中間試験問題及び解答

材料力学(フレックス)中間試験
2014.12.4
〔1〕下の図に示すような先端に集中荷重 P を受ける長さ l の片持ちはりについて,以下の問いに
答えよ.曲げ剛性 EI は一定とする.
(1)たわみ曲線,たわみ角曲線を求めよ.[10
2=20 点]
(2)自由端 B のたわみとたわみ角を求めよ. [5
2=10 点]
l
P
x
B
A
y
〔2〕下の図に示すように,一定間隔を空けて並行に設置された2つの片持ちはり(共に長さ l)
の先端部分にはりの間隔と同じ直径の丸棒を挟んで,上側のはりの先端に荷重 P を作用させた.先
端(自由端)B のたわみを求めよ.上側のはりの曲げ剛性を EI (全長にわたり一定),下側のはり
の曲げ剛性を mEI (全長にわたり一定;m は無次元の実定数)とする.[20 点]
l
P
EI
A
B
mEI
〔3〕下の図に示すように,左右対称の三角形状の分布荷重を受ける両端固定はりがある. 以下
の問いに答えよ.曲げ剛性 EI は一定とする. 【ヒント:中央点 C に対して左右対称である(つまり,両端部の反力,
反モーメントは互いに値が等しく,変形モードも左右対称である)ことを,釣合いを考える過程で考慮すると簡単になる.】
(1) たわみ曲線,たわみ角曲線を求めよ.[10
2=20 点]
(2) 点 C のたわみを求めよ. [10 点]
(3) 曲げモーメント図(BMD)とせん断力図(SFD)を描け.[10
l
w0
C
A
l /2
y
B
2=20 点]
材料力学(フレックス)中間試験
2014.12.4 解答
〔1〕
(1) y =
1 " P 3 Pl 2 %
$ ! x + x '& ;
EI # 6
2
(2) yB =
Pl 3
;
3EI
dy
dx
=
B
dy 1 " P 2
%
=
$# ! x + Plx '& .
dx EI
2
Pl 2
.
2EI
〔2〕上のはりが下のはりから受ける力(上向き)を P1 とすると,点 B のたわみ ! B は,
(P " P1 )l 3
P1l 3
m
!B =
=
と表すことができる. これを解いて, P1 =
P.
3EI
3mEI
m +1
Pl 3
よって, ! B =
.
3(m + 1)EI
〔3〕
(1)左右対称構造の条件より,反力は, RA = RB =
曲げモーメントは, M = !
w0l
(上向き正). M A = M B .
4
w0 3 w0l
x +
x ! M A (ただし, M A は反時計まわりを正とする).
3l
4
これをたわみの微分方程式に代入し,境界条件 I) y(0) = 0 ,II) y!(0) = 0 ,III) y!( 2l ) = 0 を
用いると,
1 " w0 5 w0l 3 5w0l 2 2 %
y=
x !
x +
x ';
EI $# 60l
24
192
&
dy 1 " w0 4 w0l 2 5w0l 2
=
x !
x +
dx EI $# 12l
8
96
7w0l 4
(2) yC = y( ) =
3840EI
l
2
w0 3 w0l
5w0l 2
w
wl
x +
x!
; F = ! 0 x2 + 0 .
(3) M = !
3l
4
96
l
4
1
2
F
w0 l
4
0
0
!
5w0 l 2
96
x
(+)
(!)
w0 l 2
32
M
l
l
!
(+)
(!)
w0 l
4
x
(!)
!
5w0 l 2
96
%
x' .
&