平成28年1月13日 中 国 四 国 厚 生 局 柔道整復施術療養費の受領委任の取扱いの中止相当について (概要) 柔道整復師の施術に係る療養費について、中国四国厚生局と島根県が共同で 監査を実施した結果、不正及び不当な請求を行っていた柔道整復師に対し、下 記のとおり柔道整復施術療養費(以下「療養費」という。)の受領委任の取扱 いの中止相当とすることを決定しましたのでお知らせします。 1 受領委任の取扱いの中止相当となる柔道整復師 氏 名 施術所名 施術所所在地 施術管理者 作野 卓史(さくの たくし) 37歳 みどり整骨院 松江市菅田町180 アイウォーク菅田ビル1階 2 受領委任の取扱いの中止相当年月日 平成28年1月13日 当該柔道整復師は、原則として5年間療養費の受領委任の取扱いができない。 3 受領委任の取扱いを中止相当とする根拠 ・柔道整復師の施術に係る療養費について (平成22年5月24日付保発0524第2号厚生労働省保険局長通知) ・柔道整復師の施術に係る療養費に関する審査委員会の設置及び指導監査に ついて (平成11年10月20日付保発第145号・老発第683号) 4 監査を行うに至った経緯 当該柔道整復師が不正に請求を行っているとの情報を受け、平成27年9月 から同年11月までに延べ3回、当該柔道整復師に対して中国四国厚生局と島 根県が共同で監査を実施した。 5 受領委任の取扱いの中止に至った主な事由 (1)不正事項 ① 架空請求 ・ 施術録に負傷原因が記載されていないため、保険施術の根拠がない にもかかわらず、保険施術を行ったとして申請書を作成し、療養費を 不正に請求していた。 ② 付増請求 ・ 実際の施術日以外に施術を行ったものとして、施術日を付け増して 施術録に不実記載した上で申請書を作成し、療養費を不正に請求して いた。 ・ 実際の施術日以外に施術を行ったものとして、施術日を付け増した 申請書を作成し、療養費を不正に請求していた。 ・ 施術録に施術を行った旨が記載されていないため、保険施術の根拠 がないにもかかわらず、施術日を付け増した申請書を作成し、療養費 を不正に請求していた。 ・ 実際には行っていない冷罨法、温罨法及び電療を行ったとして施術 録に不実記載した上で申請書を作成し、療養費を不正に請求していた。 (2)不当事項 ・ 初検時相談支援料について、施術録に初検時に患者へ説明した施術 に伴う日常生活等で留意すべき事項等について記載してないにもかか わらず、療養費を不当に請求していた。 (3)その他の事項 ・ 一部負担金相当額を適正に受領していなかった。 6 監査時に判明した不正・不当金額 患 者 数 30名 金 額 247,536円 今回の監査時に判明した不正・不当請求額については、当該柔道整復師から 保険者へ返還するように指導します。 また、当該柔道整復師に対しては、過去に前記5と同様の事例がある場合は、 点検を行っていただき、保険者への自主返還を求めます。 【参考】 ・「柔道整復施術療養費の受領委任の取扱い」とは 施術を受けた患者は、施術に要した費用のうち、一部負担金のみを柔道整復 師に支払い、残りの費用は、患者から療養費の受領の委任を受けた施術者が、 保険者に請求する取扱いのことです。
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