リーフ 8 - 独立行政法人 国立青少年教育振興機構

生活スキルを高める
保護者の関わり
親 子で 一 緒 に体 験 活 動を!
国立青少年機構
検索
生活スキルとは
コミュニケーションスキル
人の話を聞く時に相づちを打つこと
友だちが悪いことをしていたら、やめさせること
初めて会った人に自分から話しかけること 等
礼儀・マナースキル
「ありがとう」
「ごめんなさい」を言うこと
近所の人にあいさつをすること
遅刻しないで学校にいくこと 等
家事・暮らしスキル
洗濯物をきれいにたたむこと
ナイフや包丁でりんごの皮をむくこと
休みの日に着る服を自分で選ぶこと 等
健康管理スキル
ふだんから積極的に体を動かすこと
夜ふかしをしないこと
毎朝、朝食を食べること 等
課題解決スキル
一つの方法がうまくいかなかったとき、別の方法でやってみること
トラブルがあったとき、原因を探ること
目標達成に向けて努力すること 等
国立青少年教育振興機構では、自立した生活を営む上で必要となる資質・能力(「生きる力」)の
要素として、具体的な生活に関する行為・技術(「生活スキル」)について、子どもの習得状況や「生活
スキル」と体験活動や生活環境、保護者の子どもとの関わりに関して「子供の体験活動の実態に
関する調査」を実施しました。
(平成27年5月公表)
本調査では、青少年(小学4年生・5年生・6年生、中学2年生、高校2年生)及び保護者(小学4
年生・5年生・6年生の保護者)を対象とした質問紙調査を行い、体験活動や保護者の意識等との
関係について分析を行いました。
本調査の詳細は、国立青少年教育振興機構ホームページに掲載されています。
(http://www.niye.go.jp/kenkyu_houkoku/contents/detail/i/96/)をご覧ください。
保護者は礼儀やマナーを身につけさせたいと考えています
保護者の多くが子どもに身につけるべきと思っている生活スキルは、
「『ありがとう』
『 ごめんなさい』を言うこ
と」などの礼儀やマナーに関するスキルです。
保護者が「必ず身につけておくべきである」と答えた割合の上位及び下位5項目
0%
20%
40%
60%
80%
100%
86%
「ありがとう」
「ごめんなさい」を言うこと
78%
遅刻しないで学校にいくこと
近所の人にあいさつをすること
76%
目上や年上の人と話すときに丁寧な言葉を使うこと
75%
70%
お金を計画的に使うこと
マッチで火をつけること
24%
夜ふかしをしないこと
20%
19%
25メートル泳ぐこと
18%
パソコンでメールを送ること
13%
初めて会った人に自分から話しかけること
保護者が「必ず身につけておくべきである」と答えた割合の上位である「『ありがとう』
『ごめんなさい』を言うこ
と」
や
「遅刻しないで学校にいくこと」
は、
子どももしっかり実践しているようです。
子どもが「できる」
と答えた割合の上位及び下位5項目
0%
20%
40%
60%
80%
100%
毎朝、朝食を食べること
86%
遅刻しないで学校にいくこと
85%
洗濯物をきれいにたたむこと
85%
「ありがとう」
「ごめんなさい」を言うこと
85%
82%
近所の人にあいさつをすること
58%
初めて会った人に自分から話しかけること
49%
家の人に起こされずに、決めた時間に自分で起きること
夜ふかしをしないこと
45%
ナイフや包丁でりんごの皮をむくこと
44%
パソコンでメールを送ること
21%
保護者の関わりで子どもの生活スキルは高まります
保護者が子どもに体験を積極的にさせている
「体験支援」
的な関わりや、
生活習慣を身につけさせることに力を入
れている
「生活指導」
的な関わりが多いほど、
その子どもの生活スキルが高い傾向が見られます。
子どものコミュニケーションスキル
﹁体験支援﹂的な関わり
0%
20%
40%
60%
80%
100%
多
35
45
29
20
45
26
25
44
「体験支援」的な関わりに関する質問項目
30
少
高群
中群
低群
『自分の体験したことを話してくる』
『子どものやりたいことをできるだけ尊重している』
『勉強以外の様々なことをできるだけ体験させている』等
子どもの礼儀・マナースキル
0%
20%
40%
60%
80%
100%
﹁生活指導﹂的な関わり
多
65
19
59
16
23
51
18
26
「生活指導」的な関わりに関する質問項目
23
少
高群
中群
低群
『学校のない日にも早寝早起きをさせている』
『一日三食きちんと食事させている(給食を含む)』
『きちんとあいさつをさせている』等
保護者が子どもを叱ったり励ましたりするなどの「叱咤激励」的な関わりの程度と、その子どもの生活スキルとの
関連は見られません。
(でも、できないから叱ったり励ましたりしているのかもしれませんね)
子どもの家事・暮らしスキル
0%
20%
40%
60%
80%
100%
﹁叱咤激励﹂的な関わり
多
15
51
34
17
52
31
19
52
29
「叱咤激励」的な関わりに関する質問項目
少
高群
中群
低群
『よく「もっとがんばりなさい」と言っている』
『よく小言を言っている』
『しっかり勉強するように言っている』等
豊かな体験 も子どもの生活スキルを高めます
自然体験や地域活動が多い子どもほど、生活スキルが高い傾向が見られます。
健康管理スキル
20%
32
している
して
いない
40%
16
60%
80%
100%
54
14
56
28
高群
中群
地域行事への参加
自然の中での遊び
0%
コミュニケーションスキル
0%
している
して
いない
20%
40%
39
60%
80%
44
23
100%
17
47
30
低群
高群
中群
低群
お手伝いや読書をすることが多い子どもほど、生活スキルが高い傾向が見られます。
家事・暮らしスキル
0%
20%
24
38
48
高群
K!
C
CH E
100%
17
54
22
14
80%
中群
0%
20%
40%
時々ある
あまり
ない
まったく
ない
60%
80%
64
よくある
読書の頻度
お手伝いの頻度
低い
60%
48
35
高い
普通
40%
礼儀・マナースキル
20
61
54
46
低群
100%
15
23
16
26
28
高群
20
25
中群
低群
普段、お子さんとどのように関わっていますか?
イラストを見ながら確認してみてください。
勉強以外のことも体験させている
地域行事に参加させている
あいさつをさせている
子どものやりたいことを尊重している
家事や手伝いをさせている
家族で山や海に出かける
運動
国立青少年教育振興機構では、
社会全体で体験活動を推進する機運を高める運動を
他の青少年団体と連携し進めています。
近年、社会が豊かで便利になる中で、
子どもたちの自然体験、社会体験、生活体験などの
体験が減少している状況をふまえ、
子どもたちの健やかな成長にとって、
体験がいかに大切であるかを
広く家庭や社会に伝えていきたいと思います。
体験の風
検索
「体験の風をおこそう」運動
イメージイラスト
(作:漫画家・松本零士氏)
宿泊体験学習に! スポーツ合宿に! 研修に! 講演会に!ミーティングに!
青少年の体験 活動をサポートする国立青少年教育施 設が
全国に
28 か所!
国立オリンピック記念
青少年総合センター(1か所)
国立青少年交流の家(13か所)
国立青少年自然の家(14か所)
〒151-0052 東京都渋谷区代々木神園町3番1号
青少年教育研究センター / 総務企画部調査・広報課
http://www.niye.go.jp TEL 03-6407-7742