あ り が と う 鳩 が 丘 ス ポ ー ツ セ ン タ ー

発 行
日 立 市 助 川 町 5 - 14 - 8
TEL(23)2620 FAX(33)9150
ホームページ http://www.taiyonoie.com
E メー ル [email protected]
NPO法人 日立太陽の家
日立重症心身障害児(者)を守る会
日立太陽の家支える会
2017年 1月 №158
ありがとう鳩が丘スポーツセンター
ひまわり・しいの木学園 管理者 菊 地 祐 二 昭和 年に開園した鳩が丘スポーツセンターは、近隣の障
害者施設や地域に住む多くの人達から、スポーツ振興やイベ
ント会場としても利用されてきました。しかし、建物の老朽
化や今後の鳩が丘再整備に伴い閉館が決まり、感謝の会を計
画、実施することになりました。
年間の開館の思い出は沢山あります。太陽の家では、車
椅子で広い館内を思い切り走り、大玉転がしや魚釣りゲーム、
ミニ運動会をしたり、しいの木学園では講師の元でエアロビ
運動を行ったり卓球バレーを楽しみました。ひまわり学園で
は作業療法士の講師の指導で体育レクレーションによる体力
作り。また、関取大至との交流会が行われ、間近で相撲甚句
を聴くことが出来たり、ピッピコンサートミニ版で音楽や手
話を楽しみました。障害者親の会3団体主催の三者大会での
ふれあい、施設職員の交流を目的に、毎週1回バドミントン
やバレーで汗を流したこともありました。太陽の家改修工事
のために施設が使えない期間があり、スポーツセンターを借
りての療育、昼食は各持参のお弁当を食べた思い出もあります。
感謝の会は、太陽の家、しいの木学園、ひまわり学園、居
宅介護事業所から多くの利用者が集まり、ダンスとゲームを
行いました。「ありがとう鳩が丘スポーツセンター」とゲー
ムで組み上げたダンボール文字板の前で全員で写真を撮り、
別れを惜しみながらの解散となりました。
跡地には障害者福祉施設として新たに再整備計画が進んで
います。近隣の施設を集約し、生活介護、訓練、就労等サー
ビスを複合的に行い、自らのストレングスを最大限に発揮し
自己実現が可能となる支援、利用者の多機能なニーズに合っ
た設備の他、地域住民との交流の場が提供され、安心して暮
らしていくことが出来る環境が整います。
平成 年度完成予定。今から楽しみです。
53
31
太 陽 の 子
(1)
冬 の 号
歓声や笑い声が響く中でたくさんの月日が流れていきました。
楽しかった思い出はいつまでも心の中に。ありがとう鳩ヶ丘スポーツセンター。
38
1
!!
笑 顔 で 過 ご す
出来ていました。
個 別 の リ ハ ビ リ と は 別 に、
職 員 リ レ ー
毎週土曜日にはグループごと
作業療法士
浅 井 梨枝子 にレクリエーションを 行って
場 合もあります。マッサージ います。グルー プはいくつか
をして筋肉の緊張を取ったり、 分かれていて、ダイ ナミック
座る練習やバランスボールの グループ(運動メイン)と視
西 口 直 実 様な大きいボールにうつぶせ 聴覚グループ(音楽や映像な
に乗り、周りを見ることで頭 ど)に参加させて頂きました。 太陽の家、居宅事業所で働 に変えてくれたのは利用者さ
を上げて首の安定性を高めた ダ イ ナ ミッ ク グ ル ー プ で は、 き始めて、もうすぐ四年にな んでした。どんなことも「 楽
りと身体的なリハビリも行っ クッションチェア ーを ブラン ります。
しい」に変えてしまうのです。
ていました。
コの様 に吊るしたものや、エ 「一日一回笑おう」太陽の家 利用者さんにつられて、何回
車椅子の制作や修理は、主 アートランポリン、ボールプー で大切にされている言葉です。 も「 おいしいねぇ~」と笑 顔
に 業 者 さんと一緒 に行ってい ルがありました。視聴覚グルー 働き始めた初日から今日まで、 でいただく食事。残りもので
ました。制 作の場 合には、ま プでは、スヌー ズレンという これだけは守ってこれた と、 できた私のお弁当も思わず照
ず作業療法士が座位姿勢の評 光を使ったリラク ゼーション 自信を持って言うことができ れてしまうほどです。
( でも )
価をします。支えながら座っ を行っていました。レクリエー
そ
う
です。
日頃、こんなに感謝しながら
てもらい、どのくらい身 体を ションでは、リラク ゼーショ
でも、一番には利用 者 さん 食事をすることってあるだろ
起こしたり伸 ばしたりするこ
ン
や
運
動
、
楽
し
み
を
目
的
と
し
を
笑
顔
に
し
た
い
。
「
楽
し
い
」「
嬉
う
か
……。
とが出来るか、身体を起こし て集団で行っています。また、 しい」
「幸せ」をいっぱい感じ
開けっぱなしの私のかばん
た時に足や手はどうなるかな
そ
れ
ぞ
れ
の
性
格
や
特
徴
に
合
わ
て
も
らいたい。
を見るた びに、黙ってファス
どを見たりします。また、そ せてグループを分けて楽しめ
こ の 利 用 者 さ ん は こ の 曲 ナーを閉めてくれる時、筋肉
の人の動きの特徴や生活スタ るようにしていました。
が大好きだったな……あのデ 痛 の 私 を さ すって く れ た 時、
イルなども考えて、車 椅子の
研修中は、見学だけでなく ザートおいしそうに食べてい そして、バタバタしている私
フレームや座面を決めていき 小児の正常発達や障害につい たな……ドライブ好きだから に ニ コ ッ と 笑 っ て く れ る
ます。普段から身体に合わせ ての勉 強や、研 修 会への参 加 海を見ながら走ったら喜んで 時 ……いつもいつも「楽しい」
たクッションや 使 わなくなっ もしています。施設で行われ くれるかな……こんな場所に 「 嬉しい」
「 幸せ」をもらって
た車 椅子のシートのスポンジ る勉強会や、他施設などにい 行ったら楽しめるかもしれな い る の は 私 の 方 だ っ た の
を切ったり足したりして作っ る作業・理学療法士との交流 い……等々、色々なことを考 だ ……と改めて気付かされま
たシートを使い、様子を見て などもありました。今後も療 えたりします。
す。本当にいつもありがとう
から車椅子を作ることもある 法 士 間 の 繋 が り を 大 切 に し、 しかし、利用者さんは自ら ございます。
そうです。 度試しておくこ たくさんのことを学 び、太陽 「 楽 し い 」を 生 み 出 す 天 才 で
これからも、感謝を忘れず
とで、実際に制作を始める時 の家で生かしていけるよう頑 す。スタッフが 大 慌てでマッ 日々笑顔で過ごしていきたい
に利点や問題点が分かりやす 張りたいと思います。
トを並べている時に「 あきれ と思います。
く、スムー ズに進めることが
たねぇ」と言って「笑いの場」
リハビリ研修報告
月から太陽の家で働き
始めてあっという間に年が変
わってしまいました。新 しい
こ と ば か り の 年 で し た が、
色々なことを学ぶことのでき
た年でした。リハビリの勉 強
をさせて頂くために、作 業 療
法士が在中している施設に行
き、どのようなリハビリを行っ
ているかを見 学させて頂いて
います。施 設での研 修は、主
に個別リハビリの見学、車 椅
子の制 作・修 理、レクリエー
ションなどがあります。
ま ず個別リハビリでは、そ
れぞれに合ったリハビリを行
います。内 容は様々で、絵を
描きたい方には筆を一緒に持
ち、動きに合わせて介 助して
絵を描いたり、水遊 びがした
い方には桶に水をためて泡立
てたりします。普 段、何かを
考え表現することの少ない人
でも、絵を描くことで考え表
現 することができたり、水や
泡の感触や音から感覚に刺激
を与えたりすることで、未発
達な感 覚への刺 激になったり
します。このように遊 びから
リハビリを行う場合もあれば、
身体を動かすリハビリをする
4
1
(2)
太 陽 の 子
新年にあたり
日立守る会だより
集約する形で新たな福祉施設
が建設される予定になってお
ります。
日立市鳩ケ丘障害者福祉
日立重症心身障害児(者)を守る会
施設再整備事業予定として①
基 本・ 実 施 設 計 期 間( 平 成
二十九年九月まで)②建設工
事 期間( 平成三十一年三月ま
で)③施設供用開始時期(平
成三十一年四月より)
、以上の
予定で進んでおりますが、福
日立重症心身障害児
(者)
を守る会会長 藤枝 利彰
祉 施 設 が 平 屋 建 て に な る か、
三階建てになるかは現在決定
会が継続していることと思い し て い な い と の こ と で す が、
ます。今後も十年後、二十年 皆さんが利用しやすい安全な
後に向けて会員皆様とともに 施設が出来ることと思います。
平 成二十九年 度も日 立守
日立守る会を継承していきた
る 会、 茨 城 県 守 る 会、 日 立
いと思っております。
今年は、全国重症心身障害 市 社 会 福 祉 協 議 会 等 主 催 の
児( 者 )を守る会 関東・甲 各研修会が開催されますので、
信越ブロック大会 茨
[ 城大会 ]ぜひ参加して頂きたいと思い
が茨城県の担当で、九月三十 ます。
日・十 月一日の二日 間 ホテ
今年も一年 会員の皆様の役
ルレイクビュー水戸で開催さ に立つ情報を発信致しますの
れる予定です。現在、茨城県 で、守る会運営等に協力をお
支 部 理 事 会 で 大 会 実 施 要 綱 願い申し上げます。
案・予算の概算案等の作成の
準備作業を進めており、今後
会員の皆様の協力をお願いす
ることになると思いますので
よろしくお願い致します。
現在の福祉施設(日立市太
陽の 家 )
( ひま わ り 学 園 )
(し
いの木学園)(母子養育ホーム)
の老朽化がすすんでいるため、
日 立 守 る 会 会 員 の 皆 様、
明けましておめでとうござい
ます。
去年一年間は皆様の協力の
もと各行事に参加協力いただ
き誠に有難うございました。
特に、七月九日に日立重症
心身障害児(者)を守る会創
立五十周年記念事業の行事と
しての式典と感謝のつどいを
日立市太陽の家で開催し、日
立市長をはじめ来賓の方、日
立守る会OBの方、太陽の家
の職員、日立守る会会員の大
勢の方々に出席を頂き、皆様
の協力により無事終了したこ
とに実行委員一同感謝してお
ります。
日立守る会の設立に尽力さ
れた初代渡辺会長や諸先輩の
方々が大変苦労して守る会を
立ち上げ結成し、現在の守る
太 陽 の 子
(3)
早 川 幸 子 い に 書 い て あ っ た の で す が、
これからの医療は色々な面か
ら多面的に生活を支える「支
える医療 」に変わっていく必
要があるとありました。私も
そう思います。今の医療は病
気だけしか見てもらえません。
在宅支援の充実を
調子が悪い時、障害者に対
して経験のある医師に在宅診
療が出来たらと思います。そ
の時障害者の状態を親、医師、
施設が共有し、障害者総合カ
ルテの様な物があれば役立つ
のでは?又今回の両 親のつど
浅 川 秀 吾 手しづらくなった場合、私に
とっては二つほど不安を抱か
せる事柄が横たわっているの
です。
その一つ目は、スマホの画
面と文書の双方を印刷できる
プリンタがあるか、という事
と、二つ目にスマホの画面に
触れずにピンチイン・ピンチ
アウト(絵や文面の拡大・縮
小)は可能かという問題です。
この 絵 の 大 き さに 関 連 して、
スマホ用のマウスがあるとは
聞いているのですが、右に挙
げ た 点 までは 詳 細 が不 明で、
い ま 苛 立って い る 所 な の で
す。
(次頁へ)
電子機器に翻弄される私
今の日本社会、良くも悪し
くも電子機器が幅を効かせて
います。手でペンを持てない
私がこうして何とか文章を書
き表せるのも、パソコンがあ
るお陰です。
この よ う に 書 く と、あ ぁ、
身障者にはハイテク機器は必
需品なんだ、と皆さんは思わ
れるでしょうが、話はそう単
純ではないのです。
た と え ば 今、 例 に 挙 げ た
パソコンですが、現在、情報
機器の主流の座を、持ち運び
が容易なスマホ等に明け渡し
つつあります。今後もその流
れのまま市場でパソコンが入
(4)
太 陽 の 子
かくれんぼさんの人形劇をみました。今回のお話も、笑
顔をたくさんいただきました。またお話を聞くことが楽
しみです。(太陽の家)
利用者さんが心を込めて作った無農薬採れたて野菜を販
売しています。ご近所の方々にも好評です。
(しいの木学園) 避難訓練の様子です。実際に非常ベルを鳴らし、真剣に
取り組んでいます。また風の家では不審者対策として警
察官の巡視やセコムの防犯ベルを設置しました。
(風の家)
親子研修旅行に行ってきました。浅草 仲見世通りを散策
し、両国のちゃんこに舌鼓を打ち、東京スカイツリーか
らの絶景を堪能してきました。(ひまわり学園)
(前頁より)
物事の変化といえば、最近
新聞ででしたか、大手銀行の
中には、口座開設や預金引出
しに印鑑を使わない方法の導
入を検討し始めているという
記事を読み、これにも不安を
覚えてしまいました。
印 鑑 を 使 わ ないとな れ ば、
本 人 確 認の方 法 として指 紋
や虹彩のパターンをセンサー
に読み取らせる事をする訳で
すが、現に私は、ATMに固
定されたセンサーの上に手の
指を乗せようとしても、脳性
麻痺による硬直と震えがある
ため、その機能を使いたくて
も使えない状態なのです。も
し、このタイプのセンサーを
改良して戴けるとしたら、セ
ンサーと機械本体がコードで
繋がっているタイプにして戴
きたいと、切に願っている所
なのです。
◎平成二十八年度
NPO法人日立太陽の家
利用者総数 二百七十五名
男性 百六十一名
女性
百十四名
ご寄付ありがとう
ございました
○次の方から寄付を頂きまし
た(敬称略)
九月~十一月
鈴木貫一 黒澤弘明 とく名
○次の方から物品の寄贈があ
りました(敬称略)
九月~十一月
椎名将光 大森健二
藤田恵美子 鈴木一江
根本将伍 石原誠 有馬郷子
綿引柾貴 とく名
前田あけみ 澤畠喜美
宮本正輝 村田理恵
三塚栄里子
新たな一年を迎えて皆さん
と繋がっていられることに感
謝をし、日々精進していきた
いと思います。
(K記)