太平物産株式会社が秋田県に登録・届出している肥料の検査結果について 平成 27 年 12 月 25 日 水 田 総 合 利 用 課 【 概 要 】 県は、太平物産株式会社が登録・届出している肥料(製造中止 1 銘柄を除く3銘 柄)を生産する工場に、肥取取締法に基づく立入検査を実施し、その結果、「原料 の種類の記載不適正」、「原料又は材料の使用不適正」、「保証成分量不足」の違反が 確認されました。これを受けて、県は同社に対して、製造が確認された3銘柄につ いて、出荷を停止し適切に処分すること等の指導を行うとともに、肥料取締法に基 づく報告を求めました。 なお、安全性に懸念のある原材料が使用されていないこと、立入検査において収 去した肥料を分析した結果、重金属等の成分に問題がなかったことから、当該肥料 を使用したほ場で生産された農作物の安全性に問題はありません。 1 経緯 太平物産株式会社が生産した肥料において、原料や配合割合が肥料袋の表示と異 なるものが多数あると、全国農業協同組合連合会が公表したことを受けて、県内の 工場について 11 月 11 日に立入検査を実施しました。 2 立入検査の結果 全4銘柄について製造指示書等を検査し、工場内に在庫のあった2銘柄を収去す るとともに、工場内に在庫がなく、出荷先の他県で在庫のあった1銘柄の提供を受 け、肥料成分の分析を行いました。 なお、1銘柄については、現在製造中止であることを確認しました。 その結果、「原料の種類の記載不適正」、「原料又は材料の使用不適正」、「保証成 分量不足」の違反を確認しました。 また、公定規格に定める重金属を分析した結果、公定規格に定められた最大量を 十分下回っていること、安全性に懸念のある原材料が使用されていないことを確認 しました。 違反の内容は以下のとおりです(銘柄別の検査結果は表-1、2を参照)。 (1)原料の種類の記載不適正 原料として使用しているのに、保証票にその原料が記載されていない。 (2)原料又は材料の使用不適正 ・普通肥料において、公定規格上、認められない原料が使用されている。 ・指定配合肥料において、届出どおりの普通肥料を配合していない。 -1- (3)保証成分量不足 肥料中の主成分の量が、保証票で保証している主成分の量に満たない。 3 指導内容 上記の(1)については、保証票を適切に記載すること。 上記の(2)及び(3)については、出荷を停止し、適切に処分するとともに、 登録・届出に基づき適切な原材料の使用を行うこと。 また、違反に対する措置の実施結果と、違反事項の原因究明及び再発防止策等に ついて、肥料取締法に基づく報告を行うこと。 表-1 太平物産株式会社が秋田県に登録している肥料の検査結果 肥料の種類 秋田県登録 名 称 原料の種類の 原 材 料 の 使 保 証 成 分 量 番号 混合石灰肥料 記載不適正 第 215 号 用不適正 くみあい土のレ 不足 違反 スキュー隊 副産石灰肥料 第 216 号 くみあい太平副 違反 産石灰肥料 表-2 太平物産株式会社が秋田県に届出している肥料の検査結果 肥料の種類 秋田県登録 名 称 原料の種類の 原 材 料 の 使 保 証 成 分 量 番号 指定配合肥料 記載不適正 - くみあい有機入 用不適正 違反 違反 - - 不足 り 66 号 指定配合肥料 - 混合有機 550 ※製造中止 ※くみあい有機入り 66 号の成分分析は1袋のみによる。 -2- -
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