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Goldm an Sachs Asset M anagem ent
今週の債券投資戦略
情報提供資料 2015年1月26日
今週の戦略要旨
• 弊社では、引き続き米国経済は成長すると予想しており、米国社債や米ドルを強気に見てい
ます。一方、米金利については低下モメンタムがある点を注視しています。
• ECB(欧州中央銀行)は、1.1兆ユーロのQE(量的緩和)を1月22日の会合で発表しました。月
600億ユーロの購入を2015年3月から2016年9月の期間実施するとし、市場予想の上限の内
容となりました。
• 先日、SNB(スイス国立銀行)は、予想外の政策金利引き下げや対ユーロでのスイスフラン上
限(1スイスフラン=1.20ユーロ)を撤廃すると発表しました。SNBの金融政策変更を受けて、日
銀でも金融政策変更の可能性があると見られており、日銀が超過準備預金金利(IOER)の引
き下げを今後数ヵ月で実施する可能性があります。弊社では、日本円を弱気に見ています。
今週のチャート 「ECBのQEにより、周辺国国債のスプレッド(対ドイツ国債)が縮小」
【スプレッド推移】
•
左図は、イタリア10年国債とス
ペイン10年国債のスプレッド(対
ドイツ国債)を示しています。
•
ECBは1月22日の会合で追加
緩和を発表すると期待されてい
たことから、1月22日に向けて、
スペインとイタリア 両国のスプ
レッドは顕著に縮小方向にあり
ました。
•
1月22日にQEが発表され、その
内容は市場予想の上限の購入
額であったことから、スプレッド
は引き続き縮小しています。投
資家が低金利環境において、よ
り高い利回りを追求していること
か ら 、 QE に よ っ て 更 な る ス プ
レッドの縮小が期待されます。
弊社では、ドイツに対して周辺
国国債をやや強気(債券価格上
昇)に見ています。
イタリア10年国債スプレッド(対ドイツ国債)
2.5%
スペイン10年国債スプレッド(対ドイツ国債)
2.0%
1.5%
1.0%
0.5%
0.0%
14/1
14/3
14/5
14/7
14/9
14/11
15/1 (年/月)
出所:GSAM、ブルームバーグ 期間:2014年1月~2015年1月23日
※本資料は2015年1月23日時点の弊社見通しに基づき作成しています。
上記は経済や市場等の過去のデータであり、将来の動向を示唆あるいは保証するものではありません。
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今週の債券投資戦略
情報提供資料 2015年1月26日
デュレーション戦略 (金利戦略: 各国の金利動向を予想)
「米国の金利上昇見通しを維持。日本と欧州に対しては中立の見通し」
•
米国: 例年強い数字が期待される12月の米小売売上高は前月比0.9%減と、市場予想を下回る落ち込みとなり
ました。労働関連指標では、失業保険申請件数が31万6,000件と前週比で増加していますが、季節要因による
ものと考えています。
•
欧州: ドイツの欧州経済研究センター(ZEW)がまとめた1月の独景況感指数は48.4と約1年ぶりの高水準となり、
景気回復のトレンドを引き続き示しています。
•
日本: 消費者心理が改善に向かっており、原油安からの恩恵が円安によるネガティブな影響を相殺していること
を示唆しています。弊社では、欧州からの影響(特にSNBによる政策金利の引き下げ)が、日銀の超過準備預金
金利(IOER)の引き下げに影響を与えると見ています。
国別配分戦略 (金利戦略: 他国に対する相対的な金利の動きを予想)
「カナダ、日本、米国の金利上昇は相対的に低位に留まり、欧州、英国の金利が相対的に上昇す
るとの見通しを維持。ユーロ圏内では、ドイツ・フランスと比較して欧州周辺国の金利が相対的に
低下するとの見方を維持」
•
ECBのマリオ・ドラギ総裁は先日の会合で、 1.1兆ユーロ規模の資産購入プログラム(資産購入において損失が
発生した場合、ECBと域内中央銀行が追加購入する資産のうち、20%は共同責任としてその価格変動リスクを
共有し、残り80%は域内中央銀行がリスクを負う形)を発表しました。弊社では、欧州のコア国と比較して周辺国
国債を強気(債券価格上昇)に見ています。
•
来るギリシャの大統領選挙により、欧州市場のボラティリティが引き続き上昇すると見ています。しかし、ほとん
どの世論調査では、緊縮財政を支持しない左派が首位となっていますが、ギリシャのユーロ圏離脱懸念に関す
るメディアの報道は大幅に減少しています。
【欧州周辺国10年債金利】
【先進国10年債金利】
4%
3%
米国
英国
ドイツ
日本
ギリシャ
15%
ポルトガル
イタリア
12%
スペイン
9%
2%
6%
1%
3%
0%
13/1
13/5
13/9
14/1
14/5
14/9
15/1
(年/月)
0%
13/1
13/5
13/9
14/1
14/5
14/9
15/1
(年/月)
出所:ブルームバーグ 期間:2013年1月~2015年1月23日
※本資料は2015年1月23日時点の弊社見通しに基づき作成しています。
上記は経済や市場等の過去のデータであり、将来の動向を示唆あるいは保証するものではありません。
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今週の債券投資戦略
情報提供資料 2015年1月26日
通貨配分戦略
「スイスフランへの弱気見通しを解除、豪ドル、NZドル、ユーロに対して米ドルをやや強気、エ
マージング通貨をやや強気見通し」
•
SNBが対ユーロでのスイスフラン上限を撤廃したことを受けて、通貨市場ではスイスフラン高が進行し、スイスの
金利が低下するなど、著しいボラティリティの上昇をもたらしました。
•
弊社では米ドルを引き続き強気に見ており、原油下落やギリシャ政局混乱懸念も米ドル高の支援材料になると
考えています。しかしながら、足元でドル高が急激に進行したことや、原油下落による世界経済への影響を勘案
して、強気見通しの度合いを後退させています。
•
トルコ・リラなど原油輸入国の通貨に対して、カナダ・ドルやマレーシア・リンギ、コロンビア・ペソなど原油輸出国
の通貨を弱気に見ています。
•
原油市場のボラティリティの高まりは、原油輸出国の通貨における収益機会を創出していると考えられ、弊社で
はノルウェー・クローネとコロンビア・ペソをやや強気に見ています。なお、ロシア・ルーブルは中立に見ています。
•
世界経済の低迷や円安がアジア通貨の重しとなっており、韓国ウォン、フィリピン・ペソ、中国元を弱気に見てい
ます。
【先進国通貨(対円パフォーマンス)】
【エマージング通貨(対円パフォーマンス)】
150
米ドル
ユーロ
豪ドル
150
140
ブラジル・レアル
メキシコ・ペソ
トルコ・リラ
140
円
安
130
130
120
120
110
110
円
高
100
100
90
90
13/1
13/5
13/9
14/1
14/5
14/9
15/1
(年/月)
13/1
13/5
13/9
14/1
14/5
14/9
15/1
(年/月)
出所:ブルームバーグ 期間:2013年1月~2015年1月23日(2013年1月1日を100として指数化)
MBS(モーゲージ証券)戦略
「政府系MBSに対する弱気見通し、政府系集合住宅に対するやや強気な見通しを維持」
•
ジニー・メイ債を特に弱気に見ています。また、カレントクーポンよりも高クーポンの政府系MBSを弱気に見てい
ます。
「非政府系MBSを強気見通し」
•
現在の市場環境において、非政府系MBSに対して引き続き建設的な見方をしています。
※本資料は2015年1月23日時点の弊社見通しに基づき作成しています。
上記は経済や市場等の過去のデータであり、将来の動向を示唆あるいは保証するものではありません。
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コーポレート・クレジット戦略
「投資適格社債とハイ・イールド社債に対する強気の見通しを維持」
•
先週、ユーロ圏の投資適格社債のパフォーマンスは、米国を上回って推移しました。
•
ハイ・イールド社債ファンドは先週8.8億ドル、バンク・ローンファンドは先週5.9億ドルの流出となりました。
•
ハイ・イールド社債市場における先週の新規発行額は64億ドル(11件)と増加しています。
【投資適格社債スプレッド】
【ハイ・イールド社債スプレッド】
1.8%
5.5%
米国
欧州
米国
欧州
5.0%
1.6%
4.5%
1.4%
4.0%
1.2%
3.5%
1.0%
3.0%
0.8%
13/1
13/5
13/9
14/1
14/5
14/9
15/1
(年/月)
2.5%
13/1
13/5
13/9
14/1
14/5
14/9
15/1
(年/月)
出所:ブルームバーグ 期間:2013年1月~2015年1月23日
エマージング債券戦略
「エマージング債券をやや強気見通し」
•
•
【エマージング国債 スプレッド】
弊社では、ドミニカ共和国の米ドル建て国債の入
札に投資機会があると見ています。ドミニカ共和
国は、堅調な経済成長を示しており、経常収支の
改善や2014年の財政再建が評価されます。
市場では、ドミニカ共和国の収支が改善したこと
から、ベネズエラから債務を大幅にディスカウント
された水準で買い戻すことを期待しています。この
ことにより、米ドル建て国債の発行量削減と、需給
要因の改善が見込まれます。
4.5%
4.0%
3.5%
3.0%
2.5%
2.0%
13/1
13/5
13/9
14/1
14/5
14/9
15/1
(年/月)
出所:ブルームバーグ 期間:2013年1月~2015年1月23日
※本資料は2015年1月23日時点の弊社見通しに基づき作成しています。
上記は経済や市場等の過去のデータであり、将来の動向を示唆あるいは保証するものではありません。
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※本資料は2015年1月23日時点の弊社見通しに基づき作成しています。
上記は経済や市場等の過去のデータであり、将来の動向を示唆あるいは保証するものではありません。
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