磁石の不思議な世界! 岐阜大学 教育学部 中村琢・伊東優希・田中慎也・長尾洋樹 ●どんな実験なの? この展示では、磁石を使ったいろいろな実験を体験して、磁石の性質を学ぶことができます。 電気の力と磁石の力でぐるぐる回るモーターを作ります。さらに磁石の力がはたらく様子を 見てみましょう。 ●実験のしかたとコツ ・磁石の N-N 極、S-S 極を近づけると反発し、N-S 極ではくっつきます。この磁石の力(磁 力)は磁石同士が離れていても働きますが、目で見ることができません。いったいどのように 力が働いているのでしょう。 ≪磁界の様子を見よう≫ 磁力が働く空間のことを磁界といいます。磁石の近くに方位磁針を置くと、N 極の指す向き が変化します。これは、磁界には向きがあるからです。磁石の両端は鉄をひきつける力が強 く、磁極といいます。磁極間に働く力のことを磁気力または磁力といいます。どのように磁 界が発生しているのかを立体的に見てみましょう。ペットボトルなどの透明な容器の中に鉄 粉を適量入れます。粘性のある透明な液体で容器をいっぱいにします。そして液体が漏れて こないようにふたを閉めます。あとは、磁石を近づけるだけ!液体中の鉄粉が磁極にひきつ けられて動く様子を見ることができます。磁力の強さに応じて鉄粉の集まる量が変わるので、 磁石の強さを見ることができます。 ・導線に電流を流すと、そのまわりには磁界ができます。導線を磁界の中に入れると、磁石 と磁石が反発したりくっついたりするのと同じように、導線が力を受けます。この力をロー レンツ力といい、この力の向きはフレミングの左手の法則でわかります。これを利用してモ ーターは回転しています。モーターは扇風機や、リニアモーターカー などにも使われています。他に何があるかな? ≪モーターの作り方≫ ① 磁石の上に電池を置きます。 ② 次に導線を曲げて、磁石のまわりに輪っかを作ります。 ③ 電池の上と磁石に必ず触れるように導線を曲げます。 ④ 導線がクルクル回るようになったら完成です。 ☆導線が回る向きを反対にするにはどうすればよいでしょう? ●気をつけよう モーターに電流を流し続けると、導線が熱くなってきます。熱くなる前に電池から導線を外 してください。針金の先がとがっているので、指などにささらないよう気を付けましょう。 ●もっとくわしく知るために ホームページ http://www.phys.ed.gifu-u.ac.jp/PLab/Nakamura/sf2014.html
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