PDFとしてダウンロード - Open Mind Technologies AG

バージョン
hyperMILL® 2014の新機能
Kapitel
目次
hyperMILL® ShopViewer
透明性を高め、操作ミスを減らす
8
全般
® 
hyperMILL クイックスタート 
ハイライト
6
®
hyperMILL 設定:モデルのロック/ロック解除 
ツールパスと関連ジョブのリンク    
8
8
9
コンパウンドジョブとリンクジョブの展開  
9
工具データベースの拡張  
9
hyperMILL ブラウザーのビューマネージャー 
工具のステータス 
10
工具の比較 
10
計算された工具長の表示 
10
新しい種類の工具をサポート 
13
3Dストック荒加工: スロット境界 
13
ハイライト
3Dポイント計測  
13
ハイライト
3D削り残り部加工: 荒加工の信頼性と精度を向上  14
走査線仕上げ加工向けの境界線の自動抽出 
14
3次元ピッチ加工のガイド機能を追加 
14
8
®
ハイライト
CAM – 3D加工
11
®
hyperMAXX によるHPCツールパス対応
15
CAM – 5軸加工
16
5軸タンジェント加工 
16
5軸シェイプオフセット荒加工  
16
16
ツールパスのコンテキストメニュー   
11
5軸シェイプオフセット仕上げ加工向けの  
新しいリターンマクロ   
切削条件データセットのコピー 
11
ハイライト
CAM – 2D加工
12
標準ポケット “円形ポケット”  
12
ハイライト
2
5軸リワーク加工の新機能 
16
Kapitel
システム要件:Windows® 7(64ビット)、DVD対応ドライブ
CAD統合: hyperCAD 、hyperCAD -S、Autodesk  Inventor 、SoLIDWorkS 
対応言語: ドイツ語、
英語、
スペイン語、
フランス語、イタリア語、オランダ語、チェコ語、ポーランド語、 
ロシア語、
スロヴェニア語、
ブラジル-ポルトガル語、
日本語、韓国語、中国語繁体字、中国語簡体字
®
®
専用アプリケーション
ハイライト
シングルブレード加工 
®
®
17
17
20
CAD統合
®
®
Autodesk  Inventor , SoLIDWorkSとの統合 
20
CAMプログラマのためのCADイノベーション 
21
ハイライト
®
hyperCAD -S "デフォーム"モジュール 
22
フィーチャー機能とマクロ機能
18
テキストラベルの配置  
24
マクロデータベースの新機能  
18
面取りの作成 
24
フィルターまたは選択スクリプトによる選択  
18
モデルツリーの検索機能  
24
ユーザー設定の変数 
18
選択状況の復元  
24
ストックモデルを考慮  
18
グループ要素の構築 
25
フィーチャー認識 
18
3Dの寸法表示   
25
“汎用穴”用の基本タイプの追加 
18
属性のコピー 
25
図形を参照した表示フィルター操作 
25
グループ要素のクイック表示  
26
直線/円弧/円の変更  
26
ビューのエクスポート  
26
ツールパスの内部要素  
26
円弧/円に接する平行線 
26
浮動ウィジェット  
27
ツールチップ  
27
座標寸法 
27
境界による平面 
27
穴あけ加工サイクル
ハイライト
ワークプレーンでの穴あけ加工 
深穴最適化加工  
20
20
20
3
4
新機能
20年目の節目を迎えたoPEN  MIND  -  それはイノベ
ーションとユーザー志向を追求し続けた20年でし
た。hyperMILL の最新バージョンでは、基本機能をい
®
っそう強化したことで、
この基本姿勢を改めて皆様へ
示すことができました。
このバージョンでは、NCプロ
グラミングをさらに簡単かつ安全におこなえるように
なりました。そして拡張されたフィーチャーテクノロジ
ーによって、
プログラミング作業の自動化をより効率
よくおこなえるようにもなりました。
hyperMILL  2014は、最先端のテクノロジーリーダーと
®
しての真の価値をお届けします。
Dr. ジョセフ・コッホ
OPEN MIND Technologies AG, CTO
パズルボール
(YouTube)
5
Kapitel
hyper
MILL® ショップビューワー
ハイライト
透明性を高め、現場でのミスを減らす:
加工をする前にCAM/CADデータを再確認
従来、段取りを準備するにあたり、工作機械のオペレーターが頼りにできるのはNCプログラムだけでした。加工現場にお
ける視覚化を進めるソリューションである新製品hyperMILL®ショップビューワーを使用すれば、hyperCAD®-SとhyperMILL®のデータを工作機械の前で視覚的に確認することができます。段取りを開始する前でも、それぞれの加工オペレー
ション毎の詳細な状況をモニター上で確認できます。
分かり易く構築されたCAMプログラミングが、hyperMILL®ショップビューワーを通じて、加工現場とのより良い連携を持つ
ことになります。実際の加工に豊富なノウハウを持つ工作機械オペレーターは、
この方法により、CAM/CADの工程を自分
たちで確認し、そしてシミュレーションすることができます。その結果、実際の加工プロセスへの理解が従来よりも格段に深
まることになります。
フィードバックが改善され、安全性が著しく高まります。
メリット: 各部署間のコミュニケーションを改革。
完成したCAM/CADデータを簡単かつ迅速に表示、
n
活用分野: hyperMILL ショップビ
®
ューワーは、CAMプログラミング
工程の後に、加工現場環境から
手早くデータにアクセスできる手
段として設計されています。
n
対象ユーザー: 工作機械オペレー
®
ターは、hyperMILL ショップビュ
n
使い慣れた操作方法: hyperMILL の操
ーワーを使用することで、誤った工
作方法は一貫したものとなっているの
具の選択や非効率なプロセスの
で、普段と同じインターフェースで作業
適用を未然に防ぐことができ、高
®
できます。直感的に理解できる操作手
度な加工ノウハウをフルに活かす
順なので、hyperMILL®ショップビューワ
ことができるようになります。
ーをすぐに使い始めることができます。
®
6
注: 現在、
ショップビューワーはhyperCAD -Sでのみ使用できます。
この製品はオプションとなります。
Kapitel
hyperMILL® ショップビューワー
n
コミュニケーションを改革:
n
迅速なアクセス: hyperMILL® 
ショップビューワーを使
用すれば、完全な加工デ
ータや形状、要素構造に
すぐにアクセスできます。
hyperMILL のジョブに関
®
する詳細な情報を、製造
プロセスに携わるすべて
の担当者が速やかに且つ
一貫して利用できます。
n
加工プロセスのシミュレーション: NCプ
ログラムの確認は、ツールパスのシミュ
レーション、素材を切削していくシミュレ
ーション、そして工作機械構造を含めた
シミュレーションを行うことで、大幅に
信頼性が向上します。最適なクランプ状
態での加工プロセスを、
ストックモデル
から安全にシミュレーションできます。
n
細部の検証: すべての要素とパラ
メーター(図形要素、
フィーチャー、
ツールパス)を、hyperMILL と同
®
様に表示してくれます。数回のクリ
ックだけで、計測したり加工機上の
ツールパスをチェックできます。
n
プロセスの信頼性の向上: 経験
豊富な機械オペレーターであ
れば、加工開始前に、仮想プロ
セス分析を使ってエラーの可
能性を未然に発見できます。
、分析、
ドキュメント化。
7
全般
hyperMILL®クイックスタート
hyperCAD -Sのみ対応
®
hyperCAD -SでhyperMILL 自動起動オプションを使用すると、 
hyperCAD -S起動時に、選択メニューで事前に指定しておいた 
各種データの保存先のパスが定義された状態で、hyperMILL も 
®
®
®
®
起動されるようになりました。
メリット: プログラムの起動をさらに高速化、効率化。
ハイライト
hyperMILL®の設定: モデルのロック/ロック解除
hyperCAD -Sのみ対応
®
CAM/CAD要素(図形要素と属性)
をロックして、削除や編集を禁
止することができます。
プログラミング中に誤って要素を変更して
しまう事故を防ぐことができます。 
メリット: 安全性の向上。
ツールパスと関連ジョブのリンク
hyperCAD -Sのみ対応
®
hyperMILL とhyperCAD -S は非常に高いレベルで統合されている
ため、表示されるツールパスとhyperMILL のジョブが密接にリンクさ
®
®
®
れています。マウスでポインタを表示されているツールパスに重ねる
®
と、hyperMILL ツールパス - ジョブ:[ジョブ名]の形式でツールパス情
報が表示されます。
ツールパスをダブルクリックして、対応するジョブを
直接開くことも可能になりました。  
メリット: わかりやすい操作方法による高速化。
8
全般
ハイライト
hyperMILL®ブラウザーのビューマネージャー
®
hyperMILL ブラウザーに追加されたビューマネージャーを使用すると、
フレームやジョブリストなどのブラウザーウィンドウの制御や移動が可
能です。各ウィンドウをブラウザータブから切り離して個別に配置する、
あるいはコンテキストメニューで表示・非表示といったことができます。
®
ウィンドウ要素は、hyperMILL ブラウザーウィンドウ間をドラッグアンド
ドロップで簡単に移動できます。
メリット: ブラウザーウィンドウを個別に配置できます。接続された別の
モニターへ配置することもできます。
コンパウンドジョブとリンクジョブの展開
ジョブのツリー構造を素早く展開できる4つのオプションが追加されま
した。   
メリット: 操作性の向上。
工具データベースの改訂
hyperMILL  2014のユーザーインターフェースでは、hyperMILL の工
®
®
具リストとリストで選択した工具の定義メニューを並べて表示すること
ができます。
また、新しい工具管理の概念も導入されました。工具定義メ
ニューと工具データベースがリンクされるおかげで、操作手順が安全か
つ直感的になり、工具管理がより分かり易くなります。工具と工具データ
®
ベースが常に最新の状態に保たれるのです。hyperMILL ブラウザーの
[工具]タブでは、切削工具、
ドリル工具、旋削工具がそれぞれ単独のグル
ープになり、工具を種類別で管理しやすくなりました。 
メリット: 工具管理がより簡単になり、透明性と操作性が向上します。
9
全般
工具のステータス
切削工具、
ドリル工具、旋削工具を工具DBにリンクできるようになりまし
た。工具DBは工具情報を安全に保存し、素早くアクセスできるよう一元
化されています。
®
hyperMILL のブラウザーの[工具]タブには、工具のステータスを示す新
しいフィールドが追加されました。
この情報をもとに、工具をデータベー
ス内の工具と素早く比較できます。 
メリット: 安全性の向上。ユーザーによる操作性の向上。
工具の比較
®
hyperMILL で工具を編集した後に工具DBと再リンクする場合、編集前
後の定義内容を比較することができます。
メリット: 工具の概要を素早く把握し、適切な工具を容易に選択でき 
ます。
計算された工具長の表示
[セットアップ]タブで短縮オプションまたは延長オプションを選択する
と、暫定的な工具長が提案されます。工具を複数のジョブで使用する場
®
合には、hyperMILL がジョブごとに推奨される工具長の最小値・最大値
を表示します。
  
メリット: 安全性の向上。効率性の向上。  
10
全般
ハイライト
新しい種類の工具をサポート
®
hyperMILL で新規にサポートされた工具種類:
– リーマ工具
– レンズ工具
–  測定用プローブ (3D ポイント測定サイクルのみ有効)
–  多様な形状のバレル工具 
- 一般バレル工具 
- テーパーバレル工具 
- 接線バレル工具
メリット: 柔軟性の向上。既存工具のマッピングの向上。
ツールパスのコンテキストメニュー
hyperCAD -Sのみ対応
®
ツールパスの表示設定は、
ツールパスをマウスの右クリックで指定する
®
ことで、hyperCAD -Sのグラフィックウィンドウで一元的に操作できま
す。表示されるコンテキストメニューからジョブダイアログを開くと、従
来から利用可能なオプションに加えて、G00移動のみ、
あるいはG01移動
のみを表示するオプションが使用できます。
また、内部シミュレーション
および内部機械シミュレーションを実行することもできます。  
メリット: 操作性の向上。
切削条件データセットのコピー
工具とインサートについて作成された完全な切削条件の設定データを、
新しい工具または既存の工具に使用する際に、簡単にコピーできるよ
うになりました。挿入する際に既に切削条件データが存在している場合
は、確認のメッセージが表示されます。
メリット: 時間の節約。
ノウハウの再活用。
11
CAM – 2D加工
標準ポケット “円形ポケット”
2Dポケット加工を適用する際に、ポケットが円形の場合でも [標準ポケ
ット]オプションを適用できるようになりました。
アイランド
(島)の有無
の双方をサポートするオープンポケットと閉ポケット加工が可能になり
ました。  
メリット: 柔軟性の向上。効率性の向上。
12
CAM – 3D加工
3Dストック荒加工
スロット境界
この加工手法では、定義された深さと径に該当する溝部のみが加工さ
れます。荒加工時の無駄なツールパスを回避できます。
メリット: ツールパスが最適化され、計算時間が短縮されます。
ハイライト
3Dポイント計測
CNC工作機械に内蔵されている機上測定機能は、
ますます重要
性を増しています。新機能の3Dポイント測定サイクルでは、モデ
ルのサーフェイス上にプローブで測定する3Dポイントを簡単に
定義できるようになっています。
これにより、固有の測定用サブル
ーチン呼び出しに使われるNCプログラムを作成できます。
また、
すべての移動に対して干渉チェックがおこなわれます。NC測定
プログラムを起動すると、工作機械が測定結果を記録していきま
す。
このデータは、後で別のプログラムを使って評価できます。
注:この製品はオプションとなります。対応するポストプロセッサおよび
機械の設定等が必要となります。
メリット: 加工したサーフェイスに対する精度保証のプロセスを迅速に
おこなうことができます。
。
13
CAM – 3Dモード
ハイライト
3D削り残り部加工
荒加工の信頼性と精度を向上
3D削り残り部加工で、大きな削り残りがあるために荒加工が追加で必要
となるエリアを自動的に認識できるようになりました。
この加工エリアに
対しては、追加で荒加工のパスが計算されます。
干渉チェックのクリップ機能により、加工モデルにおいて工具干渉の発
生しないエリアだけが適用対象となります。工具が干渉を起こすエリア
については、
その場所が分かり易く表示され、別の工具や加工手法を
使用したり、工具軸方向を変えたりして、加工ジョブを追加して処理でき
ます。
メリット: 加工パスがより高い信頼性と柔軟性で計算され、最適化され
ます。工作機械における加工時間を短縮できます。
走査線仕上げ加工向けの境界線の自動抽出
ボールエンドミルを使用する際に、加工対象となる切削サーフェイスを
加工するために、隣接する図形を利用したりオーバーラップ係数(ソフ
ト境界線)
を定義したりして制御することができます。
この方法を使用す
ると、余計なトラバースをさせることなく最後まで加工することができ
ます。
メリット: プロセスの安全性を大幅に向上できます。加工精度が最適化
されます。
3次元ピッチ加工のガイド機能を追加
3次元ピッチ加工において立ち壁部を精密に加工する際に、
プロファイル
カーブだけで投影するのではなく、
ドライブサーフェイスも“フロー”切削
パターンで定義できるようになりました。設定されるプロファイルカーブ
は、
ドライブサーフェイス上に存在する必要があります。
メリット: 柔軟性の向上。面沿い加工手法で加工できない曲面の扱いが
簡単になります。
14
hyperMAXX®
hyperMAXX®のHPCツールパス-
最大限の結果
®
®
hyperMAXX は、hyperMILL に搭載されたハイパフォーマンス加工(HPC)です。この加工手 法は、 
Celeritive Technologies社のクラス最高水準の実績をもつVoluMILL™をベースとし て、oPEN MIND 
®
がより高能率化を追求させたオプションです。hyperMAXX は、
トロコイド 曲線に近いツールパスを 
作成するHPCパッケージとして、最も多機能かつ強力なものの1つです。 
この加工手法を使用することで、簡単に2D、3D、5軸のHPCツールパスを作成することがで きます。 
CAMプログラマーは加工機のパフォーマンスを最大限に引き出すことができます。
「hyperMAXX の操作方法は短時間で習得できます。実際に、1時間
®
もかかりません。工具寿命は、500%も延びました。当社があらゆる加工
これが理由です。ベストの選択です。」
にhyperMAXX を利用するのは、
®
CNCプログラマ ローランド・マシュケ氏
Werkzeugbau Gebr. Kemmerich GmbH & Co. KG
15
CAM – 5軸加工
5軸タンジェント加工
5軸タンジェント加工で、テーパーバレル工具および接線バレル
工具がサポートされました。
メリット: スワーフ加工で処理できないサーフェイスをより柔軟に仕上
げ加工できます。
5軸シェイプオフセット荒加工
計算されたツールパスをストックモデルに合わせてトリムできます。
こ
のツールパスで生成されるストックモデルもさらに計算され、次工程の
加工で使用できます。
メリット: エアカットの回数を削減。仕上げ加工時のオフセットの最適
化。
5軸シェイプオフセット仕上げ加工用の新しい
リターンマクロ
この新しいマクロを使うと、
ジグザクモードで切削平面を連続して加工
する際に、次の平面への移動が最短距離で行われます。
メリット: 時間の節約。
ハイライト
5軸リワーク加工の新機能
®
hyperMAXX でも使用可能
3軸ツールパスを5軸ツールパスに変換する際に、従来は参照ジョブと
同一工具を使用する必要がありましたが、バレル工具やウッドラフ工具
等、異なる工具を使用できるようになりました。
これらは、工具を加工モ
デルに合わせて投影のオフセット量を調整する新しい手法がサポート
されたからです。軸方向やモデルの内側にあるツールパスを投影時に
選択できます。参照ジョブの切削条件をそのまま引き継ぐか、新たに定
®
義するか選択できます。hyperMAXX の可変送り速度も引き継げます。
メリット: サポートしている全種類の工具とあらゆるオペレーションで使
用可能。
アンダーカット部の加工が行えます。参照ツールパスを投影す
る際のオプションが追加されました。
16
専用アプリケーション
ハイライト
シングルブレード加工
シングルブレード自動加工用のブレードフィーチャー
シングルブレード加工用アプリケーションのユーザーインターフェースが
改良され、
よりシンプルなものになりました。従来からその使い易さが実
証されているインペラーやブリスク加工の自動化とその図形要素選択の
®
操作方法が、
ブレード加工でも利用できるようになりました。hyperMILL  
2014では、専用に設計されたフィーチャー機能により、図形要素選択を
一元的に取り扱うことができます。
タービンブレード用の加工手法が完全にサポートされているので、CAM
プロセスにおける自動化の新たな扉が開かれます。
プラットフォーム加
工機能で加工方法を定義する際に表示されるガイド機能が拡充された
ことにより、
ユーザーインターフェース内で切り替えるだけでハブもしく
はシュラウドのサーフェイスを加工対象にできます。全ての図形データは
1つのフィーチャーで一元的に管理されるので、毎回図形選択をやり直す
必要はありません。
ブレードのポイント加工機能では、“全領域”機能が追
加され、ボールエンドミルを使用してブレードサーフェイス全面を簡単に
仕上げることもできるようになりました。
新しいパラメーターの[最適トレランス]を使用すると、
より高精度にツー
ルパスを計算することができます。
この機能は、切削トレランスを細かく
した場合に発生する膨大な制御ポイントの生成を抑制し、高精度での加
工を可能にします。
その結果として、工作機械の動きがスムーズになり、
サーフェイスの品質が向上します。
新しい種類の工具
バレル工具とレンズ工具もサポートされました。  
メリット: 作業の高速化と操作性の向上。仕上がり面品位の向上。
17
フィーチャー機能とマクロ機能
マクロデータベースの新機能
新機能の[DB + auto+]を使用すると、工具の活用方法をさらに広げるこ
とができます。
このモードでマクロを実行すると、加工に必要な工具直径
の情報をフィーチャーから自動的に読み取り、使用される工具がデータ
ベースから検索されます。ユーザー変数と計算式を規則設定に使用でき
るようになりました。計算式でユーザー変数を規則に割り当てることが
できます。
メリット: マクロ数の削減。
フレキシブルなアプリケーション。
メンテナン
スが簡単になり、明確で分かりやすい。
フィルターまたは選択スクリプトによる選択
レイヤーおよび / または色を選択して、図形を簡単に選択できます。
メリット: 操作性の向上。
ユーザー設定の変数
®
ユーザー設定の変数をhyperMILL に読み込んで保存できるようになり
ました。
メリット: 環境変数をより効率よく作成できます。
ストックモデルを考慮
穴あけ加工の設定において、モデルのトレランスに設定した値を初期設
定値として保存できるようになりました。
メリット: 操作性の向上。
フィーチャー認識
参照フィーチャーと関連パラメータを選択して、穴フィーチャーを素早く
作成できます。
メリット: 柔軟性の向上。
“汎用穴”用の基本タイプの追加
新オプション[トーラス]と[アンダーカット]が、"汎用穴"フィーチャーに追
加されました。
メリット: フィーチャー割り付けを適用する際の汎用穴の新しいアプリ
ケーション
18
パズルボール
(YouTube)
19
穴あけ加工サイクル
ハイライト
ワークプレーンでの穴あけ加工
5軸穴あけ加工が拡張され、5軸加工機のダイナミクス性能が高
いか否かに係らず、極めて高い効率での加工が可能になりまし
た。
この新しい穴あけ加工モードでは、
ワークプレーンを利用し
て穴あけ方向を設定できます。複数のワークプレーンがある場
合、従来とは異なり、ユーザーが設定したモデルに対する相対値
でクリアランス平面が使用され、
グローバルなクリアランス平面
は使用されません。
リトラクトの移動は、Z軸方向への移動が常に安全になるように
計算されます。XY方向への切削移動は、モデルに対する相対値
でのクリアランス平面で実行され、各フレーム毎に自動的に計算
されます。一つのクリアランス平面の全ての穴が、一回の作業工
程で作成されます。
この作業工程は、
まとめた一つのNCプログラ
ムとして、
もしくは個別のNCプログラムとして処理できます。
メリット: 使いやすさと確実性の向上。
あらゆる工作機械で使用可能。
深穴最適化加工
深穴最適化加工を実行する際に、
スピンドル回転数を0またはマイナ
スの値に設定して、反時計回りを指定できるようになりました。
ドエル・
タイムパラメーターを使うと、素材を自由に切削するためにドリルをド
リルの底面で一時停止する時間を設定できます。
また、
ドリルの送り速
度を段階的に上げていくように設定できます。
メリット: 固定スピンドルとの連携や、逆スピンドル方向でのリトラクト
が可能です。
CAD統統
Autodesk® Inventor®および
SOLIDWOrKSとの統合
hyperMILL  2014では、最新バージョンのAutodesk  Inventor
およびSoLIDWorkSがサポートされています。 
®
®
®
メリット: 選択したCADソリューションのユーザーインターフェ
ースで使用可能な、完璧なデータ連携性とCAM統合。
20
hyperCAD®-S
CAMプログラマのためのCADイノベーション
曲面を作成する。曲線を選択する。点を削除する。表示・非表示にする・
・
・。
これらは、すべてCAMプログラマが日
常的に行っている標準的CAD操作と言えます。
日常的に行う作業だからこそ、
そこから生まれる図形要素には最
高の品質が求められます。hyperCAD -Sはこうした要望に応えることができます。oPEN MINDはCAD開発におい
®
て、CAMプログラマの特別なニーズを満たす機能を実現することに、特に注意を払っています。
®
パワフルなhyperCAD -Sは、CAMプログラマが本当に必要としているすべてをもたらします。5軸CAMのパイオニアとして知ら
®
れているoPEN MINDは、hyperMILL®のみならず、hyperCAD -Sにも投資することにより、最高の製品を顧客に届けることを追求
し続けています。
n
64ビットマルチアプリケーション
n
高パフォーマンス
n 人間工学に基づいた最適なUI設計
n
直観的な操作性
n
ハードウェアの最適活用
21
CAD統合
ハイライト
hyperCAD -S の "デフォーム" モジュールで、
®
図形要素の変形も可能に
図形要素の変形は、デザイナーやCAMプログラマがCADシステムに求める重要な必須機能です。デザイナーは、
図形を変形してバリエーションや複雑な図形を即座に作成できることを望みます。経験を積んだCAMプログラ
マは、工具や部品の偏りに適応させたり、実際の部品の精度を高めるために、図形を補正します。
hyperCAD -Sでは、新しい"デフォーム"モジュールの概念により、あらゆる図形を変形できます。従来のモデリング
®
手法であれば非常にコストがかかってしまう、全体あるいは部分的な変形を、比較にならない程の迅速さで行うこ
とができます。
メリット: 柔軟性の向上と、時間の節約。
迅速で簡潔 
図形要素変形
ボリューム変形
ボリューム変形
欲しい形を素早く作成
22
適用例
n
ボリューム変形: 初期フェイスから
目標フェイスへ、厚みを加味しな
がら空間変形することにより、選
択した図形要素(曲面、曲線、点、
点群、
メッシュ)を変形します。
製造品質を高める補正変形:
精密部品をより高精度に製造するための補正変
形が簡単に行えます。
適用前
適用後
複雑な図形の作成: ボ
リューム変形を用い
て、2Dのロゴを3D図
形に投影します。
タイヤ形状に対するボリュ
ーム変形
図形要素の変形:開始
輪郭(参照図:赤)から
スタートして、目標輪
郭(参照図:緑)へ、選
択された図形要素(
曲面、曲線、点、点群、
メッシュ)を変形しま
す。任意の輪郭で固定
することもできます。
CAD統合
テキストラベルの配置
hyperCAD -Sでは、1行または複数行のテキストを任意の場所に挿入で
®
きます。
テキストは、書式(太字、斜体、下線、均等割付、左詰め/右詰め、
中央揃え、上詰め/中央揃え/下詰めなど)
を設定してバウンディングボッ
クス内に配置できます。
テキストと要素をリンクするには、
テキストラベルを使用します。
テキス
トに含めた変数が自動的に使用されます。
 
メリット: 時間の節約。作業ミスの抑止。
面取りの作成
2つのサーフェイスの間に素早く面取りを作成します。
メリット: 柔軟性の向上。
モデルツリーの検索機能
高度な検索機能が新たに追加され、図形要素タイプや図形ID等を指示
してすばやく検索できるようになりました。正規表現による検索も可能
です。
メリット: 操作性の向上。
選択状況の復元
コマンドを終了後、要素とオプションの選択状況が保存されるようにな
りました。
コマンドを再び開いて復元ボタンを押すと、前回の状態が迅
速に復元されます。
メリット: 操作性の向上。
24
CAD統合
グループ要素の構築
要素は、任意に設定したグループにまとめる、
グループに振り分ける、あ
るいは既存のグループに移動することができます。
メリット: 操作性の向上。
3Dの寸法表示
距離、角度、直径、半径、
または長さの寸法を3Dで挿入できます。寸法要
素には、
さまざまなプロパティが使用できます。各プロパティは、[寸法の
プロパティ]ダイアログにわかりやすく配置され、任意に設定できます。
寸法要素は後から編集または移動することも可能です。
メリット: 寸法をすぐに確認できます。読みやすい書式のテキストで表
示できます。
属性のコピー
選択した(参照)要素のレイヤとマテリアル(色)情報を、他の(ターゲット
の)要素に簡単に移すことができます。
メリット: 操作性の向上。
適用前
図形を参照した表示フィルター操作
表示フィルターのスポイト機能を使って、
グラフィックエリア上の要素か
らレイヤとマテリアルを直接選択し、
それらの非表示/表示を切り替える
ことができます。
メリット: 操作性の向上。
適用後
25
CAD統合
グループ要素のクイック表示
グループ要素を効率よく表示できるようになりました。モデルツリーで
は、要素またはグループの非表示の親または子を表示できます。
メリット: 操作性の向上。
直線/円弧/円の変更
要素をダブルクリックするだけで、
直線、
円弧、
円を編集できます。
編集時
には長さ、
角度、
半径などの値が新しい浮動ウィジェットによって表示さ
れ、
値の入力も可能です。
メリット: 操作性の向上。
ビューのエクスポート
現在のビューを[ファイルの印刷]や[画像をエクスポート]機能で素早く簡
単にエクスポートできるようになりました。
メリット: 操作性の向上。
ツールパスの内部要素
ツールパスを表現する内部要素に、直線、円弧に加えスプラインも含ま
れるようになり、
より正確に表現されるようになりました。
メリット: 操作性とパフォーマンスの向上。
円弧/円に接する平行線
[平行線]機能に加わった新オプションの[接線]スナップを用いると、指定
した円弧/円に接する平行線を簡単に作図できます。
メリット: 操作性の向上。
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CAD統合
浮動ウィジェット
各コマンド内で、図形のパラメータを入力するための、いわゆるミニダ
イアログが表示されるようになりました。値の入力や確認をさらに手軽
に行えます。
メリット: 操作性の向上。
ツールチップ
ツールチップは、マウスポインタが置かれた場所にある図形要素のプロ
パティ情報を表示します。
レイヤ、使用されるジョブ、
ロック中の項目、
コ
マンド固有の情報、
カスタムプロパティ情報なども表示されます。
メリット: 操作性の向上。
座標寸法
新しい座標寸法では、選択したワークプレーンと基準点に基づい
て、XYZ値が記されたラベルを3Dテキストに添付できます。
メリット: 寸法をすぐに確認できます。読みやすい書式のテキストで表
示できます。
境界による平面
[境界による平面]機能は、境界線内にある内部カーブ(島)をサポート
し、必要なエリアをサーフェスから自動的にトリムします。
メリット: 時間の節約。
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