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山形大学記者会見次第
プリンテッドエレクトロニクスに向けた
新規印刷プロセス技術について
日時:平成 28 年 1 月 12 日(火)14:00~15:00
会場:山形大学東京サテライト
港区芝浦 3-3-6 キャンパスイノベーションセンター2階
<同時配信>山形大学事務局第二会議室
ど
い ま さ み
司会:山形大学特任教授 土井正己
1 出席者紹介
お おば
よしひろ
2 ご挨拶 山形大学理事・副学長(EM・入試・社会連携担当) 大場 好弘
3 発表
(1)ロール to ロール印刷方式を使ったフレキシブルデバイス製造に向けたプロセス技術
・インクジェット印刷を使った大面積回路
・親撥パターニング法を使ったインクジェット配線の微細化
・有機半導体結晶性センシング技術を使ったインライン評価装置
山形大学、東レエンジニアリング
(2)世界初の3次元立体物表面への回路印刷技術
・ソフトブランケットを用いたグラビアオフセット曲面印刷
・産業用ロボットを用いた全方向インクジェット印刷
山形大学
4 質疑応答
※お願い
記者会見の際に撮影された写真等については、当該発表事項及び本学に関係のない記事等
への転載はご遠慮ください。参考資料としての使用を希望される場合は、山形大学のキャ
プションを必ず入れてください。不明な点がございましたら本学広報室までご連絡願いま
す(担当:樋口 電話:090-7332-7472
Mail:[email protected])
。
プレス発表資料
平 成 28年 1月 12日
山 形 大 学
印刷エレクトロニクスの新天地を拓く
世界初 大画面・高精細ロールtoロールおよび3次元立体電子回路印刷装置の開発に成功
山 形 大 学 の時 任 静 士 卓 越 研 究 教 授 (有 機 エレクトロニクス研 究 センター長 ) らのグループは、これまでの印
刷 型 有 機 トランジスタの研 究 で世 界 最 先 端 の成 果 を挙 げてきました。今 回 はそれら をベースに、大 面 積 ・高 精
細 ロールtoロールインクジ ェット印 刷 装 置 と、3次 元 物 体 表 面 にも回 路 が形 成 できる 電 子 回 路 印 刷 装 置 の開
発 に世 界 で初 めて成 功 しました。前 者 は印 刷 半 導 体 デバイスの省 電 力 化 ・ 高 速 化 ・低 コスト化 を飛 躍 的 に向
上 させるだ けでなく、フレキシ ブルディスプレイや照 明 装 置 などの大 画 面 エレ クトロニ クスの発 展 を牽 引 し、 後
者 は、「電 子 回 路 は平 面 基 板 につくる」という従 来 の概 念 を超 え 、新 しいエレクトロニクスデバイスの創 出 の原
動 力 になると期 待 しています。
1.背景
次 世 代 エ レ ク ト ロ ニ ク ス 技 術 に は 、ナ ノ ス ケ ー ル 化 を ベ ー ス と す る 集 積 化 や 省 電 力 化 と い っ た 従
来 の 開 発 軸 は も と よ り 、自 動 車 、航 空 機 な ど の 大 型 装 置 の 革 新 を 牽 引 す る ハ イ パ ワ ー 化 、大 面 積 化 、
ユ ビ キ タ ス 化 が 求 め ら れ て い ま す 。時 任 卓 越 研 究 教 授 ら は 、印 刷 有 機 エ レ ク ト ロ ニ ク ス の 最 先 端 研
究 を 進 め て き た 第 一 人 者 と し て 、印 刷 製 法 に よ る 省 電 力・低 コ ス ト 化 や 、有 機 材 料 に よ る フ レ キ シ
ブ ル 、ス ト レ ッ チ ャ ブ ル 、デ ィ ス ポ ー ザ ル な ど の 潜 在 的 な メ リ ッ ト を 取 り 入 れ た 革 新 的 な 有 機 デ バ
イ ス を 実 証 し て き ま し た 。今 後 は 、こ れ ら の 有 機 デ バ イ ス を 大 面 積・低 コ ス ト( ロ ー ル toロ ー ル )、
非 平 面( ユ ビ キ タス 化、立 体 化 )の 製造 技 術と 組 み 合 わ せ る こ とによ り 、イ ノ ベ ー ショ ン創 出 に 貢
献できると考えています。
2.開発の意義
シ リ コ ン デ バ イ ス で 用 い ら れ て き た 製 法( 真 空 蒸 着 堆 積 法 や フ ォ ト リ ソ グ ラ フ ィ ー 法 ) は 回 路 の
微 細 化 に 有 力 で す が 大 面 積 デ バ イ ス の 作 製 は 困 難 で し た 。一 方 で 、印 刷 法 を 使 っ た デ バ イ ス 作 製 技
術 は 精 度 が 低 い こ と か ら 、高 性 能 な 半 導 体 デ バ イ ス を 実 現 す る こ と が 難 し く 、 こ れ ま で ロ ー ル toロ
ー ル 方 式 を 使 っ た 大 面 積 化 も 実 現 し て き ま せ ん で し た 。こ れ に 対 し て 、時 任 卓 越 研 究 教 授 ら の グ ル
ープは、東レエンジニアリング(株)、横河電機(株)、JSR(株)と共同で、1)高精細印刷
装 置 向 け の 新 し い 銀 ナ ノ 粒 子 イ ン ク 、2 )フ ィ ル ム 基 板 の 高 度 位 置 補 正 技 術 、3 )光 露 光 に よ る 基
板 表 面 の 親 撥 パ タ ー ニ ン グ を 使 っ た 高 精 細 イ ン ク ジ ェ ッ ト 印 刷 技 術 、3 )有 機 半 導 体 結 晶 性 セ ン シ
ン グ 技 術 を 使 っ た イ ン ラ イ ン 評 価 技 術 等 を 開 発 し て 、世 界 最 高 水 準 の 大 面 積 ・ 高 精 細 印 刷 技 術 の 開
発 に 成 功 し ま し た 。こ れ に よ り 、印 刷 半 導 体 素 子 を オ ン デ マ ン ド で 多 品 種 生 産 す る こ と が で き 、フ
レキシブルセンサ等の新しいデバイスの開発を加速できると考えています。
さ ら に 、3 次 元 立 体 物 の 表 面 に 機 能 性 材 料 を 直 接 印 刷 し て 電 子 回 路 を 形 成 で き る 全 方 向 イ ン ク ジ
ェ ッ ト ( OIJ) 技 術 を 開 発 し ま し た 。 全 方 向 イ ン ク ジ ェ ッ ト ( OIJ) 技 術 は 、 3 次 元 空 間 内 に お け る
全 て の 方 向 に 対 し イ ン ク を「 飛 翔 」さ せ て 印 刷 を 行 な う こ と を 可 能 と し た イ ン ク ジ ェ ッ ト 印 刷 技 術
で あ り 、様 々 な 形 状 の 立 体 物 に 幅 広 く 適 用 で き る 汎 用 性 に 優 れ た 立 体 物 回 路 印 刷 技 術 で す 。こ れ ら
の 技 術 を 車 載 部 品 や エ レ ク ト ロ ニ ク ス 部 品 で 用 い ら れ る 3 次 元 立 体 物 に 適 用 す る こ と で 、製 品 の 軽
量化、省スペース化、低コスト化に大きく貢献できると考えています。
3.今後の予定
ロ ー ル toロ ー ル 印 刷 プ ロ セ ス を 使 っ た 印 刷 半 導 体 デ バ イ ス 開 発 、 3 次 元 印 刷 装 置 を 使 っ た 自
動車等への具体的な回路実装試験などを進めてゆきます。
※ こ の 成 果 の 一 部 は 、 J S T の COI事 業 の 支 援 を 受 け て 行 わ れ た 研 究 に よ る も の で す 。
お問い合わせ先
山形大学有機エレクトロニクス研究センター
有機トランジスタ部門 時任静士卓越研究教授
電 話 : 0238-26 -3725