小売業販売額の基調判断(参考)

参
考
商業動態統計速報(平成 27 年 11 月分)
-小売業販売は一部に弱さがみられるものの横ばい圏-
平成 27 年 12 月 28 日
大臣官房調査統計G
サービス動態統計室
当省公表の 11 月分の小売業販売額(税込み)を指数化し、季節調整を行っ
た指数水準(平成 22 年=100)は 103.4 となり、季節調整済指数前月比は
▲2.5%の低下となった。トレンドをみるため、後方3か月移動平均で前月比
をみると、▲0.2%と7か月ぶりの低下となった。
個別の動きをみれば、自動車小売業は人気車種の新型車発売前といった状況
にあり、また、織物・衣服・身の回り品小売業は、気温高の影響から、冬物
重衣料の不調により低下となった。さらに、燃料小売業は市況の影響を受け
て前月比の低下に歯止めがかかっていない。他方、前月に引き続き機械器具
小売業は平年並みの水準まで回復している。これらの動きを踏まえ、小売業
販売は「一部に弱さがみられるものの横ばい圏」とした。
小売業販売額(季節調整済指数前月比増減率)の推移
前月比
(%)
山(3月)
10.0
谷(11月)
3か月移動平均の直近5か月データ値:7月0.8、8月0.3、9月0.7、10月0.7、11月▲0.2
5.0
0.0
▲5.0
▲10.0
第15循環
▲15.0
1
3
5
7
H23
9
11
1
3
5
7
H24
小売業(季調済前月比)
9
11
1
3
5
7
H25
9
11
1
3
5
7
9
H26
11
1
3
5
7
H27
小売業(季調済前月比後方3か月移動平均値)
注意:本基調判断を使用の際は、以下の点にご留意ください。
① 小売業販売額(平成26年度名目:約140兆円)は、物価変動を含めた名目値であること。
② 小売業販売には、サービスの消費が含まれていないため、個人消費全体の動向を表すものではないこ
と(個人消費に占める財の割合はおおよそ 4 割弱)
。
9
11