学校施設と他の公共施設等との複合化に関する実態調査結果 資料2 1.調査の目的 公立小中学校施設と他の公共施設等との複合化の現状や、学校設置者における複合化の検討状況等に ついて把握し、もって学校施設と他の公共施設等との複合化検討部会における議論の基礎資料とする。 <複合化された学校(余裕教室を活用した場合を含む。)の対象範囲> ・公共施設等(社会教育施設、社会体育施設、児童福祉施設、高齢者福祉施設等)を同一敷地内に併設したり、 一体の建物として複合的に整備している学校 2.調査の概要 (1)調査対象 (2)実施期間 (3)調査対象時点 公立小中学校を置く学校設置者 平成26年7月15日から平成26年8月4日まで 平成26年5月1日時点 3.調査結果 有効回答数 うち、市町村 その他*2 1,783 1,731 52 /1,731*1(100%) *1 東京23区を含む1,741市町村を対象とするが、広域連合を形成している市町村(3市町村)を除く。 また、福島県内の7市町村については、他市町村に避難中のため、調査対象外とした。 *2 一部事務組合(24)、広域連合(1)、中等教育学校(前期課程)等を置く都道府県(27)からの回答を含む。 1 複合化した公立小中学校施設を保有する設置者数とその割合 複合化した学校施設を保有する学校設置者が半数超。 複合化し た学校施 設を保有 しない, 827, 46.4% 計1,783 設置者 複合化し た学校施 設を保有 する, 956, 53.6% 複合施設を保有する 設置者が約54% 2 複合化した公立小中学校数とその割合 ・小中学校合わせて1万校以上が複合施設となっており、約35%を占めている。 100% 20,558 9,707 30,265 90% 80% 70% 60% 11,725 57.0% 50% 7,973 82.1% 19,698 65.1% 40% 30% 20% 10% 8,833 43.0% 0% 小学校 複合化した学校施設 1,734 17.9% 中学校 10,567 34.9% 小中計 複合化した学校施設以外 3 複合化した学校数の推移(小中学校別) ・他の公共施設等と複合化した学校数は、近年増加している。そのうち、2000年代までは、小学校が約9割 を占めている。 学校数 小:8,833校 中:1,734校 計:10,567校 (整備時期 不明507校) 5,000 4,500 4,000 442 11.2% 3,500 3,000 303 630 2,000 3,497 88.8% 1,500 1,000 500 0 中学校 12.4% 2,500 112 59 14.1% 568 685 9.4% 90.6% 85.9% ~1970年代 1980年代 2,146 87.6% 小学校 28.0% 1,618 2014年 4月まで 72.0% 1990年代 2000年代 2010年代 4 既存学校施設を活用して複合化した学校数とその割合(小中別) ・複合化した学校施設のうち、既存学校施設を活用しているものが約8割を占めている。 100% 90% 8,833 1,314 14.9% 80% 1,734 401 23.1% 10,567 1,715 16.2% 70% 60% 50% 40% 30% 7,519 85.1% 1,333 76.9% 8,852 83.8% 小学校 中学校 小中計 20% 10% 0% 既存学校施設を活用 既存学校施設を活用していない 5 既存学校施設を活用して複合化した学校数とその割合の推移 ・複合化した学校施設のうち、既存学校施設を活用しているものの割合は、8割弱から9割弱の間で推移し ている。 100% 90% 139 22.2% 80% 308 12.6% 567 14.4% 2,141 87.4% 3,372 85.6% 1990年代 2000年代 189 23.7% 465 20.7% 47 9.3% 70% 60% 50% 40% 30% 488 77.8% 608 76.3% 1,783 79.3% 460 90.7% 20% 10% 0% ~1970年代 1980年代 既存学校施設を活用 2010年代 (2014年4月まで) 不明 既存学校施設を活用していない 6 PFIを活用して複合化している学校数 ・PFIを活用して複合化している学校数は19である。 ~1970年代 1980年代 1990年代 PFI事業 2000年代 2010年代 不明 11 8 総計 19 PFI以外 627 797 2,449 3,928 2,240 507 10,548 総計 627 797 2,449 3,939 2,248 507 10,567 7 保有する複合化した学校数別の設置者数 ・100校超の複合した学校を保有する設置者が13ある一方、複合した学校を保有しない、または1~5校を保 有する設置者が大半を占めており、設置者によって差が見られる。 設置者数 900 827 計1,783設置者 800 700 600 553 500 400 300 200 100 0 153 13設置者が 100施設超 126 49 26 18 9 9 8 5 複合化した 学校数 8 三大都市圏・地方圏別の複合化した学校数とその割合 ・三大都市圏においては、地方圏に比べ、複合化した学校の割合が高い。 100% 11,255 19,860 90% 80% 70% 6,226 60% 55.3% 14,322 72.1% 50% 40% 30% 20% 10% 5,029 5,538 44.7% 27.9% 0% 三大都市圏 複合施設 地方圏 複合施設以外 *三大都市圏:東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、愛知県、三重県、大阪府、京都府、兵庫県の1都2府6県 *地方圏:それ以外の都道府県 (国土交通省「土地所有・利用概況調査報告書」における分類による。) 9 三大都市圏・地方圏別の複合化した学校数(小中学校別) ・複合化した学校のうち、三大都市圏においては約8割、地方圏においては9割弱が小学校である。 学校数 12,000 全国計:10,567校 1,734 10,000 16.4% 8,000 6,000 4,000 2,000 770 964 13.9% 19.2% 8,833 83.6% 4,768 4,065 80.8% 86.1% 三大都市圏 地方圏 0 小学校 全国計 中学校 *三大都市圏:東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、愛知県、三重県、大阪府、京都府、兵庫県の1都2府6県 *地方圏:それ以外の都道府県 (国土交通省「土地所有・利用概況調査報告書」における分類による。) 10 複合化した学校数の推移(三大都市圏・地方圏別) ・三大都市圏においては、1990年代に、複合化した学校数が大きく増加し、地方圏においては、2000年代に、 複合化した学校数が大きく増加している。 学校数 三大都市圏計:5,029校 地方圏計:5,538校 全国計:10,567校 (整備時期不明:507校) 5,000 4,500 4,000 3,500 3,000 2,332 2,500 三大都市圏 2,000 995 40.6% 1,500 0 1,404 62.5% 1,000 500 地方圏 59.2% 411 288 51.6% 339 386 45.9% 54.1% 48.4% ~1970年代 1980年代 1,454 59.4% 2014年 4月まで 1,607 40.8% 844 37.5% 1990年代 2000年代 2010年代 *三大都市圏:東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、愛知県、三重県、大阪府、京都府、兵庫県の1都2府6県 *地方圏:それ以外の都道府県 (国土交通省「土地所有・利用概況調査報告書」における分類による。) 11 複合化した公共施設等の種類別 学校数 ・放課後児童クラブ、地域防災用備蓄倉庫と複合化した学校が多い。 ・放課後児童クラブと複合化した学校数は約6,300、地域防災用備蓄倉庫と複合化した 学校数は約5,600と なっている。 文教施設 社会教育施設 図書館 45 公民館 等*1 443 社会福祉施設 社会体育施設 博物館 等*2 22 のべ510 プール 児童福祉施設 体育館 等*3 32 放課後 児童 クラブ 110 6,333 のべ142 保育所 病院・ 診療所 5 行政 機関 49 給食 共同 調理場 153 地域防 災用備 蓄倉庫 5,553 児童館 等*4 112 361 のべ6,806 文教施設・社会福祉施設以外の施設 消防団 施設 4 民間 施設 その他 6 高齢者福祉施設 障害者 特別養 老人デイ 支援施 護老人 サービスセ 設等*6 ホーム ンター等*5 2 111 11 その他 の社会 福祉施 設 14 のべ138 *1 *2 *3 *4 *5 *6 公民館、集会所、コミュニティ施設等 博物館、文化施設等 体育館、武道館等 児童館、児童発達支援センター等 老人デイサービスセンター、在宅介護支援センター等 地域活動支援センター、身体障害者福祉センター等 28 12 学校施設と複合化した公共施設等の種類別 小中学校比率 ・放課後児童クラブや地域防災用備蓄倉庫は、小学校に存在する割合が高い。 ・一方で、体育館やプールなどは、比較的中学校に存在する割合が高い。 100% 90% 45 443 22 16% 14% 32 110 6,333 1% 23% 80% 112 361 13% 2% 2 111 11 12% 9% 14 21% 44% 70% 5 49 153 5,553 40% 35% 35% 4 27% 25% 6 28 17% 90% 54% 62% 60% 80% 70% 60% 50% 40% 100% 84% 86% 99% 77% 30% 98%100% 88% 91% 87% 50% 79% 60% 56% 20% 65% 65% 73% 75% 83% 40% 30% 46% 38% 20% その他 民間施設 消防団施設 地域防災用備蓄倉庫 給食共同調理場 行政機関 病院・ 診療所 その他の社会福祉施設 障害者支援施設等 老人デイサービスセンター等 特別養護老人ホーム 児童館等 保育所 放課後児童クラブ 体育館等 プール 0% 博物館等 0% 公民館等 10% 図書館 10% 中学校 割合 小学校 割合 13 複合化した学校数の推移(公共施設等の種類別) ・地域防災用備蓄倉庫との複合化は1990年代と2010年代に大幅に増加。 ・放課後児童クラブとの複合化は2000年代に大幅に増加。 ■放課後児童クラブ:6,333校 ■地域防災用備蓄倉庫:5,553校 ■上記以外:1,508校 計:13,394校(整備時期不明561校) 学校数 6,000 5,000 522 4,000 1,607 387 3,000 1,467 2,000 1,000 0 239 153 2,833 194 302 445 422 ~1970年代 1980年代 1,479 2014年 4月まで 1,017 456 1990年代 1,310 2000年代 2010年代 14 複合化した学校数の推移(公共施設等の種類別) <放課後児童クラブ等、地域防災用備蓄倉庫除く> ・社会教育施設との複合化は1990年代に、児童福祉施設との複合化は2000年代に増加 ■社会教育施設:510校 ■社会体育施設:142校 ■児童福祉施設:473校 ■上記以外:383校 計:1,508校(整備時期不明13校) 学校数 600 522 500 130 387 400 104 300 200 100 0 153 39 33 24 57 194 50 50 31 63 ~1970年代 1980年代 76 29 211 34 239 58 97 178 147 24 60 1990年代 2000年代 2010年代 2014年 4月まで 15 既存学校施設を活用して複合化したものの割合(学校施設と複合化した公共施設等の種類別) ・放課後児童クラブ、児童館、老人デイサービスセンター、地域防災用備蓄倉庫などは、既存学校施設を活用 して複合化したものが多い。 ・一方、図書館、体育館、プールなどは、複合施設として整備したものが多い。 45 443 22 32 110 6,333 112 361 14% 53% 42% 14% 66% 63% 73% 22% 49% 6% 22% 24% 2 14 5 49 153 5,553 4 31% 15% 7% 9% 64% 10% 80% 11 100% 84% 84% 62% 8% 64% 0% 61% 36% 28 21% 50% 67% 8% 79% 25% 7% 複合施設として整備 25% 複合/既存 既存学校施設の活用 17% その他 民間施設 消防団施設 地域防災用備蓄倉庫 給食共同調理場 行政機関 0% 71% 17% 32% 病院・ 診療所 その他の福祉施設 障害者支援施設等 老人デイサービスセンター等 特別養護老人ホーム 児童館等 保育所 放課後児童クラブ 0% 60% 6 100% 31% 体育館等 プール 博物館等 公民館等 13% 111 10% 6% 27% 14% 14% 29% 2% 6% 9% 図書館 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 16 平成8年時調査との比較(1) ・平成8年時点*1と比較すると、複合施設を有する市町村数、複合施設となっている学校数がともに増加。 ◆複合施設となっている公立小中学校を有する市町村数 平成26年*3 平成8年 425(23.8%) 195(6.0%) うち、文教施設以外の施設と 264(14.8%) の複合施設 74(2.3%) 学校施設以外との複合施設*2 【全国値】 (H26)1,783設置者、(H8)3,234市町村 *1 「学校施設の複合化及び高層化に関する調査」の調査結果(平成8年5月1日時点 文部省調べ)による。 *2 平成8年の調査結果と比較するため、他の学校種、放課後児童クラブ、地域のための災害用備蓄倉庫との 複合化については対象外としている。 *3 平成26年時調査については、調査の都合上、学校設置者単位としている。 ◆複合施設となっている公立小中学校数 平成26年 平成8年 小学校数 1,135(5.5%) 367(1.5%) 中学校数 259(2.7%) 102(1.0%) 1,394(4.6%) 469(1.3%) 小中計 【全国値】 (H26)小20,558校、中9,707校 (H8)小24,235校、中10,537校 17 平成8年時調査との比較(2) ◆複合施設の施設種類(平成26年) 文教施設 文教施設以外の施設 学校 高齢者福祉 社会教育施設 社会体育施設 児童福祉施設 以外 施設 障害者 その他 給食 との 病院・ 行政 消防団 民間 特別養 老人デ 支援施 の福祉 共同 その他 複合 診療所 機関 施設 施設 公民館 博物館 体育館 児童館 護老人 イサービス 設等 施設 プール 保育所 調理場 施設 図書館 等 等 等 等 ホーム センター等 45校 443校 22校 32校 110校 112校 361校 2校 111校 5校 49校 153校 4校 6校 28校 (3.2%) (31.8%) (1.6%) (2.3%) (7.9%) (8.0%) (25.9%) (0.1%) (8.0%) 11校 14校 1,394 (0.8%) (1.0%) (0.4%) (3.5%) (11.0%) (0.3%) (0.6%) (2.0%) のべ510校 のべ142校 のべ473校 のべ113校 校 のべ652校 のべ856校 ◆複合施設の施設種類(平成8年) 文教施設 学校施設 以外との 社会体育 その他の 児童福祉 社会教育施設 文教施設 複合施設 施設 施設 等※2 469校 236校 (50.3%) 88校 (18.3%) 49校 (10.4%) 97校 (20.7%) のべ372校 ※2 その他の文教施設…文化ホール、集会所等 ※3 その他…障害者福祉施設、地域活性化センター等 文教施設以外の施設 高齢者福祉 施設 行政機関 その他 13校 (2.8%) 45校 (9.6%) 20校 (4.3%) ※3 のべ174校 18 設置者における複合化に関する取組状況 ・学校施設と他の公共施設等との複合化に関心を示している設置者は3割弱となっている。 16, 0.9% 186, 10.4% 複合化の計画がある 157, 8.7% 1,291, 71.9% 145, 8.1% 複合化の計画を 検討している 他の自治体等の取組を 注視している 現時点で特段の取組はない 無回答 *複数項目に回答した設置者があるため、合計は有効回答数(1,783設置者)に一致しない。 19 設置者における公共施設全体の再配置計画の策定状況 ・設置者における公共施設全体の再配置計画の策定については、既に方針・計画があるのは6%、 関心を示しているのは4分の1程度となっている。 19, 1.1% 107, 6.0% 方針・計画がある 270, 15.1% 153, 8.6% 1,237, 69.3% 方針・計画を検討 している 他の自治体等の 取組を注視している 現時点で特段の 取組はない 無回答 *複数項目に回答した設置者があるため、合計は有効回答数(1,783設置者)に一致しない。 20
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