島村 盛 も 助 す - 宮代町役場

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宮代の偉人
も
り
す
島村 盛助
け
『病院雑記』
『落合』
第二十四回 作品紹介(八)
前々回、前回と続けてご紹介した『半夏』と『子』
は、こどもの誕生という新しい命が主題となったお
話でした。ところが、これらとほぼ同時期に発表さ
れた別の作品では、
「人の死」が話のきっかけとな
っている作品を発表しています。
まず、
『子』と同じ明治四十三年十月に発表され
た作品として、
「帝国文学」第十六巻第十号に『病
院雑記』があります。帝国文学の目次には、その作
品のジャンルが示される場合があり、対話・小説・
戯曲などのように表記されています。この『病院雑
記』は「小品」となっていますので、簡潔にまとま
った小さな作品、あるいはスケッチ体の短い文章の
作品ということになります。実際、五ページほどの
短い作品で、さらに「寝台」と「中央郵便局」とい
う二つの作品の集合体となっています。
内容は、伯母の看病のために病院に泊まりこんで
いる主人公が、初恋と思われる年上の女性の思い出
を回想するお話です。相手の女性は亡くなってしま
ったようで、彼女の好きだった白桃の花を手にお墓
の前にたたずみながら、病人であったはずの彼女の
髪がなぜ美しかったのかと思いを巡らしたことを、
闘病により黒ずみ、やせ細った伯母の寝顔を見なが
ら思い出します(
「寝台」
)
。そして、伯母がいよい
よ危篤になり、関係者に電報を打つために立ち寄っ
た郵便局で目にした景色を、
「何故か余は、中央郵
便局の其の朝の景色を忘れ難い様に思ふのである。
」
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▼法務省主唱の『社会を明る
くする運動』は、すべての国
民が、犯罪や非行の防止と罪
を犯した人たちの更生につ
いて理解を深め、それぞれの
立場において力をあわせ、犯
罪や非行のない明るい社会
を築こうとする全国的な運
動です。この運動のより一層
の推進を図るため、宮代町社
会を明るくする運動実施委
員会では『社会を明るくする
運動』標語コンテストを町内
3中学校の生徒を対象に実
施しました。259句の応募
があり、 月7日の選考会で
優秀作品 句が決定しまし
たので、ご紹介します。
「社会を明るくする運動」
標語コンテスト入選作品決定
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ゼロ
このコーナーに登場してくれる
赤ちゃんを募集しています
赤ちゃん
大募集!
平成21 年5 月2 日生まれ
小島 彩希ちゃん
こじま
そ ら
こじま
さ き
これからも元気いっぱい大きく育ってね☆
▼写真に①住所・②氏名 ( ふりがな )・③生
年月日・④性別・⑤コメントを添えて、
「広
報みやしろ」までお送りください。
〒 345・8504 宮代町役場
e-mail
[email protected]
問 宮代町社会を明るくする運動実施委員会(福祉課内)内線 324
郵 送
ゼロ
小島 大空くん
平成19 年1月13 日生まれ
非行0 犯罪0で いい町に
前原中一年 明田川 涼太
やめようよ その一言が 救いの手
前原中二年 梅津 友里
「ちょっと待て」 自分で唱えて 防止する
前原中一年 勝美 愛子
あいさつは 明るい社会の キーワード
前原中一年 小岩 蓮
あいさつと 笑顔でつくる 地域の輪
前原中二年 品川 啓貴
おはようと あなたが言えば 咲く笑顔
前原中三年 土屋 佳菜
咲かせよう 一人一人の 笑顔の花を
前原中三年 照屋 希久乃
「やめようよ」 言える心を 大切に
前原中二年 藤井 柾希
ちょっと待て その行動は 正しいの?
須賀中二年 百瀬 実紀
広げよう 笑顔いっぱい 地域の輪
前原中三年 由利 明穂
(五十音順)
(右から)
と表現して終わりとなっています(
「中央郵便局」
)
。
主人公は自分のことを「余」と表現していて、名
前が出てきません。単純に小さな作品であるためだ
けなのか、あるいは、盛助自身の体験から生み出さ
れた作品なのか、疑問が残る作品です。
『病院雑記』の発表の翌々月、明治四十三年十二
月一日発行「スバル」第二年第十二号には、
『落合』
という小説を発表しています。
物語の主人公は荒井といい、亡くなった友人・中
瀬への弔慰金を集めるシーンから始まります。弔慰
金を集めるために高等学校時代の友人を訪ねなが
ら、
「此の當時ほど懐しく思ふものはない」という
思い出の数々とそれを共有した寄宿舎で同室だった
友人たちとのエピソードが語られていきます。
作品の最初から最後まで通して読んだときに、な
ぜ『落合』というタイトルがつけられたのか、それ
を明確に示す表現はありません。人名でも地名でも
なさそうです。どんな意味があるのでしょうか。
『落合』の文章中には、日本語を使わず英語やド
イツ語をカタカナで表現している部分があります。
インフルエンザがインフリュエンザになっていたり
しているので、元の単語が何かがわからないと理解
できません。そのなかで、小説の最後に「フォール
シュマックをしていた」という表現があります。英
語であれば fall schmuck
「間抜けになる」とか「落
ちぶれる」のような意味になるのでしょうか。最後
にある言葉だけに、重要な意味を持つ言葉のようで
す。こう考えると、
『落合』というタイトルは、
「こ
んな子供らしい事を心からの真面目でしたのか、或
るひは真面目を粧つてしたのか、其れは何れにして
も七人は無邪気であつた」主人公たちが、高等学校
卒業から五年後という短い期間でありながら、当時
に持っていた理想が、大人としての現実に代えられ
てしまったということに対する、自嘲めいた感覚を
示しているのではないかと思われるのです。