1 概要書 1 業務目的 本業務は、四日市港において

概要書
1 業務目的
本業務は、四日市港において清掃業務に利用する清掃船の清掃方式等の調査検討を行
うとともに、建造のための基本設計を行うものである。
2 履行期間
契約締結の日から平成27年3月20日まで
3 業務内容
清掃船建造にかかる調査、検討及び基本設計業務の具体的な内容
(1) 設計計画
事前に業務の目的及び内容を把握し、技術的・経済的判断、概算費用算出方法等の
考え方及び清掃方式決定の考え方について、業務の手順・遂行に必要な計画等を立案
する。
(2) 資料収集・整理
他港における清掃船の導入実績の情報等を調査・収集し、新造船の設計の検討資料
として整理する。
また、本業務の遂行に必要な法令及び資料等について収集し整理を行う。
(3) 設計条件
設計にあたっては、使用、稼働条件及び自然条件などの設計条件を整理・設定する。
また、主要な項目及び設備等については、別添の「清掃船基本仕様」を参考とする
ものとする。
(4) 清掃方式の提案
新清掃船は、四日市港内における港湾区域内の全域での塵芥の回収作業を行うため、
耐波性能に優れ、機動的かつ効率的な回収が可能であり、様々な浮遊ゴミに対応可能
であることが求められる。
こうした点を考慮し、構造形式の異なる比較案を提案し、安定性、耐久性、経済性、
施工性及びその他必要な要件を検討のうえ、四日市港に適した構造形式を選定し提案
するものとする。
(5) 建造仕様書
決定した建造案について、建造仕様書を作成する。
(6) 図面作成
建造仕様書に基づいて、一般配置図、中央横断面図及び清掃装置詳細図、塵芥コン
テナ上下昇降装置図等を作成する。
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(7) 数量計算
建造に必要となる部材等を分かりやすく取りまとめる。
(8) 建造費積算
国土交通省港湾局の港湾工事積算基準に基づき、建造費の積算を行う。
(9) 報告書作成
検討内容や結果を解りやすく整理するほか、設計報告書、建造仕様書、数量報告書、
建造費積算書を作成する。
成果品の提出部数は、電子媒体(CD-R)及び紙媒体ともに3部とする。
(10) 設計協議
設計協議は、監督員と十分な打合せを行うものとし、事前協議、中間協議2回、
最終協議の合計4回以上行うものとする。また、打合せ記録簿は請負者が作成し、
発注者に速やかに提出するものとする。
(11) その他
本業務の遂行上、疑義が生じた場合は速やかに監督員と協議を行うものとする。
また、成果品の管理および権利の帰属はすべて四日市港管理組合のものとする。
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別添
清掃船基本仕様
1 主要目
船体材質 鋼製
船型
双胴型
全長
15m程度
全幅
約 6.5m
単胴幅
約 1.9m
型深さ
約 2m
喫水
約 1.2m
総トン数 19t未満
速力
最大約 10 ノット
主機関
約 180PSx2基
推進装置 3翼固定ピッチプロペラx2基
最大搭載人員 12名(船員3名、その他9名)
航行区域 平水
2 特記事項
(1) 船体部
・甲板上は、作業の安全上2層にする等、極力突起物を少なくする。
・主機、補機冷却海水及びその他ポンプ吸入側のゴミ詰まりを防止する構造とし、ま
た、ストレーナーの開放清掃が容易な構造とすること。
・プロペラごみガードを設置する。
・プロペラ点検口を甲板上に設置する。
(2) 船体艤装部
・操舵装置 動力式油圧操舵装置
・冷暖房装置
・機関室電動通風機
(3) 機関部
・主機関 約 180PS
・減速機 逆転式減速機(自動低速安定装置付)x2基
・補機関x1基
・雑用水ポンプ 自吸式
・海洋生物付着防止装置
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(4) 電気部
・音響測深器
・国際VHF無線装置
・清水用ホームポンプ
(5) 清掃装置部
・集塵コンテナ 容積 10 ㎥x2(上下2段積式)、容積 7 ㎥x3(前後 3 槽式)
・多関節型クレーン装置 1~2 トン/8m(グラブ、チェーンソー、水ジェットノズル付)
(6) 防災装置
・放水銃 1基(流出油処理剤散布機能付)
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