社会人基礎力育成研修会 in 仙台

機密
性○
「社会人基礎力育成研修会 in 仙台」
~地方創生×社会人基礎力への期待~
開催報告
東北経済産業局では、9月8日(火)に仙台市内において「社会人基礎力育成研修会
in 仙台」を開催いたしました。
「社会人基礎力」とは、“職場や地域社会の中で多様な人々と仕事をしていくために
必要となる基礎的な力”をいい、研修会や「社会人基礎力グランプリ」の開催等を通じ
て、教育界・産業界への普及啓発を図っているものです。
今回の研修会では、社会人基礎力事業に関するこれまでの取組の説明、「美しい山形
を活用した社会人力育成山形講座」の事例発表のほか、 「企業で働く」に「地域で働く」
という視点を加え「社会人基礎力を地方創生に活かす」をテーマに意見交換し、教育関
係者、企業担当者、地方自治体職員等30余名にご参加いただきました。
開催概要
日 時 : 平成27年9月8日(火) 14:00~16:30
場 所 : TKPガーデンシティ仙台勾当台 ホール1
主 催 : 経済産業省東北経済産業局
参加者 : 31名
プ ロ グ ラ ム
14:00-14:05
■主催者挨拶
経済産業省 東北経済産業局 産業人材政策室長
遠藤憲子
14:05-14:35
■第1部 社会人基礎力事業に関するこれまでの取組
(1)インターンシップの拡大に向けた施策について
文部科学省 高等教育局 専門教育課 教育振興係長 鳥塚 豊 氏
(2)「社会人基礎力」育成に向けた経済産業省の取り組み
経済産業省 経済産業政策局 産業人材政策室 調査員 塚原 健斗
14:35-15:45
■第2部 事例発表
「美しい山形を活用した社会人力育成山形講座」
(1)人材育成プロジェクト「社会人力育成山形講座」について
山形大学 准教授 滝澤 匡 氏
(2)リーダーシップ学習、キャリア教育の魅力、山形の魅力ある経営者
山形大学 教授
柴田 孝 氏
15:45-15:55
休憩
15:55-16:30
■第3部 意見交換・情報交換
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第1部
社会人基礎力事業に関するこれまでの取組
■インターンシップの拡大に向けた施策について
文部科学省 高等教育局 専門教育課 教育振興係長 鳥塚
豊
機密
性○
氏
インターンシップの意義や、実施状況(実施校数・参加学生数、単
位認定を伴うインターンシップ等)、政府等によるインターンシップ
に関する提言についてご説明いただきました。
また、大学において、学生と企業を結びつける専門人材の育成が求
められている、もっと早い学年からのインターンシップが有効、など
最近の事例も紹介頂きました。
■「社会人基礎力」育成に向けた経済産業省の取り組み
経済産業省 経済産業政策局 産業人材政策室 調査員 塚原
健斗
社会人基礎力が求められる背景、経済産業省の取組み紹介(「社会
人基礎力グランプリ」、「社会人基礎力を育成する授業30選」)、
社会に出て必要な能力に対する企業と学生の意識のズレなどについて
説明がありました。
第2部
事例発表
「美しい山形を活用した社会人力育成山形講座」
地域資源を教育に活用しながら、学生の社会人力を育成する「美しい山形を活用した社
会人力育成山形講座」について、柴田孝氏、滝澤匡氏にご紹介いただきました。
(1)人材育成プロジェクト「社会人力育成山形講座」について
山形大学 准教授 滝澤 匡 氏
講座では山形の地域資源を教育に活用し、各大学等の特色を生かしつつ、社会人として
求められる力を育成しています。地域の将来を担う人材の育成を目的としてフィールド
ワーク教育・プロジェクト教育・起業教育・リーダーシップ教育という4つのカリキュラ
ムがあり、滝澤先生からは、主にフィールドワーク教育(体験型授業)について説明頂き
ました。
学生が地域での活動の中で、地元の方とのコミュニケーションを学生自らが行うことで
社会人基礎力を身につけていく。一方で、学生への指導の中で、地元の方が気づいていな
い地域の新たな魅力を発掘するケースもあるなど、地域と学生双方のメリットについて説
明頂きました。
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機密
性○
(2)リーダーシップ学習、キャリア教育の魅力、山形の魅力ある経営者
山形大学 教授 柴田 孝 氏
「リーダーシップ論」では、山形の企業の社長や
代表から講演を頂き、地域の魅力発見に繋げていま
す。また、グループワークで「何故大学に入ったの
か」を自分に5回問いかけるなど、今まで学生自身
が深く考えることが無かった部分に気付かせ、自分
の再発見を促しています。
世界が大きく変化している現代において必要な
「キャリアデザイン」の考え方や、日本の企業の競
争力が落ちている中で、ものの考え方(マインド
セット)を身につけ、自分の頭で考える力がいかに
重要であるか、を説明頂きました。
美しい山形を活用した『社会人力山形講座』の展開:http://sodateru-y.jp/
第3部
意見交換・情報交換
第3部は、登壇者も交え、2つのグループに分かれ、教育・企業・行政といった各々の
立場からの意見を出し合い、意見交換を進めました。発言に対して下記のようなコメント
を頂くなど、講演時よりも、講師と近い距離で話すことができました。
また、登壇者も含めて参加者相互の交流も深めることができ、今後の社会人基礎力育成
にかかるネットワーク構築のきっかけとなりました。
(講師からのコメント要旨)
・これからの時代、自分たちが仕事を作っていかなければならなくなる。そのためにリー
ダーシップ学習が必要である。「気付き」の経験を通じて学生の自発性を醸成させるこ
とが「磨く」ということ。
・中小企業の強みとして、新しい道を自分で切り開いていけるという点がある。地域に密
着しているからこそ、多くのビジネスを生み出す可能性がある。
・意見交換をする中で、体験型授業とインターンシップで共通するものがあると感じた。
大学と地域・企業の連携を体験型の授業において応用していきたい。
参加者アンケート
あまりよくな
かった
0%
ふつう
8%
アンケート回収率:81%
○セミナーに対する満足度
90%を超える参加者が「とてもよかった」「よかった」
と回答。
(主な理由)
・社会人基礎力を向上させる実際の取り組みを聞けた。
・地域が活性化しないと企業も良くなっていかないと感じた。
・いくつかの「気付き」があった。
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よくなかった
0%
とてもよかった
29%
よかった
63%