日本は法治国家であるから、 の案 表1 国民が憲法を守る のは当然と思って いませんか? 「立憲主義」は憲法の原点です ○ 憲法は、政治家などの権力者が暴走しないよう、 制限することを大きな目的として制定しています。 これが『立憲主義』です。また、監視するのは 国民です。 ○ 憲法を守る義務があるのは天皇、政治家や裁判官、 公務員です。(99条) 過去に起こした戦争の反省か らです。 ○ 憲法に書かれている国民の義務は、普通教育を受け させる義務、納税の義務、勤労の義務(26,27,29条) だけです。その他に義務はありません。 国民が守らなければならない事は法律で定められ ています。 ○ 自民党の改憲草案では、国民に「憲法を守る義務」 を押し付け、支配する内容に変えられています。 国民を権力者から守るための憲法から、権力者に 都合の良い憲法に変えたいと言うのが自民党の改憲 案です。これは『立憲主義の破壊』に他なりません。 変えたらあかん!! 平和憲法 2013年 8.25 in高槻・島本 NO.5 (裏面参照) ヒトラーの手口で憲法 の案 表2 を変えたいって正気の沙汰ですか? 麻生太郎副総理・財務大臣は、7月29日の「国家基本問題研究会」(櫻井よし子理事長) の月例研究会で講演し、ヒトラーの手口で憲法を変えたらどうかと発言しました 「ヒトラーは民主主義によって、議会で多数を握って出てきた。 いかにも軍事力で(政権を)取ったように思われる。全然違う。 ヒトラーは選挙で選ばれた。ドイツ国民はヒトラーを選んだ。 ワイマール憲法という当時欧州で最も進んだ憲法下にヒトラーが 出てきた。 常に、憲法はよくてもそういうことはありうる。<中略>憲法はある 日 気 づ い た ら 、 ワ イ マ ー ル 憲 法 が 変 わ っ て 、 ナチス憲法 に 変 わ っ ていたんですよ。だれも気づかないで変わった 。あの手口に学んだ らどうかね。わーわー騒がないで。本当にみんないい憲法と、みんな 納得してあの憲法変わっているからね。<後略>」 麻生副総理 ●自民党憲法草案99条「緊急事態の宣言の効果」=ナチス「全権委任法」 草案には『緊急事態の宣言が発せられた時は、法律の定めるところにより、内閣は法律と 同一の効力を有する政令を制定することができる』要するに、政令でどんな事でもできると 言う条文が含まれています。後述するナチスの「全権委任法」と同様の効果を持つ恐ろしい 草案だと思います。 ●だれも気づかないで変わったとは 麻生副総理はこれを憲法に忍び込ませたら、だれも意識しないうちに憲法が変わる、その 事をもって“ヒトラーの手口に学べ”と言いたかったのです。このように、「全権委任法」 を参考に草案99条を作り、それが頭にあった事が思わず本音を喋ったと思わざるを得ません。 ●ナチス「全権委任法」 選挙により政権を握ったナチスは、反対議員を逮捕したり、巧妙な多数派工作を行ったり して、当時先進的と言われたワイマール憲法を有名無実化する「全権委任法」を制定しまし た。この法律は、『国会での議論を抜きにして内閣が自由に法律を作る事ができる』という ものです。その後ドイツは、ユダヤ人排斥や大量虐殺を行い、更には世界を巻き込んだ第二 次世界大戦に突き進んでいったのです。 ●憲法解釈を変えるだけ? 安倍首相は「法の番人」と言われる内閣法制局の長官に、安倍色の強い外務官僚を選任し ました。この人事により憲法9条を改正しなくても、内閣法制局が「集団的自衛権の行使」 の解釈さえ変えれば、同盟国の行った戦争に加担できる道を開く事ができるようになります。 私達はだれも気付かないで憲法を変えた事と同様の効果を持つこれらの悪行を許しません。 変えたらあかん!! 平和憲法 2013年 8.25 in高槻・島本 NO.5 (裏面参照) 呼びかけ:小沢福子、杉岡啓子、谷川佳子、積山浩明、時枝功、中村淑子、西原ちさと、畑中和子、二木重年、 松本百合、三上弘志 連 絡 先 : 072-694-7966 似 「ヒ てト きラ たー っ に ?て 」 の案 裏 1 変えたらあかん!!憲法96条(Q&A) Q.1 96条改正は手続きだけの問題ですか? A.1 現政権は、まず、憲法改正の手続きを定めた96条だけを変えようとし ています。 これまでは、衆参両院で全議員のそれぞれ3分の2の多数がなければ発議 ※ できなかったのに、これを過半数でOKにしようと言うのです。 その後に行われる国民投票で、投票者の過半数の賛成があれば憲法改正 は成立します。 国民投票を定めた法律には、投票率の下限は決められていません。仮に、 投票率が40%とすると、その過半数の 20%が賛成であればいいのです。 議会で過半数を取って憲法改正の発議さえしてしまえば、後は政治資金 にものを言わせて大量の宣伝で反対勢力を圧倒し、その姿を見せつければ 国民は自分達に追従するに違いない。 だから、まず、96条を変えたいと思っているのです。 ※発議=ここでは憲法改正を国民投票の議案として提出する事 Q.2 選挙で勝った事が即ち国民の意思ではないと思うのですが? A.2 得票数が年々減少している政党でも、権力にすり寄ってくる他党と の選挙協力や、死票の多い小選挙区制のお陰で議席を増やし、全議席の過 半数を取ると改憲の発議ができる事になります。 今までより、少ない勢力で憲法を変えられるようにする事は、政治家の 権力を丌当に強めるだけです。 選挙で勝っても国民の意思を必ずしも反映しているとは言えないのです。 Q.3 安倍首相もヒトラーの手口を参考にしたのですか? A.3 憲法を変えてしまえば、世界3位の強力な軍事力を持った自衛軍を海 外派兵し、米国などの同盟国と一緒になって戦う事も可能になります。 また、表現の自由や、個人の思想信条も時の政府が「公益、公の秩序を 害する」と判断したら制限されることになります。政府批判もできなくな ります。 その上、政権が緊急事態の宣言をすれば、政令を出して国民を弾圧する ことが合法的にできる事になります。(麻生副総理推薦の)ヒトラーの手口と 同じです。 呼びかけ:小沢福子、杉岡啓子、谷川佳子、積山浩明、時枝功、中村淑子、西原ちさと、畑中和子、二木重年、松本百合、三上弘志 連 絡 先 : 072-694-7966 の案 裏2 自民党の憲法改正草案(2012.4.)の危うさを知っていますか? 現行憲法 <天 皇 1章> 天皇は象徴。 (1条) 天皇の国事行 為には内閣の承認が必要。 (3条) 自民党憲法改正草案 天皇は国家元首。国旗、国歌の制定。国 事行為に内閣の承認は不要。(1,3,6条) 〈戦争の放棄 2章〉 私たちの意見 天皇の政治利用、信教の自 由の侵害。 〈安全保障 2章〉 陸海空軍その他の戦力を持たない。 自衛権が発動できる。国防軍を創設する。 国の交戦権は認めない。 (9条) 軍事裁判所を設ける。(9条) 同盟国が起こした戦争に 参加が可能。 〈国民の権利及び義務 3章〉 (国家は)自由及び権利を公共の福 祉のために利用する責任を負う。 (12条) (国民の)自由及び権利は公益及び公の秩 序に反してはならない(12条) (国家は)集会、結社、言論、出版そ の他一切の自由を保障する(21条) (国家は)集会、結社、言論、出版その他一 切の自由を保障する。 ただし、 (国民の) 公益及び公の秩序を害することを目的とし た活動、結社は認められない。(21条) 家族は、互いに助け合わなければならな い。(新設・24条) (規定なし) 結婚は両性の合意のみに基づい て成立。(24条) 結婚は両性の合意に基づいて成立。 (24条) 公益及び公の秩序の判 断は、権力者によって決 められる。 これは問題である。 個人より家族を優先する 戦前の家族観の復活 〈内閣 5章〉 総理大臣、大臣は、文民でなけれ ばならない。(66条) 総理大臣、大臣は現役の軍人であっては ならない。(66条) 軍事政権への道を開くた め!? 〈緊急事態 9章〉 (規定なし) 〈改正 9章〉 緊急事態の宣言が発せられた時、内閣は 法律と同一の効力を有する政令を制定す る事が出来る。(99条) 〈改正 10章〉 憲法改正は衆参両院議員の3分 の2以上の賛成で発議。(96条) 憲法改正の発議は衆参両院議員の2分の 1以上の賛成。(100条) 〈最高法規 10章〉 〈最高法規 11章〉 憲法が保障する基本的人権は、侵 す事の出来ない永久の権利。 (97条) ナチスの「全権委任法」と 同じ内容で、独裁者のや り方そのものである。 〈基本的人権の項目削除〉 全て国民はこの憲法を尊重しなければな らない。(102条) 注) 条文は趣旨を変えずに書き直したもので、原文通りではありません。 改憲のハードルを低くして、 他の改悪憲法を通しやす くするための手段 憲法を守らなければなら ないのは権力者です。 憲法改悪反対! ( は天 憲皇 法、 政 を あ 守治 りる家 ま義な す ど 務 。 権 憲 法 が 力 99 条 者 ) 義国 務民 はは 憲 法 を あ守 りる ま せ ん 。 変えたらあかん!! 平和憲法 in高槻・島本 90×180cmパネル アピール文(案1) 憲法改悪反対! こ ん な 改 悪 は 絶 対 許 せ ま せ ん !! 自 民 党 案 99 条 「 緊 急 事 態 の 宣 言 の 効 果 」 = ナ チ ス 「 全 権 委 任 法 」 ナ が チ 作 っ ス た 法 ・ 忍律 ヒ びと ト 込同 んじ ラ で内 い容 ー が 自 民 党 改 憲 草 案 に は ま す 。 変えたらあかん!! 平和憲法 in高槻・島本 90×180cmパネル アピール文(案2)
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