INVERTER 2015 3.省エネ効果 汎用インバータは、パワーデバイスや制御技術の進展による継続的な製品開発により、産業界の合理化・ 省エネルギーのニーズにこたえる産業用モータ可変速装置としての需要の拡大、さらに産業機器高付加価 値ニーズも相まって発展を遂げてまいりました。 その需要は、2012 年に欧州の景気減退や中国の景気減速の世界経済の不況により、一時落ち込みま したが、その後米国の経済成長、円安による輸出関連の伸びにより回復基調にあります。また、CO2 削減 が世界的に高まる中で、産業用エネルギー消費抑制のニーズは拡大しており、今後も節電、省エネルギー 対策機器として堅調な伸びが見込まれています。 インバータ技術は、新デバイス(SiC 等)の採用や制御技術の発展により、更なる省エネルギー化、駆 動特性の向上を実現し、幅広い用途で活躍しております。 また、一般産業機器にとどまらず、我々の生活に身近な「電気自動車」、「ハイブリッドカー」の自動車 関連、「風力発電」、 「太陽光発電」などの自然エネルギー関連などにも応用され、インバータの果たす役 割はますます大きくなっています。 台数 (万台) − 汎用インバータ75kW以下 − 350 615 300 664 660 648 645 696 710 767 715 677 665 599 176 281 139 50 27 7 20 39 9 30 54 12 42 67 15 52 82 88 18 23 63 65 96 33 63 108 115 36 73 148 43 43 60 160 167 314 286 225 63 60 202 175 83 73 120 298 147 135 199 150 98 500 142 112 117 144 151 166 168 136 115 171 146 152 100 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 年度 <一般社団法人日本電機工業会調べ> ※2014年度以降は見通し 実績 0 予測 13% 21% 2003年度 台数 31% 25% 2003年度 金額 53% 28% 18% 43% 2013年度 金額 26% 26% 35% インバータ制御 注:個々の使用条件によって 異なります。 健康・医療・ 福祉介護関連機器 0.6% 木材加工機械 0.8% 半導体製造装置 1.0% インバータの装着率 その他、出荷先が 特定できないもの 17.7% 建設・土木機械 1.7% モータ 台数(A) インバータ 装着率 台数(B) (B/A)% 353 1,824,392 253,540 14% 53 733,417 71,370 10% 事業所数 ファン、ポンプ及び圧縮機 33.7% 全体 ポンプ、圧縮機及び送風機 製紙・印刷機械 3.0% インバータの使用率 インバータ使用率の高い機械区分 輸送機械 16.1% インバータ使用率の低い機械区分 繊維機械 100.0% 農業用機械器具 42.9% 木材加工機械 100.0% 電気計測機器 50.0% 94.7% 動力伝導装置 50.0% 印刷、製版機械等 20% 25% 2013年度 台数 ダンパ制御 汎用インバータ (75kW以下) 業種別の出荷調査(国内金額) (2012年度実績) 食品加工機械 及び包装機械 3.9% 化学プラント 4.6% 繊維機械 金属工作 4.8% 機械 5.3% 4% 20 /年 金属加工機械 3.7% 3% 30 0 生活関連機器 3.1% 容量別構成比 43.7 50 40 4.インバータの使用状況 300 148 60 2014 年9月 /年 400 200 70 12,996kg-CO2/年 /年 0.570 600 269 84 93 127 124 116 102 109 97 107 96 105 257 80.2 80 10 0.570 700 313 627 271 520 118 109 40 75 723 800 747 681 567 207 335 100 732 262 260 417 200 751 644 515 250 0 767 出荷金額(億円) /年 900 841 国内(出荷台数) 400 90 907 輸出(出荷台数) 450 注:インバータ効率:95%と仮定 金額︵万円/年︶ 500 150 金額 (億円) 1,000 市場規模推移 29% インバータの用途は、ますます拡がっていますが、2012年度「モータ・インバータに関 するユーザ調 査」報告書(相手機械調査)の結果によれば、インバータの装着率は 14%と、まだまだ低いため、インバータが活躍できる設備に適用することで、より一層 の省エネ化を図ることができます。 2012年度「モータ・インバータに関するユーザ調査」より抜粋 (一般社団法人日本電機工業会調べ) インバータ応用製品 食料品加工機械及び 包装機械 ファン、ポンプ及び 圧縮機 生活関連機器 インバータ応用製品 ・太陽光発電・風力発電・燃料電池・電気 自動車など 生活関連機器 5.ユーザの満足度 (項目) 0 6.技術的取組み 50 100(%) 全般的な品質・性能 周波数分解能 出力周波数範囲 振動の程度 カタログ、資料 技術説明 インバータの保護機能 騒音の程度 アフターサービス ブレーキ特性 クレーム対応 操作性 始動トルク 納期 耐久性、寿命 低速運転時の運転性能 寸法、重量 2014年 その他 満足度 7.技術の進歩と今後の動向 2014年度「電動機・インバータに関する ユーザ調査」より抜粋 (一般社団法人日本電機工業会調べ) 回生エネルギーの有効利用 SoC (System on a Chip) ※13 従来の半導体材料より耐熱性が高く、損失が低いことから、小形、 高効率化が可能なパワーデバイス。 ※13 .SoC(System on a chip) 大規模な制御回路を一つの半導体チップ上に集積し、高性能化している。 【資料のダウンロード方法】 ①JEMAのウェブサイト (http://www.jema-net.or.jp/) にアクセスします。 ②「オンラインストア 規格、出版物・パンフレットは こちら」のボタンをクリックします。 ③「パンフレット (無償) はこちら」のボタンをクリック します。 ④「PDF」のボタンをクリックすれば、ダウンロード して入手できます。 重 201403 5K(2014.11) 産 5200
© Copyright 2024 ExpyDoc