尚、 東京食肉市場の12月と畜予定頭数は8,600頭程度を予定している。 <12 月の牛枝肉価格予想> A5 2,300~2,350 B4 1,450~1,500 A4 2,050~2,100 B3 1,350~1,400 食肉流通統計によると 10 月の全国と畜頭数は 142 万 9,128 頭(前年 同月92.7%)となり前年より減少した。 一方 10 月の豚肉通関実績は総量で 9 万 9,955 ㌧(前年同月 149.7%) と昨年度を上回った。その内チルドが2 万9,017 ㌧(同99.7%)となっ た。国別輸入量は米国が1 万7,495 ㌧(同90.9%)と減少、カナダは1 万 428 ㌧(同116.0%)と増加し、メキシコは1,090 ㌧となった。 フローズンは7 万938 ㌧(同188.3%)と昨年度を大きく上回った。 国別輸入量はデンマークが2万248㌧(同194.1%)、 米国も1万611㌧(同 176.2%)と大きく増加し、カナダも8,417 ㌧(同158.3%)と増加、メキシ コは4,633 ㌧となった。 A3 1,950~2,000 B2 1,200~1,250 <11 月の豚取引の推移> A2 1,750~1,800 全国的に出荷頭数が減少基調の中で11月は5,000頭台まで戻し てきたものの品不足感が解消されず枝肉相場は強気配のまま推移 した。12 月の牛枝肉相場は衆議院選挙を控えてはいるものの相対 取引の拡大による影響で卸売市場への上場頭数が減少する中、高 値持合いの相場動向になると予測される。 大動物事業部 <10 月の相場動向> 10 月の牛枝肉相場は前年対比でみると和牛去勢でA5 が151 円高、 A4 が 138 円高、A3 が 117 円高、A2 が 126 円高と前年実績を上回っ た。全国の出荷頭数が 4,000 頭台と出荷が少ない状況が続いていた こと、さらに気温低下に伴いスライス材へ需要が移行したことなど で牛枝肉相場は堅調に推移し、前月対比で比較しても続伸した。交 雑牛、乳去勢牛も輸入牛肉の現地高の影響もあり、強含みの相場を 形成した。 <10 月牛枝肉月間価格> 和牛去勢 A5 2,342 円 (前年同月比 116.9%) (前月比 103.4%) A4 2,091 円 (前年同月比 107.1%) (前月比 103.7%) A3 1,942 円 (前年同月比 116.4%) (前月比 105.8%) A2 1,845 円 (前年同月比 107.3%) (前月比 108.6%) 和牛去勢 価格予測 交雑去勢 価格予測 上旬 4日 5日 6日 7日 乳牛去勢 B3 950~1,000 B2 850~900 1,489 円 (前年同月比 106.0%) (前月比 104.4%) B3 1,387 円 (前年同月比 106.5%) (前月比 109.6%) B2 1,303 円 (前年同月比 106.5%) (前月比 109.5%) 和牛去勢日別相場表(11 月度) 中旬 10 日 11 日 12 日 13 日 14 日 17 日 18 日 19 日 20 日 21 日 乳牛去勢 B3 1,080 円 (前年同月比 102.9%) (前月比 0.0%) B2 807 円 (前年同月比 104.1%) (前月比 99.5%) <12 月の牛肉輸入量予測> 3,000 ㌧(前年同月 151.4%)であった。その内チルドは 2 万 482 ㌧(同 135.4%)、フローズンは3 万2,339 ㌧(同163.7%)となった。前月に 比べ全体で数量自体に大きな変動はないが、前年 9 月はチルドで豪州 減少した反動で、前年比では極端な増加となった。農畜産業振興機構 によると10 月輸入量は4 万6,100 ㌧(101.9%)、11 月は4 万1,600 ㌧ 年頭挨拶のご案内 大動物事業部 1 月 5 日 小動物事業部 1 月 5 日 午前 9 時~ 午後 1 時~ (84.9%)を見込んでおり、フローズンは現地高から 10、11 月とも前 年を下回ると予想、12 月の輸入量は、4 万 1,000 ㌧前後と予測してい る。 <12 月の全国出荷頭数予測> 農水省が発表した 9 月の食肉流通統計によると、全国の成牛と畜頭数 は9 万5,800 頭(前年同月 102.6%)となった。 農畜産振興機構によると11月の全国肉牛と畜頭数は10万1,000頭 (前 年同月 86.2%) 。 11月は稼働日の関係から1日あたりの出荷頭数では9.4% 減と大幅に下回る見通しである。 内訳は和牛が4万6,400頭 (同 82.6%) 、 交雑種が1 万9,500 頭(同 87.0%)、乳牛去勢が3 万3,000 頭(91.0%) の見込みである。和牛では離農進行により減少が継続する中、11、12 月 は需要期であるため12 月は前年対比の97%前後の見込と予測している。 ※せり場にて行いますのでよろしくお願いいた します。 上物価格 614 618 628 619 中物価格 590 608 612 605 上場頭数 910 1,013 780 1,117 全国と畜頭数 64,700 65,800 64,800 64,800 66,800 65,100 66,000 63,500 67,100 67,700 上物価格 613 599 589 580 590 568 588 589 576 594 中物価格 587 574 569 565 562 555 567 566 556 577 下旬 25 日 26 日 27 日 28 日 全国と畜頭数 72,100 68,100 69,000 69,100 上物価格 599 600 575 575 中物価格 583 577 554 550 9月の豚肉推定在庫量は国産品が2万504㌧(前年同月97.6%)と微減、 輸入品が19 万1,787 ㌧(同135.4%)と前月より大幅増となった。全体で は21 万2,290 ㌧(同130.5%)となった。 推定出回り量は 13 万 4,112 ㌧(前年同月 98.2%)となり、2 か月連続 で前年を下回った。その内国産品が7 万2,694 ㌧(同99.2%)、輸入品が 6 万1,419 ㌧(同97.1%)、国内生産量は7 万2,575 ㌧(同100.6%)と3 か 月ぶりに前年をやや上回り、輸入量は6 万3,065 ㌧(同106.1%)と増加 傾向が続いている。 こうした需給の状況下、12 月は前半ではPED の影響が残り、年末需 要期を迎えるに当たり供給面で潤沢とは言えず、さらに堅調な相場展 開となるだろう。一方で衆議院議員選挙の影響が年末商戦にどう響い てくるのか懸念材料である。後半において、牛肉・鶏肉相場の高騰や 国産在庫がひっ迫している為高止まりと見るが、今年は年末年始の休 暇も長いことから PED から回復してくる出荷頭数の動向が注目される ところである。 よって12 月の加重平均は上物600 円前後、中物580 円前後と予測す る。 豚日別相場表(11 月度) 上場頭数 1,137 1,122 859 934 995 999 1,053 828 941 1,117 中旬の全国と畜頭数は65,000頭前後と前年同時期に比べ8~10%の減 少であった。当市場の上場頭数は平均で 1,000 頭となり前年をやや下 回った。これは気温の冷え込みと共に鍋物需要が強まってきたようだ。 代替需要として輸入物に引き合いが強まるところだが円安による割高 感と年末に向け国産に対する需要が高まり、枝肉相場は上物加重 580 円前後、 中物加重560 円前後と上旬と比較すると落ち着いてはいるが、 安定して堅調に推移した。 財務省が発表した貿易統計によると、9 月の輸入牛通関量は 5 万 が2 割減、フローズンはSG 回避へ通関の繰延があったことで2 割近く 全国と畜頭数 72,700 65,800 67,900 70,300 上旬の全国と畜頭数は関東での PED の影響があったが、連休明け ということもあり70,000 頭を超える日もあった。 当市場の上場頭数は平均で 950 頭となり前年を下回った。上物加重 は 600 円を上回り予想外に高騰する展開となった。これは 3 連休の天 気が良かった事、千葉・茨城県産が PED で品薄だったことが影響した と思われる。正肉単価も徐々に上がり、スソ物まで高値安定の展開で 上物加重620 円前後、中物加重600 円前後となった。 交雑去勢 B4 小動物事業部 上場頭数 961 1,070 1,163 1,188 下旬の全国と畜頭数は 70,000 頭前後と前年同時期をやや下回った。 当市場の取引頭数は平均で 1,000 頭と前年をやや上回った。枯葉が落 ちる季節となり、鍋物需要でバラの引き合いが特に強まってきたよう だが、今までの高値の反動と出荷が安定してきたこともあり、枝肉相 場は 27 日に上物加重で 23 円下げの展開となった。ただ、牛肉・鶏肉 相場の高騰も継続しており、前年同時期に比べ14%程の高値で推移した。 <12 月豚枝肉相場見通し> 農水省による12 月の全国と畜頭数は約147 万頭(前年同月94.7%)と 予測しており、一日当りでは約6 万6,000 頭前後となる。当市場の12 月集荷予定頭数は約 2 万 1,000 頭となっており、一日当りでは約 950 頭の見込である。 一方、農畜産業振興機構による12 月分豚肉輸入見込数量は総量で6 万2,300 ㌧(前年同月98.9%)の予測となっている。その内チルドが2 万 4,600 ㌧(同91.6%)、フローズンが3 万7,400 ㌧(同104.5%)の予測とな った。 情報アラカルト(せり・と畜日情報) ・12 月 13 日(土)・23 日(火)臨時と畜日 ・12 月 27 日(土)最終せり日(大動物・小動物) ・平成 27 年 1 月 5 日(月)初と畜日(大動物・小動物) ・1 月 6 日(火)初せり日(大動物・小動物) 出荷者のみなさまへ PEDおよび様々な病気を防ぐためにも東京市場では 防疫体制を強化しております。来場の際における生体車 の消毒など、衛生担保のため皆様のさらなるご協力をよ ろしくお願いいたします。
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