PowerPoint プレゼンテーション - Goldman Sachs

Goldm an Sachs Asset M anagem ent
今週の債券投資戦略
情報提供資料 2014年12月22日
今週の戦略要旨
• 先週のFOMC(米連邦公開市場委員会)は、弊社の予想に沿った内容であり、FRB(米連邦準
備制度理事会)は早ければ2015年6月に利上げを開始すると考えられます。引き続き米国の
成長見通しを強気に見ています。
• ロシア中央銀行はルーブル安に歯止めをかけるため、先週火曜日に緊急利上げを実施し、政
策金利を650bps引き上げ17%としました。弊社では高水準の金利や、原油価格の低下、欧
米諸国によるロシアへの制裁があいまって、2015年のロシア経済は収縮すると考えています。
• 原油価格は今年夏の高値からほぼ半値の水準まで下落しており、エマージング市場全体の
スプレッド拡大に繋がっています。弊社では、現在のエマージング債券のスプレッド水準につ
いて、地政学リスクや商品市場のボラティリティを勘案しても魅力的だと考えており、エマージ
ング債券市場を強気に見ています。
今週のチャート 「ルーブル安に歯止めをかけるため、ロシアが政策金利引き上げを実施」
【ロシアの政策金利と対米ドル・ロシアルーブル為替レート】
(政策金利)
20%
(為替レート)
80
•
ロシア中央銀行は政策金利を
650bps引き上げ、17%としま
した。ここ数ヵ月でルーブルは
米ドル含む他通貨に対して大
幅に下落しており、ルーブル
防衛のための措置とされてい
ます。
•
政策金利の引き上げは、ロシ
ア経済が2015年に収縮局面
に入ることを示唆する一方、通
貨を安定させ、足元の混乱を
収める政策手段がロシアには
あると見られます。
•
今後、中央銀行による政策金
利の更なる引き上げと、レポ
取引(今年、マネタリー・ベース
の大幅な増加を引き起こした
要因)の規模縮小が期待され
ます。
政策金利
米ドル/ロシアルーブル
15%
60
10%
40
5%
20
0%
0
1月
3月
5月
7月
9月
11月
出所:ブルームバーグ 期間:2014年1月~2014年12月19日
※本資料は2014年12月19日時点の弊社見通しに基づき作成しています。
上記は経済や市場等の過去のデータであり、将来の動向を示唆あるいは保証するものではありません。
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今週の債券投資戦略
情報提供資料 2014年12月22日
デュレーション戦略 (金利戦略: 各国の金利動向を予想)
「米国、日本に対する金利上昇見通しを維持。ユーロ圏に対しては中立の見通し」
•
米国: 原油価格下落の恩恵を消費者が受けていることが一因となって、11月の小売り売上高が底堅く推移して
おり、10月分の数値も上方修正されています。また、11月の鉱工業生産指数の予想を上回る伸びが、第3・第4
四半期のGDPを押し上げると予想されます。
•
欧州: 12月のPMI(購買担当者景気指数)の速報値が、予想の51.5を上回る51.7となっています。
•
日本: 解散総選挙の結果、安部首相は再選され、自公合わせて衆議院の議席の3分の2を獲得しています。日
銀が発表した短観は、大幅に回復しており、景況感の改善を示唆しています。
国別配分戦略 (金利戦略: 他国に対する相対的な金利の動きを予想)
「カナダ、日本、米国、ニュージーランドの金利上昇は相対的に低位に留まり、ユーロ圏、ス
ウェーデン、英国の金利が相対的に上昇するとの見通しを維持。ユーロ圏内では、ドイツ・フラン
スと比較して欧州周辺国の金利が相対的に低下するとの見方を維持」
•
投資家心理がリスクオフに傾斜していることが一因となり、欧州周辺国国債のスプレッドが拡大しています。弊
社では、来年の初めにECB(欧州中央銀行)が国債購入を始めると予想しており、それに伴って欧州周辺国国債
のスプレッドが縮小すると見ています。
•
欧州周辺国国債のスプレッド拡大は、ギリシャでの政情不安が一部影響しています。ギリシャでは今月に大統
領選があり、1月の下旬に総選挙を控えています。このような政情不安は、2015年のユーロ圏のセンチメントに
引き続き逆風になると考えられます。
【欧州周辺国10年債金利】
【先進国10年債金利】
4%
3%
15%
米国
英国
ドイツ
日本
ギリシャ
ポルトガル
イタリア
12%
スペイン
9%
2%
6%
1%
3%
0%
13/1
13/5
13/9
14/1
14/5
0%
13/1
14/9
(年/月)
13/5
13/9
14/1
14/5
14/9
(年/月)
出所:ブルームバーグ 期間:2013年1月~2014年12月19日
※本資料は2014年12月19日時点の弊社見通しに基づき作成しています。
上記は経済や市場等の過去のデータであり、将来の動向を示唆あるいは保証するものではありません。
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今週の債券投資戦略
情報提供資料 2014年12月22日
通貨配分戦略
「豪ドル、ニュージーランドドル、ユーロ、スイスフランに対して米ドルを強気見通し」
•
米国の底堅い成長見通しや、足元の堅調な経済指標により、FRBが2015年中頃に利上げを開始するとの見方
を維持しており、引き続き米ドルを強気に見ています
•
トルコ・リラやハンガリー・フォリントなど原油輸入国の通貨に対して、カナダ・ドルやマレーシア・リンギ、コロンビ
ア・ペソなど原油輸出国の通貨を弱気に見ています。
•
原油市場のボラティリティの高まりは、原油輸出国の通貨における収益機会を創出する可能性があります。弊
社ではノルウェー・クローネとロシア・ルーブルをやや強気に見ています。
•
世界経済の低迷や、円安がアジア通貨の重しとなっており、フィリピン・ペソ、中国元を弱気に見ています。
【先進国通貨(対円パフォーマンス)】
【エマージング通貨(対円パフォーマンス)】
150
米ドル
ユーロ
豪ドル
150
140
ブラジル・レアル
メキシコ・ペソ
トルコ・リラ
140
円
安
130
130
120
120
110
110
円
高
100
100
90
90
13/1
13/5
13/9
14/1
14/5
14/9
(年/月)
13/1
13/5
13/9
14/1
14/5
14/9
(年/月)
出所:ブルームバーグ 期間:2013年1月~2014年12月19日(2013年1月1日を100として指数化)
MBS(モーゲージ証券)戦略
「政府系MBSに対する弱気見通し、政府系集合住宅に対するやや強気な見通しを維持」
•
パススルー証券、ジニー・メイ債を引き続き弱気に見ています。
•
予想よりペースの遅い期限前償還により、高クーポンMBSが低クーポンMBSをアウトパフォームしています。し
かし、足元では住宅ローン金利が低下しており、期限前償還リスクが高まっていることから、高クーポンMBSに
対する強気の見方を解消しました。
「非政府系MBSを強気見通し」
•
証券化商品市場では、他市場と比べて原油価格下落の影響が見られません。証券化商品市場もやや軟調に推
移しているにも関わらず、他クレジット市場全般と比較してアウトパフォームしています。
•
11月の住居着工件数は前月比で1.6%下落していますが、3ヵ月連続で100万戸を上回る水準で推移しています。
※本資料は2014年12月19日時点の弊社見通しに基づき作成しています。
上記は経済や市場等の過去のデータであり、将来の動向を示唆あるいは保証するものではありません。
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コーポレート・クレジット戦略
「投資適格社債を強気見通し、ハイ・イールド社債に対する強気の見通しを維持」
•
ハイ・イールド社債ファンドは1週間で18.9億ドルの流出、バンク・ローンファンドは10.5億ドルの流出となりました。
•
足元のハイ・イールド社債のスプレッドは、6月時点と比較して約200bps、12月単月でも100bpsほど拡大してい
ます。原油価格の下落は消費、自動車、食料、住宅やヘルスケアセクターにポジティブに寄与しますが、通信、
化学、鉄鋼セクターに売り圧力がかかっています。
【投資適格社債スプレッド】
【ハイ・イールド社債スプレッド】
1.8%
米国
欧州
1.6%
5.5%
米国
欧州
5.0%
4.5%
1.4%
4.0%
1.2%
3.5%
1.0%
3.0%
0.8%
13/1
13/5
13/9
14/1
14/5
2.5%
13/1
14/9
13/5
13/9
14/1
14/5
14/9
(年/月)
(年/月)
出所:ブルームバーグ 期間:2013年1月~2014年12月19日
エマージング債券戦略
「エマージング債券を強気見通し」
【エマージング国債 スプレッド】
•
原油価格の下落によるルーブル安を防衛する為
に、ロシアの中央銀行は政策金利の緊急利上げ
を実施し、650bps引き上げ、17%としています。
•
ルーブルが1ドル=80ルーブル近くの水準まで下
落しており、市場はボラティリティの高まりによる
政策変更に直面しています。今後もロシア中銀の
政策に対する不確実性は残りますが、弊社では
更なる利上げを期待しています。
•
弊社では、ルーブル安に歯止めをかけるために、
ロシアが資本規制を実施しなくても、更なる利上げ
やレポ取引(今年、マネタリー・ベースの大幅な増
加を引き起こした要因)による流動性供給の縮小
を実施する余地があると見ています。
4.5%
4.0%
3.5%
3.0%
2.5%
2.0%
13/1
13/5
13/9
14/1
14/5
14/9
(年/月)
出所:ブルームバーグ 期間:2013年1月~2014年12月19日
※本資料は2014年12月19日時点の弊社見通しに基づき作成しています。
上記は経済や市場等の過去のデータであり、将来の動向を示唆あるいは保証するものではありません。
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※本資料は2014年12月19日時点の弊社見通しに基づき作成しています。
上記は経済や市場等の過去のデータであり、将来の動向を示唆あるいは保証するものではありません。
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