所在地 沖縄県 沖縄県のごみ減量推進を図る「4R の理念」を普及するための 活動分野 ガイドブック(DVD 含む)作成とリーダー育成 ワークショップ開催 循環型社会 形成 発展助成 ◆団体名 アースの会 ◆所在地 〒 903-0804 沖縄県那覇市首里石嶺町2丁目85 TEL:098-885-5233/FAX: 同左 URL:http://earthnokai.ti-da.net/ ◆団体の設立経緯・目的 (団体の設立経緯) 平成10年に、グリーンコンシューマー育成を目的に任意団体として設立。 講師派遣事業、環境講演会主催事業を開始。現在は、沖縄県内にて、ごみ減 量啓発事業(ワークショップ開催等)の他、那覇市の環境啓発推進事業、那 覇市・南風原町環境施設組合のガイド業務受託事業を行なっている。 (設立目的) 市民が興味があり、理解しやすい環境に関する事業を展開し、人材の育成・ 意識の熟成を図ることによって持続可能な社会の推進と発展を図ることを目 的とする。 ◆主な活動対象地域 沖縄県全域 ◆活動形態 知識の提供・普及啓発 ◆活動分野 循環型社会形成 ◆本プロジェクト助成継続年数 1 年目 宮古島市(働く婦人の家にて)で行なったワークショップで、古布利用の布 ぞうり作成の実践講座の様子。 活動の概要 ■助成活動の趣旨・目的 沖縄県では、ごみ減量の手段として未だにリサイク ル(資源化)中心の発想が根強い。しかし、島々で成 り立っている沖縄では、リサイクル施設は少なく、資 源化物を県外排出するためにはコストもエネルギーも かかる。 沖縄のような島嶼地域では、4R の「refuse, reduce, reuse, recycle」を生活に根付かせることが必要である。 リサイクル(資源化)よりも「ごみの発生抑制からと ことん再利用」をするライフスタイルの普及啓発が最 も望まれる。そこで、具体的な実践内容と写真を盛り 込んだガイドブックと DVD を作成し、それらを環境学 習のツールとして県内の学校、環境行政に配布。 さらにワークショップを開催し、実践者及び各地域 にリーダーを育成することを目指し、 県内行政およびごみ関連環境施設に、市民を巻き込 む啓発活動の推進の構築を提案する。 ■助成活動の実施結果 4R の理念を基に、沖縄県のごみに関する情報と実 践内容(生ごみ処理、古布を使った布ぞうり、裂き織 りコースターなどの実践方法)を掲載したガイドブッ ク(96ページ)とDVD(那覇市のごみ収集現場の 現状と実践内容など)を500部作成し、県内自治体 および自治会や団体などに配布した。 作成にあたって、那覇市環境部クリーン推進課と那 覇市・南風原町環境施設組合に協力いただき、 ごみ収集現場や施設内の映像を収録し、現場の声を まとめることができた。 ガイドブックとDVDをツールとして、リーダー育 成ワークショップを開催した。ワークショップ開催期 間は2月・3月の間で、本島内3施設、離島3施設(宮 古島市、石垣市)で行なった。ごみ減量に関心があり、 今後活動を希望する地域住民、合計96人の参加があっ た。また、DVDを利用した上映会や研修会を那覇市 内で8回開催し、175人の参加があった。 ワークショップの講師は、当会の経験あるスタッフ が、講話および実践指導を行なった。 県内行政およびごみ関連環境施設に、市民を巻き込 む啓発活動の推進の構築を提案した。今後は、 地元住民が中心になってごみ減量のワークショップ が開催されることが期待できる。 ■助成活動の成果と効果 ガイドブックは、写真付きで沖縄県内のごみに関す る情報と実践のノウハウをわかりやすく解説した。D VDは、さらにそれを映像化し、写真では伝えられな い細部にわたっての解説を行なった。DVDには、那 覇市のごみ収集の取り組みや職員の生の声で現場の様 子を伝えた。これらの作成は、沖縄県内初の取り組み である。自治体や学校等に配布を行ない、地元で活動 を行なう意欲のある個人、団体に提供をした。県内の ごみ減量啓発活動や環境教育に大いに役立つツールと して、今後の利用が期待される。 これらをテキストとして県内6ヶ所でワークショッ プを行なった。ワークショップ参加者は、ごみの現状 を理解し、生ごみ処理の仕方や不用品を使ったリユー スのノウハウを習得した。参加者の中から、「地元での 活動を行なって行きたい」「地元の自治体との連携を 図って行きたい」との意見があり、ごみ減量に対する 活動の広がりが大いに期待できる。 また、ガイドブック作成や啓発施設利用をするにあ たって、那覇市をはじめとする自治体と連携が取れた。 各地域で、地域で活動を希望する住民とのパイプ役が 果たせたことも、大きな効果である。 ガイドブックの内容は、ごみ減量活動がさかんに行 われている那覇市とその周辺の情報が中心だった。今 後は、各地域の情報収集にも努めたい。 (助成金額:1,844 千円) – 160 – P151-160_活動報告.indd 160 2013/11/16 10:36:15
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