2014 年 9 月 16 日(木) 日本スチレン工業会 PS 及び SM の 2014 年 8 月度 実績概況 1) PS の 2014 年 8 月度の実績概況 生産は前月より大きく減少し-13%の 53.5 千トンとなり、前年同月比でも-5%と若干減った。 国内出荷は例年 8 月がお盆等の不稼働月でもあり、46.3 千トンと減少した。また、前月出荷が多かった こともあり、前月比では-20%の減となった。但し、前年同月比は-3%の減に留まっている。包装用、 雑貨・産業用、フォームスチレン用、電機・工業用全て前月比マイナスとなり、前年同月比でも全用途マ イナスとなっている。 用途別では、包装用は前月比-16%、前年同月比-2%の 22.2 千トンとなった。前月比では HI シート、 OPS、乳酸菌、射出成型その他皆マイナスとなっており、前年同月比では OPS がプラスを維持している もののそれ以外はマイナスとなっている。特に射出成型その他は依然大きくマイナスとなり、低迷が続 いている。 雑貨・産業用は前月比-22%と大きく減らし 5.5 千トンとなった。前年同月比でも-5%となり、昨年後 半以降プラスを継続してきたが、今月はマイナスに転じた。 フォームスチレン用は、前月比-22%の 13.1 千トンとなった。前年同月比ではほぼ前年並みの-1% に踏み留まっている。但し、昨年 4 月以降プラスを継続していたが、雑貨・産業用と同じく今月はマイナ スに転じた。PSP は依然プラスを継続しているものの、ボードは 4 か月続いてマイナスとなっている。 電機・工業用は 5.5 千トンと前月比-31%と減少し、前年同月比では-8%となった。 輸出は 2.1 千トンと減って、前月比-11%、前年同月比では-16%となった。 出荷合計は 48.4 千トンとなり、国内出荷減により前月比-20%、前年同月比では-4%となった。 在庫は、出荷が大きく落ち込んだため 65.5 千トンと前月に比べ5千トン程度増加した。 2) SM の 2014 年 8 月度の実績概況 生産は 213.8 千トンと前月比+4%、前年同月比では-6%となった。8 月下旬から 2 社 2 工場が定期 修理に入っている。 国内出荷は 114.1 千トンと前月比-14%と大きく減少した。前年同月比でも-7%となり、またマイナス に転じてしまった。用途別では、PS 向けが 49.9 千トンと前月比-16%と大きく減っているが、前年同月 比では+3%に留まっている。合成ゴムは前月並みの 13.1 千トンとなっているが、前年同月比では- 7%と依然低迷が続いている。ABS も前月比-17%と大きく減少し 19.4 千トンとなり、前年同月比でも -4%とマイナスに転じた。好調を続けていた EPS も前月比-21%の 7.6 千トンと減らし、前年同月比で も-19%とマイナスに転じた。比較的好調な不飽和ポリエステルも今月はマイナスとなっている。 輸出も 74.6 千トンとなり、前月比-15%、前年同月比-19%と大きく出荷は落ちている。 出荷合計は 188.7 千トンと国内出荷、輸出が落ち込み、前月比-14%、前年同月比-12%となった。 在庫は国内出荷、輸出の減少により 81.3 千トンと前月に比べ約 25 千トン増加した。 (以上)
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