まとめ⑴守りのポイント • 離床が出来ない重症患者なので,病態・治療内容を把握し リハは全体の優先順位を考慮して介入する! • 悪い部位を上側にして効果が出る! • ”背臥位で放置”せず目的を明確に体位変換(助演・脇役)! まとめ⑵攻めのポイント • 対象は安静時に呼吸循環器系の潜在的予備能が見込まれる! →安静臥床によるディコンディショニングのリスクに対するモビ ライゼーション介入! • 早期離床による潜在的なリスクvsベネフィットの 的に判断する! 量で総合 • 体位変換の目的は,呼吸状態改善と合併症予防を目的とし た治療的アプローチと予防的アプローチに大別! • 肺炎患者の臨床判断のポイントは呼吸,循環の安定に加え, • 体位変換後の呼吸状態の変化を評価し病態把握に役立てる! • 先を見込んで四肢を動かしておく • 迷う場合はとにかく離床させてみることも大事! • 介入目的・リスク管理・対応策に留意し段階的に離床させる まとめ⑶ICU-AWと早期離床のエビデンス • ICU-AWは単なる廃用症候群でも筋力低下でもなく,重症 患者に効率に起こる神経筋合併症! • 重症患者の短期∼長期アウトカムに悪影響を及ぼしている! • 早期発見,リスク低減→鎮静管理とリハビリが重要! • 早期離床 モビライゼーションのエビデンスは早期ウィーニ ングだけでなく筋力・体力,ADL,入院期間まで証明!! →退院後の再入院や死亡率にまで影響を及ぼす可能性アリ 肺炎の病勢コントロールが大事(→酸素化能改善に注目)! まとめ⑷エビデンスと臨床判断と実践 • モビライゼーションの効果には気道クリアランスなどの呼 吸状態の改善も含まれる! • モビライゼーションは”臨床的に重要なアウトカム”や”患者 主体のアウトカム”においてエビデンスが証明されている! • 離床可能な状態の患者に呼吸理学療法手技だけで離床やモ ビライゼーションを実施しないor量として不十分というの は→→→ダメ!! • エビデンスに則った方針(モビライゼーション最優先)だが患者の病 態とリスク-ベネフィットを考慮した臨床判断のもと実践!
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