PRESS INFORMATION July 2014 VTR/VTR Type LD/VTR-F 製品説明書 VTR VTR Type LD VTR-F 本田技研工業株式会社 広報部 株式会社本田技術研究所 二輪 R&D センター 株式会社ホンダモーターサイクルジャパン 開発のねらい VTR/VTR Type LD/VTR-F 初 代 V T Rは、Vツインエンジンの特 徴であるトルクフィーリング、低 振 動 、スムーズな吹け上がりなどによる 上 質 感を 備えながら、一 般 の お 客 様 が 最も多く走 行 する市 街 地 で の 使 い 勝 手を 重 視したスポーツ バイクとして 1 9 9 7 年 に 発 表 。2 0 0 9 年 のモデ ル チェンジなどを経 て 、スリムでコンパクトなスタイルと、 幅 広いシーンで乗りやすい安 定 感と軽 快 感のバランスに優れたモデルという特 性に磨きをかけてきました。 以 来 、スポーツバイクを自 分 の 趣 味を彩るアイテムの ひとつとして 考える女 性 や エントリーユーザー をはじめ 、ベ テランライダー の 方 にも上 質 な エンジンフィー ルとライディング の 楽しさを 体 感 できる スポーツバイクとして信 頼を得ています 。今 回のモデルチェンジでは、V T Rの魅 力をさらに広げるために、 開 発コンセプトを次のように設 定しました。 Urban Sport Style VTR、VTR Type LD、VTR-F このコンセプトの 元 、以 下を 開 発 のポイントとしました 。 ■ラジアルタイヤ 採 用 などによる操 縦 性 の 進 化 。 ■ 女 性をはじめ 、スポーツバイクに 躊 躇していたお 客 様 へ 向 けて 、安 心 感 のある足 着き性を追 求した ローダウンタイプ 、V T R T y p e L Dを 追 加 。 ‒1‒ ラジアルタイヤの採用 VTR/VTR Type LD/VTR-F タイヤの剛性とグリップ感に優れるラジアルタイヤの採用とリアタイヤ偏平率の変更(140/70 ⇒ 140/60) により以下の性能が向上しました。 ●ブレーキ性能 タイヤ性能向上による、 ブレーキフィーリングの向上。 ●快適性、操縦安定性 タイヤ剛性の最適化による安定感、 グリップ感の向上。 ●加速性 ローレシオ化と同様の効果が得られ、発進加速、追越し加速性能が向上。 Urban Sport Style ( VTR, VTR Type LD, VTR-F) VTR-F VTR, VTR-F VTR Type LD リアタイヤ断面形状比較イメージ図 (偏平率変更) VTR, VTR Type LD, VTR-F 140/70 17 140/60 R17 A A Section AA Font Tire: VTR, VTR Type LD, VTR-F 110/70 17 → 110/70 R17 (バイアスタイヤからラジアルタイヤに変更) Rear Tire: VTR, VTR Type LD, VTR-F 140/70 17 → 140/60 R17 (バイアスタイヤからラジアルタイヤに変更) ‒2‒ リアサスペンションのセッティング変更 VTR/VTR-F 新たに採 用したラジアルタイヤに合わ せ 、 リアサスペンションのスプリングレートと減 衰 力 特 性を変 更 。 段 差 等 での 突き上げ 感 の 低 減 や 作 動 性 の 向 上により、乗り心 地をさらに追 求しました。 V T R , V T R - Fのリアサスペンションは、 タイヤ偏 平 化に伴い 1 G 長( 空 車 状 態のサスペンション長さ)を 従来モデルに対して延長。圧縮側のストロークを増やしてバネレートを下げています。 これによりバネの反発を 抑える力が減少するため、減衰力を下げることで乗り心地を向上させました。 リアサスペンションバネレート比較イメージ図 リアサスペンション減衰力特性図 (VTR, VTR-F /従来モデル) (VTR, VTR-F /従来モデル) (N) 荷 重 伸び側 VTR, VTR-F 従来モデル 0 圧縮側 0 VTR, VTR-F たわみ ‒3‒ 従来モデル ピストンスピード (m/s) VTR Type LD の追加 VTR Type LD V T R の 走 りの 楽しさをさらに 多 くの 人 々 に 届 けるた め に 、安 心 感 ある 足 着 き 性 を 追 求した V T R T y p e L Dを追 加しました。 V T R T y p e L D はタイヤ の 変 更 に 加え、前 後 サスペンションに 専 用 セッティングを 施 すことで 、 快 適 性 に 関 わるシートの 厚さはキープしながらも7 4 0 m m のシート高を 実 現しています 。 ディメンション比較図 (VTR, VTR Type LD, VTR-F) フロントフォーク形状比較図 (ストローク変更) ※ ( )内は、VTR, VTR-F VTR, VTR-F VTR, VTR-F VTR Type LD 686mm VTR-F 740mm 674mm 0′ 145mm (155mm) 96mm 1405mm ‒4‒ (755mm) VTR Type LD 25° 3 VTR Type LD の追加 VTR Type LD フロントサスペンションバネレート比較イメージ図 フロントサスペンション減衰力特性図 (VTR, VTR Type LD, VTR-F) (VTR, VTR Type LD, VTR-F) (N) 荷 重 VTR, VTR-F 伸び側 VTR, VTR-F VTR Type LD ピストンスピード (m/s) 圧縮側 0 VTR Type LD 0 たわみ V T R T y p e L D のフロントサスペンションは ストローク量とバネレートを変 更 。 リアサスペンションは リアサスペンションバネレート比較イメージ図 ( VTR, VTR Type LD, VTR-F) プリロードを 変 更 することで 車 体 姿 勢 を 最 適 化 しました 。 またフロントサスペンションのバネレートを変 更する 突き上げ感を低 減し快 適 性を維 持しています 。 荷 重 ことで、入 力に対 する反 発 力を抑え、ライダーへ の こ れらにより安 心 感 の ある 足 着 き 性 を 追 求 VTR, VTR-F VTR Type LD しながら、V T R の 軽 快 な 操 縦フィーリングを継 承 しています 。 0 ‒5‒ たわみ VTR Type LD の足着き性 VTR/VTR Type LD/VTR-F V T R T y p e L DはV T R 比 1 5 m mのローダウン化を行い 、H o n d a 軽 二 輪スポーツ車の中で最も低い シート高 ※ 1としています 。身 長 1 6 0 c m の 方 では 土 踏まず の 前 部 分 が 着くレベル ※2に 。 150cmの方ではつま先が届くレベル ※2にしています。 ※1. 2014年5月現在 Honda調べ ※2.Honda調べ ライディングポジション (VTR Type LD) 身長別足着き性イメージ比較 160cm (足サイズ 24cm 相当) 150cm 160cm 150cm 150cm 160cm 17cm 4cm ‒6‒ ※体格の違いにより、個人差があります。 タイプ・カラー VTR/VTR Type LD/VTR-F VTR/VTR Type LDは、 スポーツイメージが高まるアグレッシブなレッドの塗装フレームを採用。 VTR-Fは、洗練された上質感を目指したシルバーの塗装フレームを採用しました。 さらに全タイプに上質感あるゴールドホイールを採用しています。 VTR 車体色:グラファイトブラック 車体色:デジタルシルバーメタリック 車体色:パールサンビームホワイト VTR Type LD 車体色:マグナレッド 車体色:パールサンビームホワイト 車体色:パールサンビームホワイト 車体色:パールコスミックブラック VTR-F ‒7‒ 主要諸元 VTR/VTR Type LD/VTR-F 【 】内はVTR-F V T R 主 要 諸 元 《 》内はVTR Type LD、 車名・型式 ホンダ・J B K - MC 33 全長×全 幅×全高( mm) 2,080×725×1,055《 1,045》 【 1,115】 軸距(mm) 1,405 最低地上高(mm ) 155《 145》 シート高 (mm) 755《 740》 車両重量(kg) 160【 163】 乗車定員(人) 2 * 燃料消費率 (km/L) 40.0( 60km / h定 地 燃 費 値 ) 最小回転半径( m) 2.7 エンジン型式 MC 15E エンジン種類 水 冷 4ストロークD O H C 4バルブV 型 2気 筒 総排気量(cm3 ) 249 内 径×行 程(mm ) 60.0×44.1 圧 縮比 11.0 最高出力(kW[PS ]/r p m) 22[ 30] / 10,500 最大トルク(N・m[kgf・m]/r p m) 燃料供給装置形式 22[ 2.2] / 8,500 電 子 式<電 子 制 御 燃 料 噴 射 装 置( P G M- F I)> 始動方式 セルフ式 点 火装置形式 フルトランジスタ式バッテリー点 火 潤滑方式 圧 送 飛 沫 併用式 燃料タンク容量( L) 12 クラッチ形 式 湿 式 多 板コイルスプリング式 変速機形式 常 時 噛 合 式 5段リターン 変速比 1 速 2.733 2 速 1.800 3 速 1.375 4 速 1.111 5 速 0.965 減速比(1次/2次) 2.821/ 2.928 キャスター角( 度) 25 ゜ 30 ′ トレール量(mm) タイヤ ブレーキ形 式 懸 架方式 96 前 110/ 70R 17M/ C 54H 後 140/ 60R 17M/ C 63H 前 油 圧 式ディスク 後 油 圧 式ディスク 前 テレスコピック式 後 スイングアーム式 フレーム形 式 ダイヤモンド ■ 道 路 運 送 車 両 法による型式認定申請書数値(シート高はHonda測定値 ) ■製造事業者/本田技研工業株式会社 *燃料消費率は、 定められた試験条件のもとでの値です。 お客様の使用環境 (気象、 渋滞等) や運転方法、 車両状態 (装備、 仕様) や整備状態などの諸条件により異なります。 定地燃費値は、 車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です。 ※本仕様は予告なく変更する場合があります。※写真は印刷のため、 実際の色と多少異なる場合があります。※VTR、 PGM-FIは本田技研工業株式会社の登録商標です。 ‒8‒
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