Cheer up! 元気になる美術 ―原美術館コレクションより

Press Release 2010/08/18
現代美術ギャラリー
ア ー ト
Cheer up! 元気になる美術―原美術館コレクションより
◆9 月 11 日[土] -12 月 5 日[日]
1.森弘治「美術のための応援」2006 年
美術館には、日常とは少し違った、さまざまな発見や楽しみがあります。
名画に心奪われたり、新しい表現との出会いに気持ちが高揚したり、画面に描かれた小さなポイントに共感して涙したり・・・といった作品を
前にした時の感動はもとより、美術館という空間が持つ独特な雰囲気に浸るうちに心にじんわりと満ちてくる幸福感や、展覧会の観賞後にカフ
ェで親しい人とお茶を飲みながら作品について語り合うひとときの安息感、思い出の品やお土産をミュージアムショップで探すときの楽しさ・・・
そういった、心が癒され少し豊かになる時間を求めて、私たちは美術館に足を運ぶのでしょう。
さて、この秋のハラ ミュージアム アークでは、仕事・勉強・人間関係といったさまざまなストレスを抱えた現代社会を生きる私たちが、少し
疲れているときや、かなしいことがあったとき、私たちを勇気づけ、元気にしてくれる―そんなビタミン剤のような不思議なパワーを持った作品
の数々を、原美術館のコレクションより、選りすぐってご紹介してゆきます。
このたび初公開となる最新収蔵の大作、ミカレーン トーマスの『Mama Bush: One of a kind Two』は、新古典主義の巨匠・ドミニク アングル
による『オダリスク』の寵姫を黒人女性に置き換え、ラインストーンで華やかな彩りを添えながら、美・人種・フェミニズムといった視点から問題
提起する作品です。近年、ニューヨーク近代美術館などの大舞台で、目覚ましい活躍を続ける作家による力強い表現を、ご堪能ください。
森弘治の映像作品『美術のための応援』は、応援団の面々が、アートに対して真摯でパワフルな励ましを繰り返す、ウィットに富んだ作品で
す。横尾忠則の『戦後』では、焼け野原の悲惨な光景の上に「歌姫」と呼ばれた美空ひばりや笠木志津子の姿が投影され、作家をはじめとす
る戦後の時代を生きた人たちの、希望のともしびを感じさせます。また、ミランダ ジュライの『廊下』には、数々の言葉が散りばめられています。
細長い廊下を進みながらそれらをかみしめるうちに、私たちは、人生の厳しさと向き合う自分の背中を、そっと押してくれる誰かの存在に気付く
ことでしょう。ジョナサン ボロフスキーの『Art is for the Spirit』は、原美術館のコレクションの基本方針を象徴した作品でもあります。アートは私
アート
たちの心のためにある―「Cheer up! 元気になる美術」展で、実りの秋をお楽しみください。
出品作家:カレル アペル/草間彌生/ジム ランビー/ジョナサン ボロフスキー/ミカレーン トーマス/ミランダ ジュライ/森弘治/
横尾忠則 ほか
2
3
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2. ミカレーン トーマス「Mama Bush: One of a Kind Two」 2009 年/3. カレル アペル 「ドラゴン」 1974 年/4. ジョナサン ボロフスキー「Art is for the
Spirit」 1989 年
ハラ ミュージアム アーク プレスリリース 2010/08/18
特別展示室 「觀海庵」
秋のいろどり
◆前期 9 月 11 日[土]-10 月 11 日[月・祝]
◆後期 10 月 16 日[土]-11 月 14 日[日]
秋をいろどる美しい景物といえば、まず月があげられるでしょう。澄みわたった空に観る月は特に美しく、日本では古くから旧暦 8 月 15 日の月
そうたん
えんこ う
を「中秋の名月」として観賞してきました。そこで前期は、「武蔵野図屏風」、伝小栗宗湛「月に猿猴図」など、月をモチーフにした作品を中心
すもう
や ば
にご覧いただきます。そして後期は、「角力図屏風」、狩野派「野馬図」をはじめ、秋の風情がお楽しみいただける作品で構成し、季節の香りを
ご堪能いただこうと思います。本展では、美術に表現された季節の風物や故事を通して、当時の人々の自然との関わりや美意識を紹介いた
します。身近に残されている自然に改めて目を向けていただける機会となれば幸いです。
2.「角力図屏風」(左隻) 江戸時代
1.「武蔵野図屏風」(部分) 江戸時代
主な出品作品 (都合により変更することもございます)
【全期展示】「葡萄栗鼠蒔絵提重」 一基 江戸~明治時代
【前期展示】伝小栗宗湛「月に猿猴図」 一幅 室町時代/「武蔵野図屏風」 八曲一隻 江戸時代/森狙仙「猿猴図」 一幅 江戸時代
【後期展示】「角力図屏風」 六曲一双 江戸時代/狩野派「野馬図(三井寺旧日光院客殿障壁画)」(三井寺旧日光院客殿障屏画) 四幅
桃山~江戸時代/「軍配に鉄仙蒔絵刀筒」 一合 江戸時代
原六郎コレクションと特別展示室「觀海庵」~その特色
原六郎(1842-1933)は、明治時代に日本の近代化に貢献した実業家です。若くして英米に留学し、西洋の文物に通じる一方、東洋古美術
にも造詣が深く、数多くの優品を収集しました。現在、「原六郎コレクション」と総称する東洋古美術は、国宝「青磁下蕪花瓶」、重要文化財
「縄暖簾図屏風」、円山応挙「淀川両岸図巻」、狩野永徳・狩野一門による「三井寺旧日光院客殿障壁画」など、約 120 点を数えます。この
コレクションにふさわしい空間として作られたのが「觀海庵」です。建築家 磯崎新は、コレクションの中核となる狩野派の障壁画が、かつて滋
賀県・三井寺(園城寺)の日光院客殿を飾っていたことに想を得て、書院造をモチーフにした特別展示室「觀海庵」を設計しました。内部の仕
上げは今日では希少となった匠の伝統の技が光っています。また、照明には最新の技術が導入され、最高の環境のなかで名品を鑑賞でき
ます。
【開催要項】
現代美術ギャラリー
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Cheer up! 元気になる美術 ―原美術館コレクションより
觀海庵
秋のいろどり
会場:
ハラ ミュージアム アーク
URL:
http://www.haramuseum.or.jp
会期 2010 年 9 月 11 日(土)-12 月 5 日(日)
会期 前期 2010 年 9 月 11 日(土)-10 月 11 日(月・祝) / 後期 2010 年 10 月 16 日(土)-11 月 14 日(日)
群馬県渋川市金井 2855-1 〒377-0027 Tel: 0279-24-6585
携帯サイト: http://mobile.haramuseum.or.jp
主催: 原美術館
ブログ: http://www.art-it.asia/u/HaraMuseum
開館時間: 9:30am-4:30pm(入館は 4:00pm まで)
休館日:
会期中無休、 觀海庵のみ 10 月 12 日(火)-10 月 15 日(金)、11 月 15 日(月)-12 月 5 日(月)は閉室
入館料:
大人(中学生以上) 1,000 円、小人(3 才-小学生)500 円 20 名以上の団体は 1 割引
[ハラ ミュージアム アークと隣接する伊香保グリーン牧場とのセット券もあります。料金: 大人 1,800 円、小人 900 円]
交通:
電車の場合、JR 上越線渋川駅より「伊香保温泉行き」バスにて 15 分、「グリーン牧場前」下車。
お車の場合、関越自動車道渋川・伊香保 I.C.より 8km、15 分。
【お問い合わせ・資料のご請求先】
ハラ ミュージアム アーク 広報 品川・小野
群馬県渋川市金井 2855-1 〒377-0027
Tel: 0279-24-6585 Fax: 0279-24-0449
e-mail: [email protected]
*スケジュール・内容を変更する場合があります。当館へご確認いただきますようお願いいたします
ハラ ミュージアム アーク プレスリリース 2010/08/18