2月 - 東京食肉市場

により、輸入数量の変動の可能性はあるが 2 月も 1 月と同様に 4
<2 月の豚枝肉相場見通し>
小動物事業部
農水省による 2 月の全国と畜頭数は、131 万 5,000 頭(前年同月
万tを下回る 3 万 7,000t前後と予測される。
<1 月の豚取引の推移>
<2 月の全国出荷頭数予測>
食肉流通統計によると,12 月の全国と畜頭数は 146 万 9,727 頭
農水省が発表した 11 月の食肉流通統計によると、全国の成牛と
比 98.1%)と予測しており、一日平均頭数は約 6 万 9,000 頭であ
る。当市場 2 月の集荷予定頭数は約 1 万 9,000 頭となっており、
(前年同月比 94.7%)となり前年より減少した。
一日平均頭数約 1,000 頭の見込みである。
畜頭数は前年対比 5.7%減の 11 万 31 頭で、和牛が 5.7%減の 5 万
一方、12 月分の豚肉通関実績は、総量で 5 万 6,727t(前年同月
2,895 頭、交雑種が 0.9%減の 2 万 2,209 頭、乳牛去勢は 5.6%減
比 90.0%)と前月に続き減少となったが、
チルドは 2 万 7,861t
(同
一方、農畜産業振興機構による 2 月分の豚肉輸入見込数量は、
の 1 万 8,448 頭であった。農畜産振興機構の 1 月の成牛の出荷頭
102.4%)と増加した。チルド国別輸入量は米国 1 万 6,001t(同
総量で 5 万 4,200t(前年同月比 94.8%)の予測となっている。
全国出荷頭数の減少、また一方では年末の需要が高まる中、平
数の見通しは、6.5%減の 8 万 1,000 頭。和牛の出荷頭数は 6.9%
91.0%)、カナダ 1 万 866t(同 122.4%)、メキシコ 991t(同
内訳はチルドが 2 万 200t(同 78.6%)、フローズンは 3 万 4,000
成 26 年 12 月の和牛去勢牛枝肉価格は、11 月に引き続き高値基調
減の 3 万 2,800 頭と予測している。2 月以降も全国的な出荷頭数
133.7%)となった。フローズンは、2 万 8,865t(同 80.6%)と
t(同 90.8%)の予測であった。
を維持し、消費税増税分差し引いても、前年実績を上回る相場展
の減少や、昨年の高値相場を受けて出荷の前倒しがあった影響な
前年を大きく下回り、国別輸入量では、デンマーク 5,959t(同
また 11 月における豚肉推定在庫量は、国産品が 1 万 9,125t(前
開となった。しかし、和牛 2・3 等級は 10・11 月の枝肉価格高騰
どから、2 月も 1 月並みの低水準の出荷が見込まれる。東京食肉
66.2%)、米国 4,110t(同 62.7%)、カナダ 1,842t(同 47.2%)
年同月比 91.0%)、輸入は 18 万 4,685t(同 139.9%)となり、
を受け、年末の高値を警戒した早めの手当が行われた結果、前月
市場のと畜頭数は、約 7,900 頭を予定している。
と大きく減少したが、メキシコは 4,060t(同 85.7%)であった。
合計 20 万 3,810t(同 133.2%)となった。推定出回り量は、国産
に比べ下げとなった。一方、高級和牛はギフトや年末年始用の手
<2 月の牛枝肉価格予想>
大動物事業部
<12 月の相場動向と月間価格>
品は 7 万 1,724t(同 88.7%)、輸入品は 6 万 9,163t(同 97.4%)
当て買いにより銘柄牛を中心に上昇した。また、総選挙の影響に
年末年始商戦は外食需要や、食肉専門店等での銘柄牛や高級部
よりギフト商戦がずれ込んだことと、外食産業を中心に百貨店な
位の需要が好調だった。2 月は例年牛肉消費が低迷する月で、牛枝
ど上物規格の荷動きが活発で好調だったことなどが影響し、年末
肉需要動向は、年末年始の出費による家計圧迫から 1 月以上に購
商戦は供給不足と相場高の中、月末にはさらに相場が跳ね上がる
買意欲が低下すると思われる。しかし、全国的に出荷頭数の減少
展開となった。交雑種去勢については、依然堅調な相場で推移し
が示唆されていることもあり、下げ材料は少なく、スソ物を主体
た。
に底堅い展開になると思われる。また、牛肉の末端消費動向をみ
和牛去勢
ると高単価品の需要は伸び悩みの状況ではあるが、供給がタイト
A5 2,443 円(前年同月比 107.1%) (前月比 103.6%)
A4 2,192 円(
〃
108.7%)(
〃
A3 1,976 円(
A2 1,761 円(
101.7%)
〃
110.3%)(
〃
98.3%)
〃
115.0%)(
〃
92.9%)
交雑去勢
B4 1,595 円(前年同月比 107.8%)(前月比 106.5%)
B3 1,444 円(
〃
106.1%)(
〃
102.5%)
B2 1,275 円(
〃
107.2%)(
〃
96.3%)
乳牛去勢
B3
B2
― 円(前年同月比
652 円(
〃
― %)(前月比 ― %)
76.9%)(
〃
― %)
なこともあり、和牛上物規格については大きな値下がりは考えに
くく弱保合の相場展開になると思われる。
和牛去勢
価格予測
交雑去勢
価格予測
A5
2,300~2,400
B4
1,500~1,550
A4
2,100~2,150
B3
1,400~1,450
A3
1,950~2,000
B2
1,300~1,350
A2
1,800~1,850
15.9 %増の 4 万 1,242tと前年を下回り、前月に続いて4万t台
にとどまった。内訳は、チルドが 1 万 7,711t(前年実績対比 8.0%
増)と上回ったものの、フローズンは 2 万 3,532t(同 27.9%減)
と下回っており、対前月でみてもそれぞれ 4,000t弱下回った。国
別でみると、チルドは豪州産が 23.7%増の 1 万 689t、米国産は
11.5%減の 6,188tだった。フローズンは、豪州・米国ともに 3 割
近い減少となっている。10 月まで先高を見込んで早めの手当が行
われていたが、ここにきて現地高、円安の影響もあり減少に転じ
全国と畜頭数
70,500
70,400
70,200
70,800
上物価格
671
613
572
559
中物価格
622
520
522
532
上場頭数
1,199
1,120
1,209
1,158
上旬の全国と畜頭数は、例年より長めの年末年始の休みの影響
もあり 7 万頭前後と安定した。当市場の上場頭数は平均で 1,100
B3
1,050~1,100
B2
900~950
こうした需給の状況下、2 月は寒波や積雪、PED の散発的発生の
の 500 円台となった。
はないかと予想される。一方、輸入量の予測ではチルド、フロー
中旬
全国と畜頭数
上物価格
中物価格
上場頭数
13 日
14 日
15 日
16 日
19 日
20 日
21 日
22 日
23 日
76,100
71,700
71,300
68,600
66,400
67,800
62,900
66,500
67,100
546
530
500
486
470
467
473
475
477
504
480
451
441
441
435
453
461
455
1,067
1,335
1,012
1,241
1,049
1,109
917
775
1,196
堅調であったが、ウデ、モモは軟調だったようだ。
下旬
26 日
27 日
28 日
29 日
30 日
全国と畜頭数
64,500
65,100
65,200
64,200
65,300
上物価格
中物価格
479
491
514
498
523
462
475
502
492
516
上場頭数
976
1,154
980
943
996
下旬の全国と畜頭数は、前年実績を大きく下回り、7 万頭を割り
込んだ。当市場の取引頭数も平均で 1,000 頭と前年をやや下回っ
た。枝肉相場は寒波の影響、PED の散発的発生による供給頭数の減
6 7 8 9 1 1 1 1 1 2 2 2 2 2 2 2 2 3
日日日日 3 4 5 6 9 0 1 2 3 6 7 8 9 0
日日日日日日日日日日日日日日
9 か月ぶりに前年割れとなった。
が懸念されることから、1 月に引き続き堅調に相場は推移するので
ほぼ変わらぬ頭数であったが、16 日には昨年 9/29 以来の枝肉相場
A5
A4
A3
A2
2 か月連続で前年を下回り、輸入量は 5 万 3,484t(同 86.4%)と
円と年末の保合となったが、翌日には急落し 8 日には 1 か月ぶり
400 円台へと下がった。末端の荷動きは鍋商材のバラ、肩ロースは
2,600
2,400
2,200
2,000
1,800
1,600
1,400
1,200
1,000
りに前年を下回った。国内生産量は、7 万 782tで(同 86.7%)と
影響で出荷頭数が少なくなることが予想される。この先も供給減
万頭を割り込んだ。当市場は平均 1,000 頭の上場となり、前年と
和牛去勢日別相場表(1 月度)
と共に減少となり、合計 14 万 887t(前年比 96.7%)で、2 か月ぶ
頭超えと前年同時期をやや上回った。枝肉相場は初市で上加重 671
中旬の全国と畜頭数は、前半 7 万頭を大きく超えたが後半には 7
乳牛去勢
<2 月の牛肉輸入量予測>
財務省の貿易統計によると、11 月の輸入牛肉通関量は前年対比
上旬
6日
7日
8日
9日
少、輸入チルドの米西海岸港湾ストによる品不足などから相場は
徐々に回復基調となり、
上物 500 円絡みから 480 円前後となった。
た。農畜産振興機構によると 2 月の牛肉輸入量は、日豪EPA発
振り返ると 1 月の上加重平均 500 円台は、過去 20 年遡っても例が
効や米国西海岸の港湾労働者の労使交渉の難航に伴う出船の遅れ
なく、供給不足により堅調に推移した。
ズン共に大幅減であり、タイトな状況が続くと見られる。よって 2
月の加重平均は上物 550 円前後、中物 520 円前後と予測する。
豚日別相場表(1 月度)
750
700
650
600
550
500
450
400
350
300
250
200
150
100
50
0
上
中
並
等外
6 7 8 9 1 1 1 1 1 2 2 2 2 2 2 2 2 3
日日日日 3 4 5 6 9 0 1 2 3 6 7 8 9 0
日日日日日日日日日日日日日日
出荷者の皆様へ
PEDをはじめとする様々な病気を予防するため
東京市場では防疫体制を強化しております。来場の際
における生体車の消毒など衛生担保のため、引き続き
皆様のご協力をよろしくお願いいたします。