平成24年2月3日 柔道整復施術療養費の受領委任の取扱いの中止相当について (概要) 柔道整復師の施術に係る療養費について、近畿厚生局福井事務所(以下「福井事務所」 という。)と福井県が柔道整復師に対して監査を実施した結果、不正な請求を行っていたこ とが判明したため、下記のとおり柔道整復施術療養費(以下「療養費」という。)の受領委 任の取扱いの中止相当とすることを決定しましたのでお知らせします。 記 1 受領委任の取扱いの中止相当となる柔道整復師 氏 名 増田 清誉 (ますだ きよのり) 33歳 勤務施術所名 ますだ整骨院 施術所所在地 福井市高柳町38-34-2 FACEビル103 ※当該柔道整復師は平成23年5月16日付で受領委任の取扱いを辞退していること から中止相当としている。 2 受領委任の取扱いの中止相当年月日 平成24年2月3日 (当該柔道整復師は、以後原則として5年間療養費の受領委任の取扱いができない) 3 受領委任の取扱いを中止相当とする根拠となる規定 「柔道整復師の施術に係る療養費について」 (平成22年5月24日付保発0524第2号厚生労働省保険局長通知) 4 監査を行うに至った経緯 保険者から療養費の請求内容に疑義があるとの情報を受け、福井事務所と福井県は、 共同で個別指導を実施した。その結果、療養費の請求に不正又は著しい不当が疑われ たため、当該柔道整復師に対する監査を実施した。 5 受領委任の取扱いの中止相当に至った主な事由 (1)不正事項 ① 実際には行っていない施術を行ったこととして施術録に不実記載し、療養費を不 正に請求していた。 ② 実際の施術日以外にも施術を行ったこととして施術日数を付け増して施術録に 不実記載し、療養費を不正に請求していた。 ③ 電気光線器具を使用した回数を付け増して施術録に不実記載し、療養費を不正に 請求していた。 ④ 受領委任の申し出において承諾した施術所以外で施術を行ったにもかかわらず、 療養費を不正に請求していた。 ⑤ 往療の必要がないにもかかわらず、往療を行い、療養費を不正に請求していた。 (2)不当事項 ① 算定基準の要件を満たさない往療料を不当に請求していた。 ② 施術録に負傷名、負傷年月日及び初検年月日の記載を誤り、初検料、再検料、施 療料、冷罨法料及び初検時相談支援料を不当に請求していた。 ③ 患者への指導内容等を施術録に記載していないにもかかわらず、初検時相談支援 料を不当に請求していた。 (3)その他の事故 一部負担金を減免し、一部の患者から徴収していなかった。 6 監査時に判明した不正及び不当な請求額 平成 21年1月から平成22年12月施術分まで 合計 27名分 金額141,366円 (参考) 「柔道整復施術療養費の受領委任の取扱い」とは ・ 施術を受けた患者は、要した費用のうち一部負担金のみを柔道整復師に支払い、残 りの費用は患者から療養費の受領の委任を受けた柔道整復師が保険者に請求できる 取扱いのことです。 「受領委任の取扱いの中止相当」とは ・ 本来中止すべきであるが、既に受領委任の取扱いを辞退しており中止ができないた め、 中止となった場合と同等の措置(以後原則5年間は受領委任の取扱いを認めない) を行うものです。
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