第 4 回 UNI 世界女性大会 インクルーディング・ユー! マサカネ! 日本語速報第 1 号 2014 年 12 月 5 日発行 UNI Apro 東京事務所 UNI 日本加盟組織連絡協議会 第 4 回 UNI 世界女性大会開会! 役員の多い自動車総連大会で大会議長を初めて 2014 年 12 月 4 日、 UNI 女性が務めたことを大きな変化の一歩だと称賛 世界大会に先立ち、第 4 した。自由を達成するためには女性を解放しなけ 回 UNI 世界女性大会が南 ればならない、というマンデラの言葉を引用し、 アの伝統的衣装を身に着 自由への長い闘いを、自信をもって共に闘おうと けたレインボー・ペッパー 呼びかけた。 の歓迎パフォーマンスで 華やかに開幕した。 アフリカの女性の闘い ジェニングス書記長に今大会で UNI 会長に選 出予定と紹介され、セリン・フィンランド PAM 委員長が挨拶した。性別を問わず自己実現できる を紹介するビデオに続い 時代が来ているが現実はまだそうなっていない。 て、ルイーズ女史(南ア・商業労組)が開催国及 世界の 46%の企業は女性管理職が全くいない。幹 び開催地域を代表して参加者を歓迎するととも 部男性は活躍している女性の存在を認める必要 に、南アの歴史上、いかに女性達がジェンダー差 があるとし、女性に対しては自分を信じることと、 別や民族差別と闘い、民主化の過程においても重 信頼してくれる同僚や上 要な役割を果たしてきたかについて紹介した。民 司を持つことの大切さ、支 主化以降、女性議員数は飛躍的に増え、現在では 援を必要としている他の 40%を超えていること、大臣の 43%が女性、労 女性への支援を訴えた。 組出身が多いこと、2005 年初の女性副大統領が UNI アフリカの女性達 誕生するなど、政治への女性参画も進んでいるこ の力強い歌に迎えられてデニス UNI 世界女性委 とをアピールし、アマンドラ!(人々に)、アウェ 員会議長が登壇し、世界各国及び地元の多くの女 ト(力を)という会場との力強い掛け合いで締め 性の参加を喜んだ。アフリカ地域での UNI 機構 くくった。 における 40 for 40 の達成を称え、女性大会で採 続いて大会テーマ「マサカネ」 (互いに信頼し、 協力関係を構築するという意味のズールー語)を 択予定の動議と討論されるテーマを説明した。 その後、ルイーズ・ネット UNI アフリカ女性 キーワードに、家事労働と仕事との両立、職場で 委員会議長が登壇し、参加者を歓迎、アフリカに の差別、障碍等、女性の置かれている困難な状況 おけるジェンダー平等における達成状況につい と闘いつつも女性であることを楽しみながら、共 て報告した。政府がジェンダー格差の是正、女性 に助け合おうと呼びかける寸劇が行われ、音楽と のためのディーセントワークについて経済政策 ともに会場は希望にあふれた一体感に包まれた。 に盛り込むべきであり、女性同士が助け合い精神 ジェニングス UNI 書記長は、世界の女性達が を持ち、自らを再評価することが必要だと述べた。 立ち上がり困難に対して共に闘っていることに 議題及び大会議事規則の採択の後、大会役員 敬意を表し、大会テーマ「インクルーディング・ (資格審査委員、決議委員、セッションの座長・ ユーは、あなたを一人にはしないということだ」 副座長、プロフェッショナルで礼儀正しいふるま と女性への支援をあらためて公約した。また男性 い委員(苦情受付) 、タイムキーパー)の選出が 確認された。日本からは、和田代議員(UA ゼン 援に感謝し、UNI スリランカ加盟協女性委員会の セン)が資格審査委員に、宮原代議員(情報労連) 活動紹介をした。動議1は採択された。 がタイムキーパーに選出された。 議題 4「長崎大会以降のフォローアップ」 議題 6「平等な社会に向けて、共に我々の 経済を取り戻そう」 組織化、能力開発、40 for 40 キャンペーン、 アナ・サンチェス UNI 米州女性委員(アルゼ Decision for Life キャンペーン、政治キャンペー ンチン)が動議 2「平等な社会に向けて」を説明 ン、UNI 機構における女性代表制の改善など長崎 した。フロア発言では、 大会以降 4 年間の様々な取組みがビデオで紹介さ 日本から目黒ゆかり れた。ベロニカ UNI 機会均等局長は取組みに関 代議員(損保労連)が、 わった全ての人々に感謝の言葉を述べた。 三井住友海上におけ 議題 5「組合文化における平等性を改善し、 共に組合の成長を勝ち取ろう」 オ ニ ー ル UNI 世 界 商 業 部 会 議 長 ( 米 国 ・ UFCW)から、特に妊娠や子育てに関し法的保護 のない米国女性商業労働者が直面する厳しい現 状について報告があった。 デニス議長は、4 年間の活動の振り 返りを受けて動議 1「2014~2018 年 る有期契約社員の組 合員化を、同じ職場で 働く仲間として共に 諸問題を解決し、有期 契約社員の視点から職場実態を把握し、組合組織 を一層強固なものとするため取組んでいると述 べた。また蠣原希代議員(UA ゼンセン)が、コ ープこうべ労働組合が女性の活躍の場を広げる べく、配達等の男性中心だった業務内容の改善に 取組んだ結果、宅配に従事する女性が 40%に達し た事例を紹介しつつ、 度 UNI 機会均等委 男女の賃金格差は制 員会戦略的優先課 度上なく、女性も生き 題」についてビデオを使用して紹介した。フロア 生きと働いていると 発言では、日本から宮城千絵代議員(JP 労組) 報告した。動議 2 は採 が、「組合だけでなく企業においても女性の登用 択された。 が進んでいない日本の状況を是正するには、家 セッションの合間 事・育児等で女性に偏った負担を改善する必要が に、UNI アフリカの女 あり、男女共に意識改革が必要だ」と強調した。 また横倉由希代議員(自動車総連)は、女性役員 研修会を通じた相互連携、女性リーダー育成、女 性の意見を吸い上げる仕組み作り等の取組みを 性が歌や踊りを披露 し、参加者は何度も「アマンドラ!」 「アウェト!」 の掛け合いで女性の団結力を示した。 紹介し、産業の将来を見 据え、サービスの品質向 資格審査委員会報告 上という観点からも女性 参加国数:58 ヵ国 の目線の重要性を訴えた。 参加組織数:158 組織 ランキカ代議員(スリラ 参加者数:504 人(代議員 211 人、オブ 61 ンカ・銀行労組)は 人、ゲスト 173 人、UNI スタッフ 47 人、 UNI-LCJ からの旅費支 同伴者 12 人)
© Copyright 2024 ExpyDoc