材料力学 課題レポート 11 (作成:車谷) 学籍番号 名前 1 「座屈」について説明せよ.また「座屈」が力学的になぜ重要かも説明せよ. 長い柱が圧縮を受けると,横方向に変位して湾曲する.この現象を「座屈」という. 座屈は,材料試験で得られる圧縮強度よりも小さな力で発生する. 柱は,構造物を支える重要な役割を担っており, 座屈が生じると構造物全体が崩壊する可能性がある. 2 柱の座屈は両端の拘束条件に依存する. 次の4つの柱を座屈に弱い順に並べ替え,それぞれの拘束係数も示せ. 拘束条件 拘束係数 0.25 1 2.0458 座屈に弱い 4 座屈に強い 3 下図のような,断面1および2を有する柱の座屈について,以下の問に答えよ. ただし,材料のヤング率を 100 GPa とし,答えは小数点以下を四捨五入することとする. 1 2 A1 = 3600 mm2 2m 正方形 60 mm 正方形 40 mm 60 mm I1 = 604 mm4 12 A2 = 2000 mm2 I2 = 404 604 12 mm4 (1) オイラーの座屈公式を用いて,拘束係数と単位に注意して,1と2の座屈荷重を求めよ. P1cr = 1066 kN P2cr = 855 kN (2) 1と2の座屈応力を求め,柱の断面形状が座屈に与える影響について考察せよ. 考察: 柱の断面を中実ではなく,中空とすることにより, 座屈に強い構造にすることができる上, 断面積が小さくなるので,材料費を安くすることもできる. cr 1 = 296 MPa cr 2 = 428 MPa
© Copyright 2024 ExpyDoc