対外・対内証券投資の動向(PDF/135KB)

2016 年 1 月 14 日
対外・対内証券投資の動向(2015 年 12 月分)
対外証券投資、信託勘定が 21 か月連続で買い越し
• 財務省の「対外及び対内証券売買契約等の状況(指定報告機関ベース)」
によると、12 月の対外証券投資は+9,550 億円の取得超と、前月の+2 兆
4,494 億円から大幅に縮小した。他方、対内証券投資は+2,817 億円の取
得超(前月は+9,992 億円の取得超)となり、2 か月連続で買い越し幅が縮
小した。この結果、対外・対内ネットでは資本流出超が▲6,734 億円と 11
月(▲1 兆 4,502 億円の資本流出超)から大幅に縮小した。
• 12 月の対外証券投資を商品別にみると、中長期債は買い越し額が前月
の+2 兆 290 億円から+6,222 億円に急減し、3 か月連続で縮小した。また、
株式・投資ファンド持分も買い越し額が前月の+5,063 億円から+2,484 億
円に縮小したが、13 か月連続の買い越しとなった。他方、短期債は前月
の▲859 億円の売り越しから 4 か月ぶりに 845 億円の買い越しに転じた。
• 投資家部門別では、銀行等及び信託銀行(信託勘定)が前月の+3,912 億
円から+7,683 億円に買い越し額が拡大し、21 か月連続で買い越しとなっ
た。一方、預金取扱機関は前月+8,871 億円の買い越しから▲876 億円の
売り越しに 6 か月ぶりに転じた。その他、投資信託委託会社等(11 月
+4,587 億円→12 月+961 億円)や金融商品取引業者では(11 月+8,107
億円→12 月+5,040 億円)それぞれ買い越し額が縮小した。
• 12 月の対内証券投資では、中長期債は前月の+1 兆 3,393 億円の買い越
しから▲9,471 億円の売り越しに 3 か月ぶりに転じたほか、株式・投資ファ
ンド持分も前月の+5,427 億円の買い越しから 3 か月ぶりに▲4,649 億円
の売り越しに転じた。他方、短期債は前月の▲8,828 億円の売り越しから
+1 兆 6,936 億円の買い越しに転じた。
図表 1:対外・対内証券投資の動向
100,000
(億円)
対内証券投資
対外証券投資
80,000
対外・対内証券投資合計
60,000
40,000
20,000
0
-20,000
-40,000
-60,000
-80,000
2015/07
2015/08
2015/09
2015/10
2015/11
2015/12
(注)ここでは、プラスは資金流入超、マイナスは資金流出超を示す。
(資料)財務省、INDB、みずほ銀行
(※図表の計数は詳細項目から合算しており、公表値と僅かに一致しない場合がある。以下同。)
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