3D-CADを用いた デジタルモックアップ船の開発 - 長崎総合科学大学

長崎総合科学大学: 臼井 健洋(船舶工学科4年) 梶山 里公(船舶工学科4年) 高瀬 丸生(船舶工学科4年)
松岡和彦准教授
主要目 垂線間長
60 (m)
型幅
10 (m)
型深さ
4.9 (m)
速力(kn) 航海時
12.5(ノット)
航続距離
4390 (海里)
978.33(トン)
総トン数
446.21(トン)
積載力
西日本重工(現:三菱重工長崎造船所)
造船所
進水年月
昭和22年10月18日
第一照国丸(改名後:椿丸)
★研究目的
指導教員
2D-CADと3D-CADを用い、船舶設計の基
本図面作業、線図作業、船殻モデルの作成を
行うことで、3D-CADを用いた設計の有効性を
検討すること。
なお、この研究を行うにあたって、終戦直後
に建造された貨客船の手書き図面を元にデジ
タルモックアップの作成を行う。
本船の歴史
船室の再現
終戦直後には沿岸定期航路および離島航路の充実
が切実な問題になっていた。
そのため政府は鉄道連絡船17隻の建造を計画。
これに続き、民間の船会社の小型客船の拡充を計った
政府はGHQより、76隻73,000トンの内航客船の内
航客船の許諾を得た。この1次建造分として
28隻33,700総トンの建造許可が昭和21年1月に
下った。
本船はその28隻のうちの1隻である。
年月
1948年
1960年
1972年
1973年
1978年
出来事
運用会社
竣工
中川海運
椿丸に改名 東海汽船
小笠原海運
東海汽船
解体
By Google Sketch Up
特等と一等船室
航路
鹿児島~十島村
八丈島・伊豆大島航路
父島航路
伊豆大島航路
ブリッジデッキ
船体曲面の作成
プロムナードデッキ
曲面の曲率の解析
By FORAN F-DESIGN
By FORAN F-SURF
曲線の曲率の表示と修整
食堂
船体曲面の修整
凹凸になっている
曲面を視覚的に調
べることができた。
曲線、曲面の作成、
フェアリング作業に
ついて様々な作業
が行えた。
作成中の曲面
SPECIAL THANKS
ユーザーインターフェースが使いやすく、曲面の
解析が簡単に行えた。
★まとめ
・2D-CADに比較し、3D-CADを使うと、2Dで
分からなかった船体曲面の凹凸や船室の
家具の干渉等が一目で分かる。
・操作にある程度の熟練が必要。
・海外製のソフトで船舶専用のソフトはマニュ
アルが十分でないこともある。
・ソフト毎に使い方やUIが統一されておらず
戸惑うことがある。
*本船の図表は日本内航客船資料編纂会
・大阪府立大学 池田良穂 教授
「小型客船28隻組」より引用しました。
・セネルジャパンエンジニアリングアンドシステムズ株式会社