ゲート部近傍の溶損

トラブル事例 5
ゲート部近傍の溶損
!現象
ゲート近くの製品部(ゲートからの溶湯がぶつかる個所)に溶損が発生した。製品の機能上、規
格以上の凸形状は不可のため、溶損により凸形状が発生した場合には加工による除去対応の必要が
あった(図 1)
。
また、溶損部の凸形状が大きくなるにしたがって除去工数が多くなることから、金型の溶接によ
る形状復元の必要性が生じていた。
溶損個所断面
溶損個所
製品部
溶損個所
ゲート
ランナー
図 1 溶損個所
!発生状況
10,
000 ショット程度で溶損による規格以上の凸形状が発生し、溶損凸部除去の必要が生じた。
!鋳造条件
鋳造合金
鋳造法
ダイカストマシン型締めサイズ(kN)
プランジャーチップ径(mm)
036
ADC 12
溶湯温度(℃)
680
普通ダイカスト法
金型温度(℃)
180
キュアリングタイム(s)
3.
0
サイクルタイム(s)
20
2,500
60
鋳造圧力(MPa)
70
鋳込み質量(g)
射出速度(m/s)
2.
5
製品質量(g)
35 g/個
210
ゲート断面積(mm2)
100
取り数(個)
2
ゲート速度(m/s)
70