李 偉 権 技術職からコンサルタントへ。 経験に裏打ちされた強みを生かして、 グローバルに活躍することを誓う。 I H C I E W E E L 海 ■ 外チームと働く (アー 会計事務所 Ernst & Young ンスト・アンド・ヤング)のアメ リカオフィスと協力してコンサル ティングを行うプロジェクトチー ムの一員です。現在のクライアン ト (顧客) は、 海外の製薬会社。チー ムのメンバーは多国籍で、連絡は すべて英語です。私は、英語、中 国語、日本語、マレー語の4カ国 語を話しますが、グローバルに働 所 在 地:東京都千代田区霞が関 事業内容:大手企業に対するアドバイザリー 業務(支援業務)全般の提供など 世界157カ国で約19万人のプロフェッショナル と共に、会計監査、アドバイザリー、税務アドバ イザリー、 トランザクションアドバイザリーサー ビスを展開するErnst & Young(EY)のメンバー ファーム。EYが開発したグローバルで一貫した 手法およびツールを用いて、高品質なサービス を提供する 加 え た 新 た な 分 析 や 提 案 を 行い ます。こうして提供する情報は、 クラ イアン トの 重 要 な 経 営 判 断 に 関 わ る た め、 事 実 に 基 づい た 正 確 な もので な くて は な り ま せ ん。日々、緊張感を持って業務に 臨んでいます。 市 * 販のデータベースや従来のデータ管理では 処理することが困難なほど巨大で多種多様な データの集合 ■ 技術職からコンサルタントへ 大胆転職 4 A N ▶リー・ウェイチャン (29歳) ◦1985 (昭和60) 年 マレーシア生まれ ◦2010 (平成22) 年 岡山大学工学部物質応用化学科 (現化学生命系学科)卒 ◦2012 (平成24) 年 岡山大学大学院自然科学研究科博士前期課程修了 修士号 (工学) 取得 大手消費材メーカー入社 ◦2014 (平成26) 年 EYアドバイザリー株式会社入社 日本に来て今年で 年目。私は 自 身 の 強 み について、日 本 文化に馴染んでいること ▽ 技 術 者 と して 働い た 経 験 が あること▽ 語 学 力 ― と 考 えてい ま す。将 来は、チーム の中心に立って、海 外企業を担当する な ど、 グ ロ ー バ ル なプロジェクトに関 わ るこ と を 希 望 し て い ま す が、 ど ん な プ ロジェク トで も 私の 強 みは発揮できるはずです。 技術者の経験から、 内情(生 産や研究開発の現場のこと)も 分かるので、経営面だけではなく、 よりクライアントに寄り添ったコ ンサルティングが可能です。また、 語学力を生かして様々な国の人と コミュニケーションを図り、チー ムをまとめることもできます。今 は ま だ、 先 輩 や 上 司 の 指 導 を 受 けて仕事を覚えている途中ですが、 いずれはチームを引っ張り、EY のみならず社会に貢献できる人材 になりたいと考えています。 ■ 自分だけの強みを生かす 式会社で念願のコンサルタントに なりました。物質生命工学を専攻 していた人がなぜコンサルタント に、と思う方もいるかもしれませ んが、私にとっては極めて自然な 流れ。むしろそうした経験がある からこそ、今の仕事に出会えたと 考えています。 強みを生かし、 グローバルに活躍する人材に Global EYアドバイザリー株式会社◆岡山大学工学部卒、自然科学研究科博士前期課程修了 5 ICHO NAMIKI No.74●いちょう並木 いちょう並木●No.74 ICHO NAMIKI 6 ■ EY アドバイザリー株式会社 ▼工学部粒子材料学研究室の頃 (前列左から3人目 2011. 11) く上で語学力は必要不可欠だと実 学生時代の 感しています。 専攻は、物質生 命工学。留学前 ■ 正確さが重要 から憧れていた 粒子材料学研 コン サ ルティン グで 最 も 重 要 なのは、クライアントの要望を明 究 室( 現 粒 子・ 確 に 定 義 し、 経 営 課 題 に つ い て 流体プロセス工 双 方 が共 通した問題 意 識 を持つ 学 研 究 室 ) で、 ことです。 ナ ノレ ベルの 泡 に ついて研究しました。 コンサルタントには、クライア ントのビジネス上のゴールを達成 目 に 見 え ないほ ど 小 することを目指し、事業の推進を さな泡の特性や機能を 支援することが求められます。今 調 べ て、 存 在 を 証 明 し 回のプロジェクトでは、クライア て いく過程はとても楽しく、 ントが市場に対して最適なマーケ 興味深いものでした。大学院修 ティングや商品戦略がとれている 了後は、技術職で大手消費材メー かを分析した上で、抱える問題点 カーに入社。技術開発を行う部門 を 指 摘 し、 事 業 の 発 展 を 支 援 す で、生産管理や商品開発に携わる る業務に携わっています。最近は、 うちに、いかに無駄を省き、効率 多くの企業がビッグデータ から 的に生産(経営)するかを考える * 情報を得ていますが、膨大なデー コ ンサルティング業務に強く惹か タを有効に活用するのは想像以上 れるようになりました。未知の世 に難しいことです。私たちは、 ビッ 界に対する不安はありましたが、 グ データを扱 うスキルや 知 識 を 「やってみたい」という気持ちの 提供し、既にクライアントが行っ 方が強く、転職を決意。2014 た 分 析 を 検 証 し、 異 な る 視 点 を 年 月、E Yア ド バ イ ザ リ ー 株 10 Global 岡山大学から世界へ、グローバルに活躍する卒業生
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