カットスライスの修正方法

カットスライスの修正方法
カットスライスの修正方法
この章は、吉本巧プロのアシスタントコーチである、私 JIN(ジン)が担当させ
ていただきます。吉本巧プロ監修のもと、執筆させていただきました。どうぞ
よろしくお願いいたします。
私は『
『スライスを必
スライスを必ず直すことができるコーチ』
すことができるコーチ』をモットーに、スライスに悩
みを持つお客様にレッスンをさせていただいています。
私のレッスンでは、
スライスは必
!』を自負させていただいています!
『スライスは
必ず直す!』
本日は、いくつかあるスライスの中から『
『カットスライス』
カットスライス』を修正する方法を
ご紹介させていただきます。
『ドライバーを振ると大きくスライスしてしまう』という方は多くいらっしゃ
ると思います。ゴルファーなら 1 度はスライスに悩まされた経験があると思い
ます。
数多くあるスライスの種類の中でも、このカットスライスは、特にゴルフを始
めてすぐの初心者の方や、男性で力任せにドライバーを振り回す方に多く見受
けられることがあります。
カットスライスとは、飛球線
飛球線(
左に打ち出
飛球線(ターゲットライン)
ターゲットライン)よりもボールが左
された後、大きく右
飛球線よりもボールが右
右に切れ、飛球線
飛球線
右に着地する球筋です。
このカットスライスの修正方法をご紹介します。
カットスライスの球筋になってしまうのは、ダウンスイング時にクラブが大き
く外側から降りて来る、いわゆるアウトサイドイン軌道が原因となります。
過去にレッスンを受けられたことがある方であれば、コーチやプロから、
『ダウンスイング時
ダウンスイング時にアウトサイドからクラブヘッドが降
にアウトサイドからクラブヘッドが降りている』
りている』
『アウトサイドインの軌道
アウトサイドインの軌道になっている
軌道になっている』
になっている』
と言われた経験があると思います。
このカットスライスを改善するために、
『クラブを手
クラブを手で下ろさず(
ろさず(手打ちにならず
手打ちにならず)
ちにならず)もっと腰
もっと腰を回せ』
ダウンスイングは腰
から打
『ダウンスイングは
腰から
打て』
とアドバイスされた事があると思います。
私もレッスンする中で、当初はトップのポジションから腰を回転すればダウン
スイング時のアウトサイドインの軌道は改善され、カットスライスは直ると思
っていました。
確かに雑誌などに載っているプロの連続写真や動画を見ると、ダウンスイング
を腰から始動する事でクラブが内側から降りてきます。
『トップのポジションから腰
トップのポジションから腰を回す』
ダウンスイングは腰
から』
『ダウンスイングは
腰から
』
という動きは間違っていません。ですが、この動きだけではカットスライスを
直すことはできないのです。
私は現在、グループレッスンなどを含めて、毎週 200 人以上の方をレッスンさ
せていただいております。お客様の悩みのナンバー1 がこのカットスライスなの
です。
お客様のカットスライスを直して行く中で、
『ダウンスイングで腰を回す』
『腰からダウンスイングを始動する』
という意識だけではカットスライスは直らないということがわかりました。
さらに、『ダウンスイングで腰を回す』『腰からダウンスイングを始動させる』
という意識だけでは、今までよりもダウンスイング時にクラブがアウトサイド
から来る度合いが強くなってしまい、右に切れる度合いが更に強くなってしま
うということがわかりました。
その後、私はアマチュアゴルファーの皆様のスライスを改善したいと思い、必
ずスライスを直すことができるコーチを目指してスライスの研究を重ねました。
それにより、カットスライスは、
『3 つの段階
つの段階』
段階』を踏まないと修正出来ないとい
うことがわかりました。
この『
『3 つの段階
つの段階』
段階』を順を追ってご説明していきます。
まずカットスライスを直すには、ボールが曲がるしくみを知る必要があります。
しくみを知ることにより、よりカットスライスを理解でき、改善の近道となり
ます。
ボールが曲がってしまう原因は、
①クラブヘッドの軌道
クラブヘッドの軌道
インパクト時
フェース面
②インパクト
時のフェース
面の向き
の 2 つで決まります。
下の図をご覧ください。
(※飛球線
飛球線を緑色矢印
)
飛球線 緑色矢印 ボールを黄色丸
ボール 黄色丸とします。
黄色丸
まずはストレートボール
ストレートボールが出るメカニズムをご紹介します。ストレートボール
ストレートボール
が出る時のクラブヘッド軌道は、
●バックスイングでは、クラブヘッドは内側に引かれます。
(左図)
左図)
●その後、ダウンスイングではクラブヘッドが内側から降りてきます。
中央図)
(中央図
)
●インパクト後以降は、クラブヘッドは内側へ抜ける動きになります。
右図)
(右図
)
飛球線
方向
ボール
(バックスイングではク
(ダウンスイングでは内側
(インパクト以降は
ラブは内側に引かれる)
から降りて来る)
内側へ抜ける)
これが、ストレートボールが出るメカニズムです。ストレートボールを打つプ
ロ選手は、このようなクラブヘッドの軌道になっています。
そして次に、カットスライスが出るメカニズムをご紹介します。
カットスライスになる時のクラブヘッドの軌道は、
●バックスイングでは、クラブヘッドは飛球線の外側に引かれます。
(左図)
左図)
●その後、ダウンスイングではクラブヘッド飛球線の外側(アウトサイド)か
ら降りてきます。
中央図)
(中央図
)
●インパクト後以降は、クラブヘッドは極度に内側へ、体の内側のインサイド
に抜ける動きになります。
右図)
(右図
)
(バックスイングではクラブ
(ダウンスイングは外側から
(インパクト以降は、クラブヘ
ヘッドが外側に上がる)
降りてくる)
ッドは極度に内側に抜ける)
この動きにより、ボールをフェース面でこすり、サイドスピン(スライススピ
ン)が生まれ、飛球線よりも左へボールが飛び出し、その後ボールが右へ曲が
り、飛球線よりも右に着弾する『カットスライス』になってします。
ここから、このカットスライスを修繕する『3 つの段階
つの段階』
段階』をご紹介していきます。
■第1段階
まずは第 1 段階です。この第 1 段階は、セットアップからテイクバック始動後、
トップのポジションまでのバッ
バックスイング
クスイングの動きとなります。
バッ
クスイング
まずは、カットスライスする人の特徴的なバックスイングの動きをご説明して
いきます。
これは私のお客様を後方から撮影したスイングになります。お客様に協力して
いただきました。※お客様には掲載の許可を頂いております。
アドレスした際に、
●首とボールを結んだ線(
(緑色線)
緑色線)
●シャフトの延長線(
(赤色線)
赤色線)
を書くとこのようになります。
カットスライスする方の 95%
95%は、バックスイングの始動のテイクバック時に、
手首や腕を使ってクラブヘッドを、ボールと首を結んだ線の緑色線
緑色線よりも外側
緑色線
に上げてしまいます。
(下図参照)
下図参照)
飛球線方向
ボール
外側に出る
バックスイングの始動であるテイクバック時に、クラブヘッドがボールと首を
結んだ線の緑色線
緑色線よりも外側に上がってしまうと、ダウンスイング時もバック
緑色線
スイングと同じ軌道である外側からヘッドが下りてきやすくなります。
それにより、ダウンスイングでのクラブヘッドの軌道が、アウトサイドインの
軌道になってしまいカットスライスが出てしまいます。
先ほどもお伝えしましたが、ダウンスイング時にクラブヘッドの軌道がアウト
サイドインの軌道になり『カットスライス』になってしまう方の 95%
95%は、バッ
クスイングの始動のテイクバック時にクラブヘッドがアウトサイドに上がって
しまいます。
カットスライスを防ぐためにまずはこのバックスイングの正しい動き理解し、
体得していく必要があります。
バックスイングでの正しいクラブヘッドの動きをご説明します。
セットアップを後方から見るとこのようになります。
※画像は吉本巧コーチです。
先ほどと同じく、セットアップ時に、
●首とボールを結んだ線(
(緑色線)
緑色線)
●シャフトの延長線(
赤色線)
(赤色線
)
を書きます。
バックスイングの始動のテイクバックでは、クラブヘッドは、ボールと首を結
んだ線(
緑色線)
(緑色線
)よりも内側に入るのが理想です。
飛球線方向
内側に入る
これはバックスイングの始動のテイクバックでの理想的なクラブヘッドの引き
方となります。
バックスイングの始動
バックスイングの始動のテイクバックでは
始動のテイクバックでは、
のテイクバックでは、ダウンスイング時
ダウンスイング時にクラブヘッド
ろしてきたいインサイドにクラブヘッドを引
くことを意識
意識してください
してください。
を降ろしてきたいインサイドにクラブヘッドを
引くことを
意識
してください
。
過去に、
『バックスイングは真っ直ぐ引け』
『バックスイングはアウトサイドに上げろ』
ということを聞いたことがあるかもしれませんが、それは全て忘れてください。
バックスイングでは、絶対に、
●真っ直ぐ飛球線上にクラブヘッドを
飛球線上にクラブヘッドを引
にクラブヘッドを引かない
アウトサイド)
●外(アウトサイド
)にクラブヘッドをあげない
ということを意識してください。
バックスイングでのグリップとクラブヘッドの軌道はこのようになります。
グリップの軌道:赤色丸
赤色丸
クラブヘッドの軌道:緑色線
緑色線
グリップもクラブヘッドもどちらもインサイドに入ります。
バックスイングでは、
バックスイングでは、クラブヘッドを飛球線上
クラブヘッドを飛球線上に
飛球線上に真っ直ぐ引く意識(
意識(もしくは
アウトサイドに引
意識)
背骨を
回転させる
させる意識
意識で
アウトサイドに
引く意識
)を捨て、背骨
を軸に胸の面を回転
させる
意識
で、グ
リップとクラブヘッドを内側
内側に
いてください
ください。
リップとクラブヘッドを
内側
に引いて
ください
。
この時に大事なことは、クラブを手先(手首)ではなく、体(胸の回転)を使
ってインサイド(内側)に引くことです。
それによりゴルフで必要な上半身と下半身の捻りの差である『捻転』がバック
スイングで生まれ、クラブをダウンスイング時にインサイドから降ろす準備が
できます。
逆にバックスイングの始動で手首を使ってしまうと、その後、肩の捻転が不十
分になってしまい、結果的にトップの位置が高くなりすぎてしまいます。
バックスイング時には、絶対に手首でクラブをアウトサイドにあげないように
意識してください。
バックスイングの始動のテイクバックでは、
胸を回転させ
回転させ、
させ、グリップとクラブヘッドをしっかりインサイドに引
グリップとクラブヘッドをしっかりインサイドに引く
を意識してください。
次にトップのポジションをご説明していきます。
先ほどご説明した、カットスライスする方の 95%
95%の方がバックスイング時にク
ラブヘッドをアウトサイドにあげてしまいます。
アウトサイドにクラブヘッドが上がってしまうと、
●バックスイング時に肩の回転でなく手で上げてしまうため、上半身と下半身
の捻りがないトップになる。
●バックスイング時にクラブヘッドをアウトサイドにあげてしまうので、トッ
プでのグリップの位置が極度に高くなりすぎてしまう。
となってしまいます。
それにより、下図の方のようにトップのポジションでは、グリップの位置が高
くなってしまい、グリップが緑色線
緑色線にかかってしまいます。
緑色線
トップのポジションでのグリップの位置が高くなってしまうと、下の図のよう
にダウンスイング時クラブヘッドが緑色線
緑色線よりも右側(アウトサイド)から降
緑色線
りてきてしまいます。
それにより、クラブヘッドの軌道がアウトサイドイン軌道になってしまいます。
飛球線方向
外側から入る
つまり、ダウンスイング時にアウトサイドから降りてくるかどうかは、
●バックスイングにどこにクラブヘッドを引くか
●トップでのグリップの位置
によってほぼ決まってしまいます。
言いかえれば、
●バックスイング時にクラブヘッドを正しくインサイドに引く
●トップでグリップの位置が高くなり過ぎない(緑色線
緑色線よりも下にグリップを
緑色線
もってくる)
ことができれば、高い確率でカットスライスを防ぐことができるのです。
トップのポジションでの理想的なグリップの位置をご紹介します。
ボールと首を結んだ線:緑色線
緑色線
シャフトの延長線:赤色線
赤色線
緑色線と赤色線
赤色線のちょうど間の線:黄色線
緑色線
赤色線
黄色線 とします。
下の図のように、トップのポジションでは、グリップの位置が緑色線
緑色線と黄色線
緑色線 黄色線
の間にあるというのが理想です。
バックスイング時にクラブヘッドをインサイドに引く度合いが強くなればなる
ほど、トップでのグリップの位置は低く、背後になり黄色線
黄色線に近くなります。
黄色線
逆に、バックスイング時にクラブヘッドをインサイドに引く度合いが弱くなれ
ば、トップの位置は高く、前方になり緑色線
緑色線に近くなります。
緑色線
この 2 本の線のちょうど間
のちょうど間にグリップがあるというのが最高
にグリップがあるというのが最高の
最高の理想系となりま
理想系となりま
す。
トップのポジションでのグリップの位置が低くなれば(緑色線
緑色線よりも下であれ
緑色線
ば)
、ダウンスイング時にもクラブヘッドが緑色線
緑色線を越えずクラブが内側(イン
緑色線
サイド)から下りて来やすくなります。
飛球線方向
内側から入る
それにより、ダウンスイングでのアウトサイドインの軌道を防ぐことができま
す。
■第2段階
次に第 2 段階です。第 2 段階は、先ほどの第 1 段階で作ったトップのポジショ
ンから、ダウンスイング始動後、フォロースルーまでの動きになります。
トップのポジションからフォロースルーにかけて大事なポイントは、
トップのポジションからフォロースルーにかけてクラブをインサイドアウトに
です。
振る事です
。
しつこいですが、カットスライスの方は、
●バックスイング時にクラブヘッドがアウトサイドに上がる(緑色線
緑色線よりも外
緑色線
に上がる)
●それにより、トップのポジションでのグリップの位置が高くなる(緑色線
緑色線よ
緑色線
りも高くなる)
ので、ダウンスイング時にも緑色線
緑色線の外側(アウトサイド)からクラブヘッド
緑色線
が降りてきやすくなります。
下図の
白色矢印方向)
(下図
の白色矢印方向
)
そして、インパクト後のフォロースルーでは、クラブヘッドは極度に内側(イ
ンサイド)にしか入らなくなってしまいます。
下図の
白色矢印方向)
(下図
の白色矢印方向
)
飛球線方向
外側から
内側に入る
インパクト後のフォロースルーでグリップとクラブヘッドが極度にインサイド
に入るため、グリップと体の距離が近くなってしまいます。
そのため、グリップの行き場所がなくなってしまい、左肘を引いてスペースを
作ろうとしてしまいます。
多くのカットスライサーの方のフォロースルーで左肘が引けているようになっ
てしまう(切腹をしているようになってしまう)のはこのためです。
第 1 段階で練習した、
段階
●バックスイングの始動のテイクバックでクラブヘッドをインサイドに引く。
●トップのポジションでのグリップの位置を低くする。
(緑色線
緑色線の下にする。
)
緑色線
というポイントを意識することにより、下記の図のようにクラブを内側のイン
サイド(緑色線
緑色線の下側)から降ろして来やすくなります。
緑色線
その結果フォロースルーではクラブヘッドを外側(アウトサイド)または目標
方向へ振り抜きやすくなります。
白色矢印方向)
(下図の白色矢印方向
)
飛球線方向
内側から外へ
軽度なインサイドアウト軌道の方の場合、バックスイングを変えるだけでは、
クラブヘッドの軌道がインサイドアウトにならないこともあります。
トップのポジションからは、意識してクラブヘッドをインサイドアウトの軌道
にすることを意識してください。
ストレートボールを打つためのメカニズムの章でお伝えしましたが、ストレー
トボールを打つにはクラブヘッドの軌道は、
●ダウンスイング時にクラブヘッドが内側のインサイドから降りて来る
●インパクト後も内側のインサイドに振クラブヘッドが振り抜かれる
という『
『インサイドインの軌道
インサイドインの軌道』
軌道』になるのが理想なのですが、トップのポジシ
ョンからダウンスイングの始動後、クラブヘッドがアウトサイド
アウトサイドから降りてき
アウトサイド
て、インパクトを迎え、その後極度にクラブヘッドがインサイド
インサイドに入るアウト
インサイド
アウト
サイドイン軌道
軌道で今まで振っていた方は、なかなかすぐに『
インサイドイン』
サイドイン
軌道
『インサイドイン
』
の軌道には修正することができません。
ですので、
『インサイドイン軌道
インサイドイン軌道』
軌道』を作るための最初のステップとして、ダウン
スイングからフォローにかけては内側から外側に向かって振る『
『インサイドア
ウト軌道
ウト軌道』
軌道』を作る必要があります。
その後、最後の『第 3 段階』で『
『インサイドイン軌道
インサイドイン軌道』
軌道』を作るという流れにな
ります。
トップのポジションから『
『インサイドアウト』
『プ
インサイドアウト』にクラブを振ると、最初は『
ッシュアウト』
ッシュアウト
』と言って出だしから右に真っ直ぐ打ち出されるボールが出ます
が、修正過程として正しい方向に向かっていると考えてください。
インサイドアウトの軌道
インサイドアウトの軌道を
軌道を作るための練習方法
るための練習方法
1人で練習する際には、足元に1本クラブや棒などを内側から外側に向くよう
に地面に置き、ダウンスイング始動後、インパクトからフォロースルーにかけ
てインサイドアウトを強く意識出来る様にします。
先ほどもお伝えしましたがこのポイントを意識して、ダウンスイング時に『
『イ
ンサイドアウト』
ンサイドアウト
』の軌道でスイングすると、ボールは出だしから真っ直ぐ右へ
飛びます。
これは修正過程として正しいですので、全く気にしないでください。
■第 3 段階
最後の第 3 段階はインパクトからフォロースルーにかけての動きです。
今までの段階の復習ですが、
●第 1 段階では、バックスイング時の始動のテイクバック時にクラブヘッドが
アウトサイドに上がらないようにし、クラブヘッドをインサイドに引く練習を
行いました。そしてトップのポジションでグリップが高くなり過ぎないように
する練習を行いました。
●第 2 段階では、トップのポジションからダウンスイングを始動後、フォロー
スルーにかけてクラブヘッドの軌道を『インサイドアウト』にし、出だしから
ボールを右へ打つ練習を行いました。
最後の第 3 段階のポイントはリストターン
リストターンです。
リストターン
第 2 段階のダウンスイング始動後からフォロースルーにかけて、クラブヘッド
をインサイドアウト(内側から外側)に振って行きましたが、そのままでは、
●フェースが開いたまま当たる
●アウトサイドにクラブヘッドが出る
ということになり、ボールは目標方向へは出ず、目標方向よりも右へ飛び出ま
す。
この右へボールが飛び出る動きを防ぐために、インパクトからフォロースルー
にかけてリストターンを行い、
●インパクト時にフェース面を開かないようにする。
●その後フォロースルーでクラブヘッドをインサイドに入れる。
という動きをプラスする必要があります。
このリストターンとはインパクトからフォロースルーにかけて右手
このリストターンとはインパクトからフォロースルーにかけて右手首
右手首を左手の
左手の
せる手首
手首の
きです。
上に乗せる
手首
の動きです
。
下の画像のようにインパクトからフォロースルーにかけて手首を返す事により、
●フェース面が開かず、インパクト時にフェース面が真っ直ぐターゲット方向
を向くようになります。
●インパクト後にクラブヘッドが内側(インサイド)に入るようになり、スト
レートボールが出る軌道の『
インサイドイン』
『インサイドイン
』を作ることができるようになり
ます。
飛球線方向
インパクト以
降は内側へ
後方から見ると、フォロースルーでグリップエンドが見えます。
これはインパクトからフォロースルーで正しくリストターンができている証拠
です。
両腕は真っ直ぐ目標方向へ投げ出されるようになります。正面から見るとこの
ようになります。
右手首は左手より上へ徐々に被って行きます。
左肘は引けずに(切腹のようにはならずに)真っ直ぐ振り抜かれています。
ポイントのまとめ
ポイントをまとめるとこのようになります。
■第 1 段階
バックスイングを引く時は、クラブヘッドをアウトサイドへ引くのではなく、
インサイドに引くように意識してください。
※この時手首を使ってクラブヘッドをインサイドに引かないように。胸の面を
回転させながら(肩を回転させながら)グリップとクラブヘッドをインサイド
に引くことを意識してください。
(修正前)
(修正後)
このポイントを意識することにより、
■バックスイング時に胸の面が回転し、肩が回転するようになる。
■それにより自然と上半身と下半身の捻りの差が生まれ『捻転』が生まれる。
■その後のトップのポジションでのグリップの位置も自然と低くなる。
となります。
■第2段階
トップのポジションからダウンスイング始動後、クラブヘッドをアウトサイド
から降ろさずインサイドから降ろし、フォローではクラブヘッドをアウトサイ
ドに振り抜ける様に意識してください。
(修正前)
(修正後)
(修正後)
このポイントを意識することにより、
■ボールは右へ真っ直ぐ飛ぶようになりますがそれで OK。
■フォロースルーでは左肘は窮屈にはならず両腕が真っ直ぐに伸びるようにな
る。
■最初はクラブヘッドが真っ直ぐ右へ出ているようなイメージになる。
となります。
■第3段階
インパクトからフォロースルーにかけて、リストターンを入れることを意識し
てください。
リストターン
を入れる
(修正前)
(修正後)
このポイントを意識することにより、
■インパクト時に開いていたフェース面を閉じることができるようになる。
■インパクト以降アウトサイドへ抜けていたクラブヘッドをインサイドに入れ
ることができ、右に真っ直ぐ行っていたボールを目標方向へ打てるようになる。
となります。
このように 3 つの段階を経てカットスライスの軌道は修正することができます。
いかがでしたでしょうか。カットスライスに悩まれる方は是非試してみて下さ
い。
私のレッスンの経験から、多くの方が第 2 段階でボールが真っ直ぐ右へ出てし
まう時点で挫折してしまい諦めてしまう方が多くいらっしゃいます。
第 2 段階のボールが真っ直ぐ右へ出るというのは段階的に非常に良い状態なの
ですが、ボールが出だしから右へ出てしまうので、つい前のスイングに戻して
しまい、ダウンスイングの始動時にクラブヘッドをアウトサイドから降ろそう
としてしまいます。
それにより、ボールにカットスピンがかかりスライスボールになってしまいま
す。第 2 段階でボールが真っ直ぐ右へ出るのは良い状態です。ぜひ練習がんば
ってください!
最後まで読んでいただきありがとうございました。これからもスライスするア
マチュアゴルファー撲滅に向けてレッスン活動をしていきたいと思います!
皆様のゴルフがうまくいきますようお祈りしております。
99 ゴルフスクール アシスタントコーチ
JIN(ジン)