154号 - 日立市太陽の家

太 陽 の 子
(1)
冬 の 号
2016年 1月 №154
発 行
日 立 市 助 川 町 5 - 14 - 8
TEL(23)2620 FAX(33)9150
ホームページ http://www.taiyonoie.com
E メー ル [email protected]
NPO法人 日立太陽の家
日立重症心身障害児(者)を守る会
日立太陽の家支える会
足取り軽き 冬の散歩道
昔 から「季 節 の変わ り 目に持 病 が悪化 す る」喘 息 や神経 痛
の 人の 話を 耳 に し た こと は あ り ま し た が、 ひ まわ り学 園 の利
用 者 に も、 急 激 な 天 候 の 変 化、 低 気 圧 の 接 近 な ど、 気 圧 に 関
係 して 不安 や 緊 張、 食 欲が 落 ち る な ど の 症 状 が出 るこ と を知
りました。長年、重症心身障害(児)者の支援に関わる中で、
自己の意思によって何かを伝えようとするわずかなサインで
も 自 立 と 考 え、 特 に 姿 勢 保 持 や、 衣 服 の 着 脱、 排 泄、 食 事 の
介 助が 支援 の 中 心 に あり ま し た が、 学 園 で は 手を 出さ ず 声か
けと見守りにより自分でやれることを伸ばすことも自立に繋
がっているのだと実感しています。
し い の 木 学 園 で は、 就 労 な の か、 福 祉 な の か 迷 い な が ら も
ス トレ ング ス デ ザ イ ン(利 用 者 の 力 ) に 基 づ く自 主製 品 を中
心 に 木 工、 ク ラ フ ト、 園 芸 が 相 互 に 助 け 合 い な が ら 取 り 組 む
中 で、 生 産 性 の 向 上 も、 支 援 力 の 向 上 も 同 時 に 進 め て 行 く 必
要性に気づきました。利用者がイベントなどで、自分達の作っ
た 製品 を自 信 と 責 任 を持 っ て 売 っ て い る 姿 を目 にし た 時、今
よりも働く喜びや一生懸命働いた対価として高い工賃を得る
ことが出来るようにする責任を強く感じました。
日 立市か ら 当法人 に ひまわ り 学園、し い の木学 園 が指定 管
理 運営 業務 を 受 け 一 年が た ち ま し た が、 毎 日 新し い発 見 や気
づ き が あ り ま す。 重 症 心 身 障 害( 児 ) 者 と は ま た 違 っ た 支 援
の 方法 に戸 惑 う こ と もあ り な が ら も、 利 用 者 はひ たむ き に支
援 を受 け入 れ よ う と つい て き て く れ ま す。 そ の度 に皆 の 笑顔
に 癒さ れ、楽 し く 過 ご せる こ と に 感 謝 の 気 持 ちで いっ ぱ いで
す。 これ から も 一 人 ひ とり の 笑 顔 を 大 切 に 頑 張っ てい き たい
と思います。
日々学び 共に歩める喜びに
ひまわり・しいの木学園 管理者 菊 地 祐 二 気 づ き と 責 任
ピッピコンサートでのいち場面です。たくさん練習を重ねて、太陽の家音頭を披露しました。
曲の最後にとばした紙テープは、みんなの気持ちを届けるようにとんでいきました。(太陽の家)
り ま し た。 横 浜 中 華 街 で 昼
食をとり、バスは山下公園通
りを過ぎ、長いトンネルを出
ると海ほたるに到着、エスカ
レーターで四階に上がり、屋
上 に 出 る と 横 浜 港 が 一望 で
き る 所 で す が、 強 風 で 記 念
写真を撮るのがやっとでした。
その後、バスに戻り鴨川スパ
ホテル三日月に着き、少し休
憩 を し 男 性 は 園 長 さ ん、 鈴
木さんとお風呂に出掛け、女
性 達 は 自 由 行 動 で し た。 夕
食 に は 宴 会、皆 で 乾 杯 を し、
美 味 しいお 料 理をいた だき
ながら子 供 達はカラオケを
待 ち 選 曲 を し、 時 間 が あ る
限り歌って楽しんでいました。
その後売店へ行き、皆お土産
を購入し、それぞれ部屋に戻
り就寝しました。二日目は朝
はバイキングをとり、バスに
乗ると鯛の浦遊覧船のコース
が強風のため変更になり、そ
の分鴨川シーワールドに多く
時間をとる事になりゆっくり
でき、シャチのショーでは水
しぶきがすごかったです。そ
の後昼食をとり、家路に向か
うバスの中ではTVを観て大
笑いする子供達の笑顔がとて
も印象的でした。
し い の 木 学 園 親 子 レ ク
親子旅行の思い出
しいの木学園
佐藤 政子
十月で、NPOに委託され
早くも一年になりました。旅
行は学園主催でしたが、十一
年前から保護者に代り、園生
は、男子が多いため男子職員
二 名 が 同 行 し て く れ ま し た。
毎月親子で積立をし、一年に
一度の旅行を楽しみにしてお
ります。今回は「安房小湊と
鴨 川シ ーワ ー ル ドの 旅 」
。父
親の参加者がいないため、学
園 よ り 園 長 さ ん、 鈴 木 支 援
員さん、二名の方のお手伝い
阿部さんが参加してくださっ
て三名の方にお世話になりま
した。十月二十四日、二十五
日、一泊二日の旅 行です。親
子、 職 員、 合 計 三 十 三 名 の
参加でした。当日は、晴天で
道路は車の流れもほぼ順調
でした。バスの中では、皆が
それぞれおやつを持ちより一
つにまとめ、係の人が皆同じ
く袋に詰め、中に色々入って
いるので受け取るのがとても
楽しみです。車中では、皆が
大好きなカラオケで盛り上が
職 員 リ レ ー
歳を過ぎたら
自分の顔に責任を持て。
その家の遺伝子を受け継いで
この顔になったのだけど、自
分の生きてきた過去があって
今がある、あなたはあなたの
食べた 物ででき て( 4 頁へ)
日立市太陽の家
星野 久美子 者
サービス管理責 任
何 言 っ て ん の? 顔 に 責 任
て、かわいすぎる事に? と大
笑いをしました。ところが後
からジワジワとその言葉の問
い が 押 し 寄 せ て き た の で す。
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太 陽 の 子
日立守る会だより
新 年 に あ た り
50
28
28
50
魅力度ランキング
位
47
日立重症心身障害児(者)を守る会
有馬 こう
今年も全国最下位、しかも
三年連続ということです。海
浜公園は知られる様になりつ
つありますが、他にも石岡の
パラグライダーの聖地やくだ
日立重症心身障害児
(者)
を守る会会長 藤枝 利彰
ものの八郷、冬は県北にあん
こう鍋も……数えれば良いこ
とになると思いますのでよろ とはたくさんあると思うので
しくお願い致します。
す。二年後は茨城で守る会の
平成 年度も、日立市社会 関ブロ大会が予定されていま
福祉協議会、日立守る会、茨 す。日立の魅力、太陽の居宅
城県守る会等主催の各研修会 事業所と風の家は胸を張って
が開催される予定になってお 自 慢 出 来 るものと思いま す。
ります。また、障害者総合支 ランクアップは、太陽の家か
援法が平成 年4月に改訂実 らというのも夢ではないと思
施されます。皆様も各研修会 います。
に参加して頂き、いろいろと
勉強をしながら子ども達の幸
はじめまして
せの為、頑張りましょう。
また、今年は役員改選の年
になっておりますので是非皆
根本将伍・
(母)孝子
様に役員になって頂き、日立
守る会発展の為、協力をお願
平成二十七年四月より太陽
いします。
の家でお世話になっておりま
す、根本将伍です。得意技は
笑顔です。
生活介護は、日立特別支援
学校高等部在学中から、実習
をさせて頂いていました。そ
会員の皆様、明けましてお
めでとうございます。
平成 年度最大の行事とし
て、日立重症心身障害児(者)
を守る会が昭和 年4月結成
され、 周年を迎えることに
なりました。これもひとえに
諸 先 輩の方々及 び行 政 等関
係機関の方々、日立太陽の家
の職員の方々、ボランティア
の皆様方のご理解とご支援に
よって、子ども達が毎日楽し
い生活が送れていることに感
謝しております。
周年にあたり記念行事を
7月9日(土)に行うことに
なっております。
現在、記念事業実行委員会
にて、式典・行事の内容、記
念誌の発行、招待者等の打合
せを行っております。今後会
員の皆様にも協力して頂くこ
太 陽 の 子
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の際、献身的なご支援を受け
て、頭が下がる思いをしまし
た。卒業後は是非この温かい
雰囲気に包まれて、過ごさせ
たいと感じました。
将伍は、生活環境が変わる
と大変です。身体に力が入り
全身汗びっしょり。一番楽し
みな食事も回りが気になって
食べる事に集中できず絶食状
態。と、ここまでは以前の将
伍。太陽の家では、初めから
給食をパクパク。緊張するこ
ともなく、週二日楽しく通っ
ています。でも、送迎バスは
慣れません…。まだドキドキ
です。
ま た、 居 宅 介 護 事 業 所 で
も週二日入浴でお世話になっ
て い ま す。 将 伍 は お 風 呂 が
大好きで、大きな声でキャー
キャー騒ぐので、最初は職員
の皆さんが、何事かと心配を
してお風呂を覗いていたそう
です。入浴中はたくさんの声
掛けをして頂き、楽しくゆっ
た りした 時 を 過 ごしていま
す。
太陽の家は、将伍にとって
とても居心地の良い安心でき
る場所の様です。
これからも、太陽の家の合
言 葉、
「 笑 顔 と 感 謝 」を 忘 れ
ず、元気に楽しく通いたいで
す。よろしくお願いします。
日常の中で
高田多美子
わが家では、子供のベッド
の傍らにCDラジカセを置い
ています。音楽を聞く為でも
ありますが、メインはラジオ
です。FMひたち、とても良
く電波が入るので、寝る時以
外は一日中聞いています。
時間帯で、色々なジャンル
の 曲 が 流 れ、 青 春 時 代 に 流
行った歌なども聞こえてくる
と、つい口ずさんで歌ってい
ます。
DJの話 を 聞 くのも 面 白
く、声を聞きながら「顔はこ
んな感じかな」と想像をふく
らませている時間も楽しいで
す。太陽の家のスタッフの方
達がピッピ@ナイトを放送し
ているのを聞いて、毎回忘れ
ずに聞いています。
日常の中で、少し耳を傾け
てみるのも良いものです。
(2頁から)
いるというコマーシャルがある
けど、今までの生きかたがこの
顔になってる?過去にも自 身
の責 任をとるということ?な
ぜ 歳なのだろうか?私は今
どんな顔をしているのだろう
か、どんな顔を望んでいるの
だろうか?この顔を受け入れ
て優しい顔でありたいと思う。
太陽の家も 周年を記念し
て 月にピッピコンサートに
出演しました。ちょっぴり緊
張したけど楽しかった、みん
なが愛おしくてたまらなかっ
た。緊張で汗をびっしょりか
く人、自分の感情を素直に表
す人、しっかり自分を持って
訴える人、愛されて大切に守
られて育った命。 年の歩み
には晴れの日も嵐の日もあっ
た に 違 い な い。 教 科 書 に は
載っていないものを学びなが
ら、時の流れを止めること無
くより良い日常を保障するた
めに、本人、家族の願いを叶
えるために進化し、形を現し
てきた。太陽の家は 歳にあ
と 年あるけどきっともっと
もっと進化し続けるだろう
年の誇りを持って 歩ずつ未
来へ繋いでいくのだろう。今、
太陽の家は温かい日の光を浴
びて優しく微笑んでいるにち
がいない。
お
知
ら
せ
◎平成二十七年度
日立太陽の家利用者数
百二十三名
男性七十三名
女性五十名
ご寄付ありがとう
ございました
○次の方から寄付を頂きまし
た(敬称略)
九月~十一月
善和会 澤畠供弘 鈴木貫一
中田美知子 鯨岡敏夫
田中文子 小林豊 増田昌子
日立厚生医院 島﨑直美
大みかゼミナール 鈴木稔
○次の方から物品の寄贈があ
りました
(敬称略)
九月~十一月
椎名将光 小林豊 大森健二
金澤博美 佐藤芳昭
前田あけみ 鈴木恵子
鈴木一江 三浦信孝
村田理恵 有馬郷子
(
「笑顔と感謝」
今年もいろんな事に感動で
きる自分でありたいと想いま
す。宜しくお願いいたします。
K記)
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1
50
11
5
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太 陽 の 子
親子旅行で鴨川シーワールドに行きました。
観光も食事もやっぱりみんなで過ごすと楽しいね。
(しいの木学園)
3施設合同レクリエーション。いつもとは違う仲間で力
を合わせ挑んだゲーム。おいしいねと顔を見合わせ食べ
たいも煮汁。みんなで楽しい時間を共有することができ
ました。(太陽の家、ひまわり学園、しいの木学園)
今日は“買いものに行きたい”とリクエスト。内原のジャ
スコに行ってきました。居宅のお風呂もいいけど、外出
もとっても楽しかったなあ、と帰りの車内。笑顔がキラ
リとひかっています。(居宅介護事業所)
陶芸教室で作ったお皿が出来上がりました。
個性のある作品になり、使うのが楽しみですね。
(ひまわり学園)
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