平成24年4月社名変更(平成18年12月作成) テバ製薬株式会社 研究開発本部 ナチルジン錠2mgの生物学的同等性試験 試験実施期間:平成7年5月8日~平成7年7月22日 1. 試験目的 ナチルジン錠2mgは,ミドドリン塩酸塩を主薬とする低血圧治療剤である.今回,本製剤の生物 学的同等性試験を実施した.すなわち,大正製薬㈱製のメトリジン錠2mgを標準製剤として健康成 人に経口投与し,血清中未変化体濃度を測定したので報告する. 2. 試験方法 (1) 被験者 健康成人男子を被験者とした. (2) 投与・採血方法 クロスオーバー法により,ナチルジン錠2mg又はメトリジン錠2mg各1錠(ミドドリン塩酸塩とし て2mg)を水100mLと共に絶食下単回経口投与した.所定の時間に採血を実施し,血清を分取後,測 定検体とした. 3. 血清中濃度測定結果 ナチルジン錠2mg又はメトリジン錠2mgを投与した後の平均血清中濃度推移並びに薬物動態パラ メータを図及び表に示す. 14 血清中濃度(ng/mL) 12 10 8 6 4 2 0 -2 0 1 2 3 4 5 6 7 8 投与後の時間(hr) 図 平均血清中濃度推移 ○:ナチルジン錠2mg,●:メトリジン錠2mg,n=14,平均±標準偏差 1 表 薬物動態パラメータ(n=14,平均±標準偏差) AUC0-8(ng・hr/mL) Cmax(ng/mL) Tmax(hr) ナチルジン錠 2mg 12.2±2.4 10.7±3.4 0.7±0.3 メトリジン錠 2mg 12.7±3.5 11.4±2.4 0.7±0.3 AUC0-8:0~8時間の血清中濃度-時間曲線下面積,Cmax:最高血清中濃度 Tmax:最高血清中濃度到達時間,T1/2:消失半減期 T1/2(hr) 0.76±0.31 0.59±0.17 4. 結論 ナチルジン錠2mgとメトリジン錠2mgは生物学的に同等であると判断され,両製剤投与後の治療 効果も同等であると考えられた. 2 図2-1 各被験者の血漿中濃度推移 ○:ナチルジン錠2mg、●:メトリジン錠2mg 被験者番号 2 20 20 15 15 血中濃度(ng/mL) 血中濃度(ng/mL) 被験者番号 1 10 5 10 5 0 0 0 2 4 6 8 0 2 投与後の時間(hr) 20 20 15 15 10 5 8 6 8 6 8 6 8 10 5 0 0 0 2 4 6 8 0 2 投与後の時間(hr) 4 投与後の時間(hr) 被験者番号 5 被験者番号 6 20 20 15 15 血中濃度(ng/mL) 血中濃度(ng/mL) 6 被験者番号 4 血中濃度(ng/mL) 血中濃度(ng/mL) 被験者番号 3 10 5 10 5 0 0 0 2 4 6 8 0 2 投与後の時間(hr) 4 投与後の時間(hr) 被験者番号 7 被験者番号 8 20 20 15 15 血中濃度(ng/mL) 血中濃度(ng/mL) 4 投与後の時間(hr) 10 5 10 5 0 0 0 2 4 6 8 投与後の時間(hr) 0 2 4 投与後の時間(hr) 3 図2-2 各被験者の血漿中濃度推移 ○:ナチルジン錠2mg、●:メトリジン錠2mg 被験者番号 10 20 20 15 15 血中濃度(ng/mL) 血中濃度(ng/mL) 被験者番号 9 10 5 5 0 0 0 2 4 6 8 0 2 投与後の時間(hr) 被験者番号 11 被験者番号 12 20 20 15 15 10 5 6 8 6 8 10 5 0 0 2 4 6 0 8 0 2 投与後の時間(hr) 4 投与後の時間(hr) 被験者番号 13 被験者番号 14 20 20 15 15 血中濃度(ng/mL) 血中濃度(ng/mL) 4 投与後の時間(hr) 血中濃度(ng/mL) 血中濃度(ng/mL) 10 10 5 10 5 0 0 0 2 4 6 8 投与後の時間(hr) 0 2 4 投与後の時間(hr) 4 6 8
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