界に慣れ切ってしまいます。新しい発想のためには、常に新しい 風を入れる仕組みが欠かせません。
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