Keysight W2307EP/ET Controlled Impedance Line Designer(CILD) Data Sheet コントロールド・インピーダンス・ライン・デザイナにより、イコライザ適用後のアイ・パター ンを使用して、プリント基板の基板構造と配線の形状を最適化できます。損失、周波数ロールオ フ、インピーダンスなどの配線の特性がわかるツールは他にもありますが、今日の数ギガビット のチップ間リンクではこれらの指標では不十分です。本当に重要なのは、Txのプリエンファシ スやRxのイコライゼーションなどの最新のSerDesの信号処理によって信号の劣化が緩和された 後のアイ・パターンです。すなわち、最新チップのI/Oの信号処理で重要なことは、より安価な 材料を使用しながらも、アイを開けることです。 これを実現するために、コントロールド・インピーダンス・ライン・デザイナでは、Txおよび Rxを候補となるラインの周辺に配置して、ADSチャネル・シミュレータまたはADSトランジェ ント・シミュレータのスケマティックを作成できます。特に、チャネル・シミュレータの統計モー ドでは、短時間で超低BERの等高線を得ることができます。幅や間隔などのパラメータを掃引し てその影響を確認できます。 主な特長 – ADSチャネル・シミュレータを利用 して、詳細な配線構造の設計が可能 – 以下の重要な指標を用いた配線構造 の最適化が可能 – アイ・ダイアグラムのパラメー タ(イコライザの適用も可能) – インピーダンスの周波数特性 – インピーダンス制御配線の基板構造 や、配線形状のデザイン – エンタープライズ向けPCBツールの 自動配線機能などの制約条件用パラ メータの決定 要件 – サポートされるOSプラットフォー ム:Linux 64ビ ッ ト、Windows 64 ビット – W2200 ADSコア – W2302 ADSトランジェント・コン ボリューション・シミュレータ・エ レメント:アイ・パターンで配線特 性を評価する場合に必要 プリレイアウト・デザインを評価するためのステップ スタート・ポイントは、プリント基板の構造です。CILDを使用することにより、伝送ラインの 形状パラメータ、サブストレートの厚さ、材料のパラメータ値を評価し、伝送ラインの目的の特 性インピーダンスを得ることができます。CILD解析から得られるパラメータは、ADS上ではラ イン・タイプとして扱えます。このライン・タイプは、スケマティック内で、新しいLTLINEコ ンポーネントから参照できます。同様に、レイアウトでは、LTLINEコンポーネントまたは新し いルート・インターコネクト・オブジェクトからライン・タイプを参照できます。 ステップ3. マイクロストリップ・ラインを選択して、伝送 ラインの断面を定義します ステップ1. 多層プリント基板の構造をADSサブスト レート・エディタで開きます ステップ4. シミュレーションを実行し結果を解析します ステップ2. Tools > Controlled Impedance Line Designer を選択してCILDを開きます ステップ5. 掃引解析を使用して、Zcがライン幅に対して どのように変化するかを確認します ステップ6. Zcが導体の厚さに対してどのように変化するかを 調査します ステップ7. 統計解析モードを使用してデザインのばらつきを 評価します ステップ8. CILDで最適化した基板構造をライン・タイプとしてスケマ ティック上で使います ステップ9. 既存のライン・タイプを元に、新しいライン・タイプを定 義することもできます キーサイト・テクノロジー合同会社 本社〒 192-8550 東京都八王子市高倉町 9-1 © Keysight Technologies, 2014 Published in Japan, October 27, 2014 5991-3924JAJP 0000-00DEP www.keysight.co.jp
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