7.5.3 S造柱軸圧縮力による細長比の検討 - 構造設計システムBRAIN

7.5 部材ランクの解析後検討
7.5.3 S 柱軸圧縮力による細長比の検討
7.5.3 S柱軸圧縮力による細長比の検討
メカニズム時の応力状態において、曲げを伴う柱材に塑性ヒンジが形成される場合、柱の細長比と軸
圧縮力に関して、
「鋼構造塑性設計指針」の P110、(6-6)~(6-7b)式を満たすかどうかチェックする。条件
式を満たさない場合、補助(A)メッセージを出力する。
柱の検討条件は、以下とする。
・柱頭、柱脚それぞれ検討する。
・端部条件の z,y 軸廻りが柱頭・柱脚ともにピンの場合は検討しない。
・柱頭・柱脚ともにヒンジができていない場合は検討しない。
・圧縮力が生じていない場合は検討しない。
検討対象となる柱について、以下の条件式を満たすかどうかチェックする。
(鋼構造塑性設計指針(1992) p.110 より)
i)Nc / Ny < 0.15 の場合
λ≦150
ii)Nc / Ny ≧ 0.15 の場合
Nc


 1. 0
Ny krmd
ここで
Nc
:メカニズム時において、柱頭または柱脚のいずれかにヒンジが生じている場合の
圧縮軸力の最大値
Ny
:柱降伏軸力 。Ny = A*F
λ
:細長比。柱の許容圧縮軸力算定に用いたものと同じ
A
:圧縮有効断面積
F
:鋼材の F 値(組立断面ではフランジの F 値)
krmd :SN400 級(F = 235 N/mm2の鋼材)の場合 120、
SN490 級(F = 325 N/mm2の鋼材)の場合 100、
その他の鋼種の場合は(境界板厚による F 値の低減を含む)
、
krmd 
3
3E

4
F
(E:ヤング係数) とする*1。
◆注*1 の式の根拠は、5.3.4 (7)短期軸圧縮力と細長比に対する検討 に同じ
B-7.5.3-1