- 1 - 福島県女性のための相談支援センター 除染作業業務委託仕様書 1

福島県女性のための相談支援センター 除染作業業務委託仕様書
1
1-3
件名
女性のための相談支援センター除染作業業務委託
2
目的
本事業は、「平成二十三年三月十一日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う原子力発電所の事故
により放出された放射性物質による環境汚染への対処に関する特別措置法(放射性物質汚染対処特措
法)」
(又は法定計画に移行していない市町村に所在している場合は「除染に関する緊急実施基本方針」
(平成23年8月26日原子力災害対策本部))に従って、福島市が策定した「福島市ふるさと除染実施計
画(第2版)(平成24年5月21日)」に基づき除染を行うことで、当センター内の空間線量率の低減を
図り、利用者、職員、周辺住民等の健康維持を図ることを目的とする。
3
業務内容
(1) 業務場所
福島県女性のための相談支援センター(福島市上浜町6番3号)内の敷地、建物、工作物等。
(2) 業務期間
契約締結の日から平成26年2月14日まで
(3) 技術仕様
ア 共通
(ア) 事前の線量測定により、空間線量率が、地表から1mの高さで、0.23μSv/h以上である
場所を除染すること。
(イ) 放射線量は、環境省「除染関係ガイドライン」(又は「除染業務に係る技術指針(平成24年2
月 福島県生活環境部)
」87~98頁)のとおり測定すること。
(ウ) 放射線量測定、施工状況等を写真等に記録すること。具体的には、「除染業務に係る技術指
針」99~107頁に示す写真管理基準のとおりとすること。
(エ) 放射線量測定機器は、日本工業規格(JIS)の校正手法に準拠した校正を年1回以上行って
いるNaIシンチレーション式サーベイメータ又はCsIシンチレーション式サーベイメー
タ、ガイガーミュラーカウンターを使用すること。
(オ) 建物等の洗浄及び表土除去を行う場合、再汚染を防ぐため、建物等の洗浄を先に行うこと。
(カ) 工程管理、出来高管理及び品質管理は、「除染業務に係る技術指針」78~86頁に示すとおり
とすること。
(キ) 除染電離則に基づく安全管理を徹底すること。
(ク) 作業に着手する前に、近隣住民等への周知を十分に行い、トラブルの防止に努めること。
イ 表層の砕石・土除去除染(敷地内地下保管)
※ 金抜き設計書の別紙8を参照のこと。
(ア) 敷地内の表層の砕石・土を汚染状況に応じて3~5cm剥ぎ取り、剥ぎ取った砕石・土はJI
S(Z1651:2008)に適合した3年耐候性フレキシブルコンテナ袋内に入れること。
なお、作業時は散水を行い、表層土等が飛散しないように注意すること。
(イ) バックホウにより深さ130㎝のトレンチ(細長い穴)を掘削し、掘削したアスファルト、路
盤、土は場内に仮置きすること。(フレキシブルコンテナの高さは、100cm程度を想定。)
なお、トレンチの位置は、委託者と協議して決定するものとする。
(ウ) (イ)のトレンチに、(ア)の表層土が入ったフレキシブルコンテナ袋を入れること。この際、遮
水シート(合成ゴム及び合成樹脂シートt=1.5㎜)で覆い、継ぎ目は所定の重ね幅で熱溶接
- 1 -
する等して、表層土への水の浸入を防ぐ構造となるよう施工すること。
(エ) 場内に仮置きした掘削土の一部(出来るだけ下層土)を高さ12㎝埋め戻し、その上に路盤(再
利用)を15㎝埋め戻し、厚さ3cmのアスファルト舗装(細粒度型アスコン)を行うこと。
なお、残りの掘削土、路盤、アスファルトは、場外搬出とすること。
(オ) 木製ルーバー内側下の砕石部分及び植込・花壇の除染方法は、委託者と事前協議すること。
(カ) 購入砕石・土を全体に敷きならし、振動ローラー等で締め固め、剥ぎ取り前の厚さを確保す
ること。
(キ) 施工後は、目印となる杭を打ち込む等により、トレンチ位置を明示すること。
(ク) 有機物を埋設する場合は、ガス抜き管を設置すること。
ウ 側溝除染
(ア) 側溝、集水桝等の土砂上げを行い、土のうに詰め、水切りを行うこと。その後JIS(Z165
1:2008)に適合した3年耐候性フレキシブルコンテナ袋等内に入れること。
(イ) (ア)の土砂が入ったフレキシブルコンテナは、イ(ア)の除去物とともに、イ(イ)のトレンチに
入れること。
(ウ) 高圧吸引型洗浄機(15MPa程度)を用いて、側溝周辺及び内部を清掃すること。高圧洗浄
機を使用する際は、3人以上の作業グループ(オペレータ、監視人、ノズルマン、作業補助員
(必要に応じ))を配置し、それぞれが独自に高圧水の噴射を緊急停止できる体制をとること。
(エ) 側溝の汚染水は、ゼオライト等による簡易ろ過をして排水すること。その際、ゼオライトは、
より経済的、効率的な方法で使用すること。
(オ) 洗浄作業後、排水の流出先等に汚染の拡大がないことを確認すること。
エ アスファルト等除染
(ア) アスファルト等表面のゴミ(落葉、苔、草、泥、土等)を除去すること。
(イ) ブラッシング及び高圧吸引型洗浄機(15MPa程度)を用いて清掃すること。
(ウ) 高圧洗浄機を使用する際の体制等は、上記ウの(ウ)に同じ。
(エ) (イ)の際は、汚染水等を周囲に飛散させないよう対策を講じること。
(オ)汚染水は、指定する排水路等へ集水し、ゼオライト等による簡易ろ過をして排水すること。
(カ) ゼオライト等に関する注意点及び汚染に関する確認については、上記ウの(エ)及び(オ)に同じ。
オ 建物除染
(ア) 陸屋根(トーチ工法・押さえコンクリート部分のみ除染し、金属屋根は除染しない。)、ドレ
ーン、樋等について、ゴミ、苔、泥等を、手作業、厚手のタオルなどでの拭き取り又はデッキ
ブラシやタワシ等によるブラッシング洗浄等により除去すること。
(イ) (ア)の対応後、高圧吸引型洗浄機(15MPa程度)により洗浄すること。建物を破損させない
よう、建物の材質や劣化状況等により、吐出圧を調整しながら清掃すること。
(ウ) 高圧洗浄機を使用する際の体制等は、上記ウの(ウ)に同じ。
(エ) (イ)の際は、汚染水等を周囲に飛散させないよう対策を講じること。
(オ)汚染水は、指定する排水路等へ集水し、ゼオライト等による簡易ろ過をして排水すること。
(カ) ゼオライト等に関する注意点及び汚染に関する確認については、上記ウの(エ)及び(オ)に同じ。
4
提出書類
別紙「福島県除染作業共通仕様書」の「福島県除染作業共通仕様書様式一覧表」のとおり。
5
その他特記事項等
別紙「福島県除染作業共通仕様書」のとおり。
- 2 -