全文書

全国の生協組合員・役職員の皆様へ(緊急行動アピール)
平和憲法・9
平和憲法・9 条と、民主主義を守るために、私たち生協組合員は
安保法案を廃案にするまで
案にするまで、
安保法案を廃
案にするまで
、あらゆる取り組みを広げましょう。
私たちは、8 月 5 日、被爆 70 年を迎えた広島にて「平和憲法・9 条を考える全国生協組合員ネットワー
ク」交流会を行い、現在参議院で審議されている安保関連法案について話し合い、平和の取り組み交流
をしました。今、全国の生協が安保法案の内容と、政府の進め方に脅威を感じ、抗議と反対の声を上げ
ています。今回の交流会の参加者一同としても、全国の生協と連帯し、安保法案を廃案にするために緊
急のアピールをさせていただきます。
私たちは、政府が各種世論調査でも多くの国民が「説明不足」「憲法違反の法案であり今国会で成立
させるべきではない」と、過半数が反対していることを無視して、数の力で 7 月 16 日に衆議院での採決
を強行したことは民主主義に反する、独裁的な行為だと考えます。
歴代の政府は憲法9条の下では集団的自衛権は行使できないと説明し続け、また多くの憲法学者が集
団的自衛権の行使を可能にする安保法案は違憲と表明しています。にも関わらず、今国会で成立されて
しまったら、立憲主義の破壊、憲法の破壊です。日本を「戦争をしない国」から、「戦争する国」に大
きく変えることを意味します。
私たちは、首相の説明する「安保法案によって軍事的な抑止力を向上させれば、日本はより安全にな
る」という考えはまったく逆だと思います。アメリカの戦争に参加するため日本が武力を強化すれば、
安全どころか逆に国際間の緊張を増し、周辺諸国の軍備拡大を招くでしょう。海外で武力を行使したら、
日本は憎しみの対象となりテロの脅威にさらされ、戦争から抜け出せない国になります。そんな国を子
どもたちに渡すことはできません。
私たち生協組合員は、「平和とよりよき生活のために」を掲げ、子どもたちに平和な未来を手渡すた
めに、戦争の悲惨さと平和の尊さを学び伝える努力をしてきました。平和憲法・九条を愛し、「戦争をし
ない国」「海外で武力を行使しない平和国家」として戦後 70 年間積み上げてきた世界からの信頼をこれ
からも築いていきたいと心から願っています。そのために、安保法案はいりません。
安保法案は、まだ成立したわけではありません。現在の参議院、また再度の衆議院での採決を阻止す
るために、組合員として、主権者として、反対の意思をあらゆる方法で表しましょう。さらに、生協内
や地域の方々と力をあわせ、集会、学習、デモ、署名、声明発表、要請、請願、宣伝など、できること
を最大限工夫しましょう。 このネットワークで取り組みの情報を交換して励ましあいましょう。安保法
案を廃案にできれば、9 条改悪を止める力になります。平和を掲げ運動してきた生協の役割を発揮するた
め、あきらめずに廃案するその日まで取り組みを広げましょう。
2015年8月5日
平和憲法 9 条を考える全国生協組合員ネットワーク交流会参加者一同