なぜ築年数が少ないマンションの 壁のタイルが剥がれ落ちるの︖

なぜ築年数が少ないマンションの
壁のタイルが剥がれ落ちるの︖
は く り
危険︕タイルの剥離
剥離の原因
① コンクリート表⾯の不純物の除去がきちんと出来ていない
② コンクリートを打ち込んだ後の養生期間の不⾜
ぜいじゃく
③ コンクリート表⾯の脆弱層・豆板層
へいかつ
④ 塗装合板の使用によるコンクリート表⾯の平滑
⑤ ひび割れ誘発めじのズレ
⑥ 上階打設後のコンクリート水による汚れ
タイルの浮き
下地の点検と処理
下地モルタルの作成と検査
下地モルタルの作成と検査
躯体コンクリートの表面処理
下地モルタル作成やタイル張り(直張りの場合)に先⽴って、
① 1回の塗り厚は原則として 7mm以下とし、
以下のような処理を施す。
全塗り厚は 25mm 以下とする
状態
処理⽅法
表⾯の汚れ、型枠離型剤、
水洗いなどによって除
異物(セメントのレイタンス、
去
木屑など)
豆板などの脆弱部分
ハツリ等で除去
下地モルタルを作成する場
使用する材料で
合
「しごき塗り」
直張り工法の場合
ポリマーセメントモルタル
②
全塗り厚が 25mmを超える場合は、
アンカーピン・ネットなどで剥離防⽌対策を施す
③ 木ごて仕上げをする
④ 下地の精度は、2mにつき 6mm 以下とする
で「しごき塗り」
※「しごき塗り」後、しごきモルタルが乾燥しない内に、
モルタルを追いかけて塗る
汚れ・ほこり等の確認
↑下地モルタルの付け過ぎによる落下事例
上階打設後のコンクリート水による汚れ
検査
1 浮き、ひび割れ等、仕上がり面の欠陥の有無
○
2 硬化および乾燥の程度
○
3 汚れ、レイタンス、異物の付着の有無
○
4 面精度の確認
○
施工不良箇所のチェック
合板型枠のアク
ALC パネルの下地処理
ポリマーセメントモルタルで「しごき塗り」を行う、または吸
水調整剤を塗布する
施 工後の破断面範
タイルの落 下
超高圧洗浄 150MPa 施工
躯体
タイル
ボンドセメント
左官 下地
落下面で多かった
躯体との肌別れ
理想的な断面図