材料力学 課題レポート 11 1066 428 855 296

材料力学 課題レポート 11
(作成:車谷)
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1 「座屈」について説明せよ.また「座屈」が力学的になぜ重要かも説明せよ.
長い柱が圧縮を受けると,横方向に変位して湾曲する.この現象を「座屈」という.
座屈は,材料試験で得られる圧縮強度よりも小さな力で発生する.
柱は,構造物を支える重要な役割を担っており,
座屈が生じると構造物全体が崩壊する可能性がある.
2 柱の座屈は両端の拘束条件に依存する.
次の4つの柱を座屈に弱い順に並べ替え,それぞれの拘束係数も示せ.
拘束条件
拘束係数
0.25
1
2.0458
座屈に弱い
4
座屈に強い
3 下図のような,断面1および2を有する柱の座屈について,以下の問に答えよ.
ただし,材料のヤング率を 100 GPa とし,答えは小数点以下を四捨五入することとする.
1
2
A1 = 3600 mm2
2m
正方形
60 mm
正方形
40 mm
60 mm
I1 =
604
mm4
12
A2 = 2000 mm2
I2 =
404
604
12
mm4
(1) オイラーの座屈公式を用いて,拘束係数と単位に注意して,1と2の座屈荷重を求めよ.
P1cr =
1066
kN
P2cr =
855
kN
(2) 1と2の座屈応力を求め,柱の断面形状が座屈に与える影響について考察せよ.
考察: 柱の断面を中実ではなく,中空とすることにより,
座屈に強い構造にすることができる上,
断面積が小さくなるので,材料費を安くすることもできる.
cr
1 =
296
MPa
cr
2 =
428
MPa